「お肌の手入れをしているはずなのに、なぜか急激にスキンケアが効かなくなった」。そんなことを感じるときがありませんか?
特に30代は、子育てに仕事に一心不乱な時期。いつのまにかスキンケアも効かず、老化の一途をたどっていてはおもしろくありませんね。
スキンケア製品の機能は進化しているにもかかわらず、スキンケア効果を感じにくくなっているのはなぜでしょうか。
それは、肌がスキンケアに対し、正しく効果を感じる力、反応する力(=肌感度)が衰えているから。
では、「肌感度」を向上させるためにはどうしたらいいのでしょうか。
◆「自分への感度」を高めよう
2017年にSHISEIDOが25歳~40歳の女性150人を対象に行った調査によると「自分と向き合う時間がある女性」は「自分と向き合う時間がない女性」に比べ「3年前よりスキンケア化粧品の効果を感じやすくなる」という傾向があり、「自分感度」が高い人ほどスキンケア効果を感じやすくなる=肌感度が高いということがわかりました。(2017年 SHISEIDO調査25歳~40歳女性 計150人)
では、自分と向き合う時間とは、具体的にどういう時間を言うのでしょうか。
順天堂大学医学部教授 小林博之氏によれば
「自分と向き合う時間とは自分の心と身体を見つめなおす時間を持つこと。心と身体の状況に日ごろから向き合っていると、自分のコンディションの変化に気づきやすくなります。それが自分の心地よい状況を求めて調整することにつながっていくのです」とのこと。
小林弘幸氏 順天堂大学医学部教授・医師。
自律神経研究の第一人者。77万部を突破した「聞くだけで自律神経が整うCDブック」などベストセラー著書多数
自分は何が心地よいのか感じながらケアをしていくことが大切なのですね。
「たとえばスキンケアに関しても、美容成分などそれ自体の効果もありますが、クリームの手触り・肌触り・肌への心地よさなどといった使い心地や自分が心地よいと感じる香り、見た目が好みのパッケージなど、スキンケア中に五感で感じる『心地よさ』すべてが自律神経にプラスの働きを与える可能性があります」
自分自身が五感で「心地よさ」を感じれば、効果はずっとアップするのですね。
では、さらに「美・習慣」テクニックを積極的に身につけて、自律神経を整えていきましょう。
●38度~41度のお湯で10分程度半身浴をする
あまり長時間つかると脱水を起こすので気を付けて。長湯をする場合は、コップに水をいっぱい入れて入浴しながら飲むようにしましょう。
●4秒で吸って8秒で吐く、を1分間繰り返す
「心地のよい」香りがあれば、深々と吸ってみることで呼吸が深くなり、副交感神経を優位にして、血行促進につながります。好きなアロマの香りを楽しんだり、森林浴をするのも効果的ですね。
●好きな音楽を聴く
ゆったりした曲でも激しい曲でも、自分が「心地いい」と思うものを聴くのが重要です。
●腸内環境を整える食生活にする
発酵食品と食物繊維を積極的に摂りましょう。食物繊維は脂に溶ける不溶性食物繊維でも水に溶ける食物繊維でもどちらでも構いません。自身が好きなものをチョイスしましょう。
まずは、自分の心や身体の「感度」に敏感になること。そこから「肌感度」もアップしていくのですね。今日から「感度アップ生活」始めませんか?