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フード

小麦ブランで、効果的においしく食物繊維を摂取しよう!

2017.10.16

突然ですが、みなさんは毎日の食生活の中で食物繊維をしっかり摂っていますか?

食物繊維は第6の栄養素とも言われ、食物繊維の不足は便秘や生活習慣病の原因にもつながるとか。

「タンパク質や野菜は必要だと思うけれど、食物繊維ってどうだっけ?そういえばごぼうとか食べていないなあ」程度の認識しか持ち合わせないココフル編集長むなぽんが取材に行ってきました。

参加したのは、10月11日。「ブランでスッキリ!」委員会主催のメデイアセミナー~古くて新しいハイブリッド食物繊維・小麦ブラン新知見~内臓脂肪蓄積抑制(メタボ予防)効果とアラビノキシランの機能性というイベントです。

◆食物繊維の摂取が落ち込んでいる現代の食生活

まず大妻女子大学家政学部青江誠一郎氏が登壇。小麦ブランの健康機能性について語りました。

▲大妻女子大学家政学部食物学科教授・農学博士 青江誠一郎先生

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日本人の食物繊維摂取量は、この60年で減っていることが確認されています。その中でも注目すべきなのは、穀類の摂取が食物繊維全体の44%→21%にまで落ち込んでいることです。

日本人女性の食物繊維摂取量の目標が一日18グラムであるところ、2016年には14.6%にまで落ち込んでいるそうです。

食物繊維の摂取が少ないと、腸内環境が悪くなってしまったり、血糖値が上昇し、糖尿病になるリスクが増えたり様々な形で悪影響が出てしまいます。けれども小麦ブランを摂取することで食物繊維が効果的に得られることが実証されています。

◆古くてあたらしい食材「小麦ブラン」
一体、小麦ブランとは、なんでしょうか? みなさんがよく知っている小麦粉は、小麦から硬い外皮を取り除いたもの。小麦ブランは小麦粉から取り除かれた外皮の部分で、小麦のおよそ15%を占めています。この小麦ブランにはミネラル(リン・カリウムなど)、ビタミン(B1、B2、E)を多く含み、食物繊維の含有量も42.8%と穀物の中ではトップなのです。

昔は「ふすま」とよばれ、食品としては使いづらかった小麦の外皮、小麦ブラン。しかしその健康効果の高さから、小麦粉に小麦ブランを配合したり、小麦ブランを含む全粒粉原料のパンの消費が伸びています。
小麦ブランは、「古くて新しい食材」なのです。

▲様々な小麦ブラン商品

 

◆健美腸のためにすべき3つのこと
次に登壇したのは小林メディカルクリニック東京の小林暁子先生です。

▲小林メディカルクリニック東京 院長 小林暁子先生

小林先生は腸内環境の不調を訴える患者を年間15000人ほど見ており、少なくとも現在国内で1200万人が便秘や腸内環境の不調で悩んでいるとのことです。
便秘の要因は、食事の欧米化・簡易かや偏ったダイエットなど多岐にわたりますが、その弊害は「たかが便秘」とあなどれないほど、大きいものです。腸内環境の悪化により、便秘、腹部膨満から、太りやすい、むくみやすい、肌荒れ、乾燥肌、敏感肌、冷え性、頭痛肩こり、気分の落ち込み、はては下剤依存、拒食といった症状まで引き起こされるとのことです。また大腸がん死亡率も高まっており、腸を整えることの大切さが語られました。

健美腸のためには規則正しい生活をすること・ストレスの少ないライフスタイルを過ごすこと・積極的に食物繊維を摂ることの3つが大切だと話されました。

◆小麦ブランを含むレシピを紹介
さて、穀物繊維を多く含むものといえば、玄米・麦ご飯、粟、全粒粉麦など。とはいえ、それらをすぐに食生活に取り入れるのはなかなかむずかしいですね。そこで、今回は、小麦ブランを使った料理が軽食として提供されました。

その中でも特におすすめの2品についてレシピをご紹介します。レシピ作成は「ブランでスッキリ!委員会 管理栄養士 柴田真希さんです。

●ひとくちグラノラ
・香ばしくてほんのり甘いおいしいお味でした。作り方も簡単ですので、ぜひ作ってみてください。

【材料】(分量2~4人前)

小麦ブラン入りシリアル(グラノラタイプ):80g
マシュマロ:40g
バター:20g

【作り方】
1 耐熱ボウルに小麦ブラン入りシリアル(グラノラタイプ)を入れ、その上にマシュマロ・バターを全体に散らすように並べる。
2 600wのレンジ1分半~2分かけ、バターが溶けてマシュマロが膨らんだら、ゴムベラで手早く混ぜる。
3  クッキングシートを敷いたバットに2をひとくちサイズに丸めて並べる。
4 冷蔵庫に入れて固める。

●ハートのブランハンバーグ


・肉が少ない割に腹持ちがよく、チョコレートの入ったソースがほんのり香る逸品です。

【材料】(分量4~6人前)

牛豚合いびき肉:300g
小麦ブラン入りシリアル 60g
豆乳 120cc
玉ねぎ 100g
舞茸 50g
(A)
塩 小さじ1/4
ナツメグ 小さじ1/2
卵 1個
オリーブオイル 小さじ3
スライスチーズ 2枚

(B)
ケチャップ 大さじ2
赤ワイン 大さじ2
中濃ソース 大さじ2
チョコレート 10g
ベビーリーフ 適量
ミニトマト 6個

【作り方】
1 ボウルに小麦ブラン入りシリアルと豆乳を入れて10分ほど浸しておく
2 スライスチーズはハート型に型抜き。玉ねぎと舞茸をあらみじん切りにする。
3 フライパンとオリーブオイル(小さじ1)を入れて火にかけ、玉ねぎ、舞茸を炒める。
4 大きめのボウルに牛豚合いびき肉を入れてよくこねる。粘り気が出たら、1を入れてよく混ぜ、粗熱がとれた3、(A)を入れてまぜ合わせる。
5 フライパンにオリーブオイル小さじ2を入れて火にかけ、4~6等分した4をハートの形にして入れる。蓋をして中火で3分、裏返して齢にしてさらに3~4分焼く。
6 そのままのフライパンに(B)を入れてソースをつくる。
7 ベビーリーフを乗せたお皿にハンバーグを盛り付け、ソースをかけてチーズ、ミニトマトを載せる

おいしくて、体によいものを簡単に取り入れて健康を保てれば一番うれしいですね!
ぜひこの記事を参考にして、毎日の食卓に食物繊維を取り入れてくださいね。

(取材:宗像陽子)

 

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