リモートワークを導入する企業が増えて、都会に勤めながら地方で暮らし、自然の豊かな環境で子育てをするといったことがぐんと現実的になりました。
秋の連休に体験できる地方留学プランや、移住のノウハウが学べるオンライン講座などをご紹介します。
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国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ」を運営する岩手県の企業、株式会社雨風太陽では、2022年7月から小学生の親子を対象にした地方留学プログラム「ポケマル親子地方留学」をスタート。秋のシルバーウィークに開催される、宿泊を含まない短期プランの申し込みを受付中です。
昔ながらの手法でお米を育てている農園での収穫体験のほか、季節の野菜や果物の農作業を体験できるプランがいろいろとラインナップ。鹿猟に同行できる狩猟体験や、漁船に乗って海へ出る漁師体験のプランもあります。いずれも9~10月の土日祝日に開催されるので、はじめての「地方留学」体験にもぴったり。
開催日時や費用などの詳細は、ポケマル親子地方留学のサイトでご確認ください。なお、一部のプランはふるさと納税としての申し込みも可能です。
「世界一素敵な過疎のまち」を目指す北海道南西部・厚沢部町が2021年11月から導入しているのが「保育園留学」。地域の保育園やこども園と連携して一時預かりを実施することで、町外からの子育て家庭の中期的な滞在を可能にしようという新しい試みです。
その「保育園留学」が、小児の時間外の健康相談アプリ「キッズドクター」とも連携。夜間や休日に子どもが急に発熱したときなども、オンラインによる医師の診療や薬の処方が受けられるので、子育て家庭の地方滞在がより安心になりました。
「保育園留学」には子どもの一時預かりだけでなく、町のお試し移住施設や空き家などへの宿泊費もプランに含まれています。生活に必要な備品類もそろっていて身軽に現地へ行くことができるので、まずは移住を体験してみたいという人にもおすすめ。
<保育園留学>
本格的に地方移住・半移住を考えていて、しかも農業に興味があるという人におすすめなのが「田舎暮らしスタートアップ応援プログラム」INASTA(イナスタ)です。
田舎暮らしを成功させる秘訣として、規模は小さくても質の高い次世代型農業を提案、「コンパクト農ライフ」のノウハウをオンライン講座で学ぶことができます。
「住みたい田舎」ランキングで子育て世代にぴったりな田舎部門2年連続1位となった長野県伊那市と連携したリアルタイム講座や、1泊2日の実地研修も。移住前に人とのつながりを作ることができて、移住先の雰囲気を知ることができるのも大きなメリットです。
10月14日(金)~12月4日(日)に開催予定の第5期生を募集するにあたり、興味がある人向けのオンライン説明会(無料)や、卒業生との座談会&移住相談会が予定されています。気になる人はチェックしてみては。
<INASTA>
短期~中期のお試し移住、都会にも拠点を残す半移住など、いろいろなスタイルが登場しつつある地方での暮らし。多様化する社会のなかで、子育ての環境という視点からも、ますます注目されていくのではないでしょうか。
(ライター/山見美穂子)