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【健康】手足口病とは

2014.06.19

夏季を中心に流行する

手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、
ウイルスの感染によって起こる感染症です。
子どもを中心に、主に夏季に流行します。
感染症発生動向調査によると、
例年、報告数の90%前後を5歳以下の乳幼児が占めています。

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感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染することです)が知られています。
特に、この病気にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている
保育施設や幼稚園などでは、集団感染が起こりやすいです。
また、乳幼児では
原因となるウイルスに感染した経験のない者の割合が高いですから、
感染した子どもの多くが発病します。

感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに
2~3mmの水疱性発疹が出ます。
発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、
高熱が続くことは通常はありません。
ほとんどの発病者は、数日間のうちに治る病気です。
しかし、まれですが、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、
心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。
(日本医師会のサイトより引用)

以下、子どもが受診時の先生とのやり取りをまとめました。
夏を中心に流行すると言っても、その他の季節にもかかることがある病気なので、
参考にしていただければ幸いです。

■発熱・水疱の出方には個人差がある。
・発熱だけが顕著で、水疱といえるほどのものが出ないことも。
・細かい発疹の形で出る場合もある。
・熱が下がって2~3日してから発疹や水疱が出てくる後発タイプも。
・お尻やおちんちんの周りに発疹が出るタイプは、後発タイプが多い。

■手足口病を引き起こすウイルスはいくつかある。
・いくつかのウイルスが、高熱&手足口を中心とした水疱という似たような症状を
引き起こすため、まとめて「手足口病」と名付けられている。
・よって、症状の出方も、原因となるウイルスによって様々。

■基本的に普通の風邪と同じ扱い。
・保育園や幼稚園生活を送る場合にも、
他の伝染病のような登園停止期間を定めるなどの
隔離状態を義務付けていない。
・理由は、まれに髄膜炎などの重篤な合併症を引き起こすこともあるが、
多くは軽い症状で快方に向かうこと。
ウイルスは、便などから1ヵ月近く排出され続けることもあるので、
生活の中で普通に存在するウイルスと同じであることなどから。

■一緒に生活している人はうつっているのか?に関しては。
普通の風邪のウイルスも、持っていても発症することもしないこともあるので、
発症していない段階でうつっているかどうかを心配したり行動制限をしたりということは
意味がありません。

とのことでした。

子どもの発熱って、何度目でも何人目でも、心配なものですね。
そして、名前がはっきりしている病気で症状があまり重くない形で済んだ場合は、
「これでまた1つ免疫がついたね」とホッとします…。

とはいえ!手足口病、子どもの病気と言って侮ってはいけません。
大人も感染します!

子どもに比べたら症状はかるく、片手、片足、口の中に
口内炎のような微妙な発疹がひとつ。
ただ、発疹一日目はヒリヒリ痛いです。
歩けないほどではないけど、不快指数高めです。

感染経路が飛沫感染や接触感染、糞口感染とのこと。
子どもの場合は、感染が流行ってる時期は
(なかなか難しいですが)子どもの集まる場所、プールを避ける。
大人の場合は、飛沫・接触感染などは避けようがないところがありますが、オムツ替えのときにきちんと手を洗うことで感染のリスクは下がると思います。

また、暑さや冷房で抵抗力が下がっている時は
特に感染しやすいようですので、大人も子どもも注意してくださいね。

(千葉美奈子・頼永恵)

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