Cocoful ココフル

  • 友だち追加

シーズン

お彼岸の意味は? なぜおはぎを食べるの? お彼岸のときだけ咲く花は?

2022.09.07

お彼岸は、太陽が一番極楽浄土に近づく日

お彼岸の正しい意味を知っていますか?
お彼岸は、1年に2回。春分の日と秋分の日の前後3日ずつ、計1週間です。

春分の日と秋分の日には、昼と夜の長さが同じになります。
2022年の秋分の日は、23日(金)。その前後3日を合わせた7日間を「彼岸会(ひがんえ)」と言います。2022年の秋のお彼岸は9月20日(火)~26日(月)ということになります。

お彼岸というのは、あの世のことです。私たちの住む世界は「此岸(しがん)」です。
昔は、極楽浄土は西にあり、現世と地続きと思われていました。ずっと真西に歩いていくと極楽浄土に着くと考えられていたのですね。西方極楽浄土とも言います。
太陽が一番真西になるということで あの世に最も近いお彼岸に、ご先祖さまの供養をするようになりました。

西方に極楽浄土ありと信じられていました。あそこにご先祖様がいると思っていたのですね。

なぜお彼岸にはおはぎを食べるの?

「春分の日も秋分の日もおはぎを食べるのがお楽しみ」の人が多いのでは? なぜお彼岸にはおはぎを食べるのでしょう。

小豆の赤は、昔から魔よけの意味があり、健康祈願や疫病退散として用いられてきました。さらに、砂糖は昔は高級品。魔よけの小豆と高級な砂糖を使ってご先祖様にお供えをしていたのですね。

また小豆の収穫は秋なので、皮ごと作る粒あんで作り、春には小豆の皮も固くなるので皮を取り除いたこしあんにして作ったとも言われています。

そして春に作るのが牡丹の花にちなんで牡丹餅(ぼたもち)、秋に作るのが萩の花にちなんでお萩(おはぎ)と名付けられました。

今では、春でも秋でも「おはぎ」と呼ぶことが多く、好みに合わせて、こしあん、粒あん、きな粉、胡麻、ずんだなど様々なおはぎがありますね。皆さんはどのおはぎが好きですか?

手作りおはぎを作る

手軽におはぎを買う人も多いと思いますが、手作りおはぎも意外と簡単です。我が家では、もち米を蒸し器で蒸しあんこを作っていましたが、ネットで見てみると炊飯器で炊いても十分できるようですね。あんこも市販のものを買えば、ぐっとお手軽にできるのではないかと考えて買ってみました。

市販のあんこを利用するのは時短にはなるので楽ですが、あんこの味が自分の舌と合わないと満足ができないので、自分の好みのあんこがみつかるかどうかにも成否はかかってしまうなと思いました。

もち米を炊く

炊くときに塩小さじ2/3 ほど入れるとおいしくなります。

もち米を炊いたら、熱いうちに大きなボウルなどに移してすりこ木などでトントンと突きます。適当で大丈夫です。子どもに手伝ってもらってもいいですね。

同じ重量の団子を作っておく

もち米を50gくらいに整えたものを6個 20gに整えたものを10個ほど作る。

あんこを50gに整えたもの10個と 20gに整えたものを6個ほど作る。

成型する

あんこのおはぎは、あんこ50gを手のひらで広げてもち米20gを包む。

きな粉のおはぎは、もち米50gを手のひらで広げてあんこ20gを包み、外側に砂糖と塩を混ぜたきな粉をまぶす。

形を整えるときは、ラップで包めば簡単です。また表が整っていれば、裏であんこがはみ出していても問題ありません。

ぜひお休みの一日に、チャレンジしてみてください。

お彼岸の時だけ咲く花ってあるの?

画像は彼岸花です。秋のお彼岸の頃だけ、ちょうど咲く不思議な花です。「曼殊沙華」とも言います。

埼玉県の巾着田曼殊沙華公園には、この時期一面に曼殊沙華が咲き、「曼殊沙華まつり」が開催されることで知られていますが、昨年に続き今年も新型コロナウィルス感染症の拡大防止の観点から、密を避けてまつりは中止。曼殊沙華は、咲く前に刈り取られたとのことです。なんとも残念なことですね。

けれども、遠くまで行かなくても家の周りを散歩すると遊歩道などに、ふいにこの時期、この彼岸花が咲いていて驚くことがありませんか。この時期、1日に10センチ以上も茎がのび、枝も節も葉もない先に一つだけ花が咲きます。その花の形もなんとも不思議。普段はその存在すら忘れているのですが、お彼岸中にはそこかしこで鮮やかな姿を見せてくれます。お彼岸を忘れていても、道端に咲いている彼岸花が、教えてくれるようです。

春のお彼岸とは違う雰囲気を演出してくれる花ですね。

ご先祖様がいるから、あなたがいることを教えたい

あなたのお母さんとお父さん、そのまたお母さんとお父さん、
ご先祖様がいて、今のあなたがいるんだよ。 そんなことを教えてあげたいですね。

お墓がそれほど遠くないのなら、おでかけがてら、お墓まいりもいいですね。
お墓が遠ければ、ご先祖様のお話をしながら、おはぎを食べる。そんな時間を持つことが大切なのではないでしょうか。

今、自分がいることの不思議さ、奇跡、そんなことに思いをはせることができたなら、
そして、誰もが特別な存在であること、大切な存在であることがわかれば、
虐待もいじめもきっとおこらないような気がするのですが、いかがでしょうか。

(宗像陽子)

この記事が気になったら
シェアしよう