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行楽シーズンに、これだけはやるといい!子どもを伸ばすコミュニケーション

2017.10.20

〜沢井先生がオススメする、子どもがぐんと伸びるためのメソッド〜

草花も食材もすっかり秋。とても過ごしやすい時期で、家族総出でお出かけ!なんてことも多くなるでしょう。だけど、お弁当を作ったり、車を出したり、前日から準備をしたり…と、あれこれ親が労力を使うわりに、子供たちはケロッと出来事を忘れてしまっていたなんて経験ありませんか?もしかしたら、親子のコミュニケーションが原因?せっかくの行楽シーズンだから、子供たちがぐんと伸びるためのメソッドをチャイルド・ラボ所長、静岡大学情報学部客員教授の沢井先生に教えていただきました。

◆なぜ、秋は行楽シーズン?

そもそも、なぜ秋は行楽シーズンと言われるのでしょう。一番の理由として、気候の良さが挙げられます。運動をするのにも、物事を考えるのにも最適な気候と言われています。私たちが、感覚で「過ごしやすい」と感じるのもそのためです。身体の新陳代謝もよく、その循環により脳も活性化して集中力を高めやすい秋の気候は、運動や勉学などに向いていると言われています。芸術祭や運動イベントが多く開催されるのもそのためです。また自然が紅葉し、収穫の多い時期でもあるので、自然界の色合いや食材がお出かけスイッチを入れてくれるのでしょう。

◆どこに、お出かけするのがいい?
お出かけの目的地は、子どもたちが今、好奇心をもっているものを「よく観察できるところ」ならばどこでもいいでしょう。ただし、目的地へ行くまでの「道中の楽しみ」をたっぷりととり、移動する空間の変化、日が傾く時間の変化などを身体で実感できる機会を増やしましょう。秋は涼しくて長く歩くのが苦ではなくなりますし、空気が澄んでいるので景色がクリアに見える日が多いです。少し標高が高く、目的地までの見通しが立てられるような高台もオススメです。今歩いて来たところ、これから行く目的地といった、過去と未来をつないで「考える力」だって、このようなお出かけや小さな散歩の中から育むことができるのです。

◆お出かけしたところで、何をしたらいい?
まずお出かけ前に、何に関心があるか?どんなモノを見たいか?を子どもに聞いて、目的地を決めましょう。未来のプランを立てることは、3歳以上ならば説得力をもって、5歳以上にもなれば大人も驚かせるほどの計画性を見せて話し始めるかもしれません。
お出かけした先では、「見たい」と願っていたものを見ながら、どんな様子か「実況中継レポート」のように話す機会を作ってあげましょう。その場にいないおじいちゃんやおばあちゃんへ電話をかけ、「自分が今どこにいて」「何を見ていて」「どんな印象か」を説明してもらうのも素晴らしいトレーニングになるはずです。スケッチブックに絵を描いて観察するのもいいですね。

お出かけから帰ったら、撮ってきた写真をもとに自分の記録を作る手伝いをしてあげましょう。絵葉書のように出来事を記憶に刻む作業は、経験から学んだ認識を整理するのに役立ちます。またこの時に、一緒に思い出したことを語り合うのも大切です。

◆行楽シーズン、子どもをぐんと伸ばすメソッド
・未来の計画を立ててみよう
・(電話や絵などで、)実況中継してみよう
・記憶を整理しよう

いかがですか?『「計画」「観察」「記憶をまとめる」ことは、言語的・視覚的・聴覚的・触覚的・嗅覚的・味覚的作業となって、出かければ出かけるほど家族のコミュニケーションや共通の話題になるという素晴らしい循環を創り出してくれるはずです』(沢井先生)早速、行楽シーズンのプランに入れてみてください。

(編集協力:のびるこラボ


沢井佳子先生(SAWAI. Yoshiko):チャイルド・ラボ所長。静岡大学情報学部客員教授。発達心理学を専攻し、認知発達支援と視聴覚教育メディア設計を専門とする。幼児教育番組の「ひらけ!ポンキッキ」制作の心理学スタッフや、大学講師などを経て現職。幼児教育番組「しまじろうのわお!」監修。人工知能学会「コモンセンス知識と情動研究会」幹事。日本子ども学会常任理事。