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みなさんは鏡開きの意味を知っていますか?
お正月の間、年神様にお供えしていたのが「鏡餅」。
年神様は、刃物を嫌います。そこで包丁を使わず、木槌などを使って鏡餅を砕き、「開き」、
1年を幸せに過ごす力を年神様にさずけてもらうという意味があります。
地方によって異なりますが、1月11日、もしくは15日に行うことが多いようです。
昔の鏡餅は、お正月の間ずっとお供えしていたのでヒビも入ってカチコチ。
包丁など使ってはあっという間に刃が綻びてしまうので、そんな風に伝わったのかもしれませんね。
今はカチコチの鏡餅など見かけなくなりました。
どれもパックのお餅でペリペリっとむけば中身はいつもと同じお餅が顔を出します。
今年も最後のお餅は、ぜひおしるこで召し上がれ。
今は缶詰の甘い小豆などもありますが、おしるこの作り方はそれほど難しくないので、
作ったことのない人も一度トライしてはいかがでしょう?
お鍋いっぱい作ったおしるこのホカホカした香りは、それだけで幸せ気分になりますよ。
香りは密接に記憶と結びつくもの。
「お正月の終わったあとは、毎年家の中がおしるこのいい香りに満ち溢れていたなあ」
子どもたちの記憶の中にそんな思い出が残るといいですね。そこには家族の笑顔がたくさんあるはずです。
1 あずきをさっとゆでこぼす※ゆでこぼすというのは、水から茹でて、沸騰したらザルにあげ、ゆで汁を捨てること
2 もう一度たっぷりの水でコトコト煮ていく。
3 砂糖を3回くらいに分けて、投入し、コトコト煮る。(好みによるが、小豆200gに対して、砂糖1カップ半くらい)
4 やわらかくなったあずきを適当にブツブツ潰す。最後に味見をして、塩を少し入れて味をしめる。
最初は、水っぽくてサラサラくらいでもOK. 食べているうちに煮詰まってきて、最後にはぜんざいみたいになっていきますよ。ささ、どうぞ、お熱いうちに召し上がれ。(宗像陽子)