東洋医療発想で「肌・からだ・心」に寄り添うブランド「ベネフィーク」。今年でブランド51年目を迎えるにあたり、象徴となる赤い実の高保湿エイジングケア美容液「ベネフィーク セラム」を10月21日(土)より、全国で発売します。それに先駆け、19日(木)に、「赤い実の美容液 ベネフィーク セラム 発売記念発表会」が行われました。
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冒頭、今回新しく発表される「ベネフィークセラム」のコンセプトが資生堂ジャパンベネフィークブランドマネージャー伊藤成彦さんから発表されました。
「肌・からだ・心、すべては美に繋がっている。この一瞬から、一生揺るがない美しさへ。」
ベネフィークブランドが生まれたのは1972年ですが、1996年に心身ネットワーク研究に基づき、肌だけでなく、心と肌に寄り添うブランドとして新たなスタートを切りました。
「『ベネフィーク』が目指してきたことは、体や肌本来の働きを高めること。たとえば吹き出物ができたから薬を塗る、肌が荒れたからクリームを塗るという対処療法ではなく、東洋医療的発想で人の持つ自然治癒力を引き出し、体や肌本来の働きを高めます。今だけでなく未来の肌にも対応していく、いわば、未然ケア根本ケアです」と伊藤さんは力強く語りました。
20代から60代の2万人以上の女性への調査の結果、きれいになるためには内側から整えることが大事だと考える人が72%いることもわかり、ニーズの手ごたえも感じています。
では東洋医療的発想とはどういうことでしょうか。トークセッションでは東洋医療について、社団法人プレシャスライフ・ラボ会長薄井理恵さんより詳しく語られました。
「西洋医学は病名に基づいて投薬や手術のようにダイレクトにアプローチしますが、これに対して東洋医学は、病名のつかないような未病の状態、将来病気にならないようにする予防、心の癒しを含め心と体を全体的に見て治療をする医学です」。
美容ライター・エディター松本千登世さんは「確かに最近の美容アプローチは、肌に出てくる不調を一つひとつ解決するというよりは、不調が出てこない自分を目指すという方向に変わってきていますね、言葉としてはウェルネスということだと感じています」とうなずいていました。
肌・からだ・心が密接にかかわる「心身ネットワーク」というのは、具体的にはどういうことでしょうか。
「たとえば夜道でいきなり後ろから肩を叩かれたら、恐怖心が芽生えて手足がすくんで、心臓の鼓動が速くなったり、血圧が上がったり、血管が収縮することによって顔が青ざめたり、手に汗をかくといったことが想像できるのではありませんか」と資生堂グローバルイノベーションセンターの鈴木大祐さん。
「これは肩を叩かれるといった外部刺激に対して血管、リンパ、自律神経といった心身ネットワークを介して体の様々な部位に伝播することをさしています。また、ストレスフルな日々が続いて、なかなかその気持ちが晴れないときに肌の状態が悪くなるのは、ストレスを感じることによって血液循環が滞り、ターンオーバーが乱れたりバリア機能が低下することによって不調が出るためです」
だれでもそんな経験はありそうです。心身ネットワークが肌・からだ・心に与える影響としてとても納得できる説明でした。
では、東洋医療はどのようにベネフィークにかかわるのでしょうか。
薄井さんは、漢方の力について語ります。
「2000年以上前から、自然や大地の恵みを体に取り入れることによって、人は多くの不調を改善してきました。漢方薬の最大の特徴は、植物や鉱物そして動物からできている生薬を、一つではなくて複数掛け合わせて処方するということです。
これは木にたとえてみると、枝葉の部分が悪いときに枝のケアをするだけではなくて、まずはその木の根っこの部分に栄養を与えつつ、全身のバランスを整えていくという東洋医療の考え方です」
ベネフィークでは、台地の美容成分ナツメエキス・ケイヒエキス・オタネニンジンエキスといった大地の美容成分と大地の香気成分のオレンジエレメントを配合。
薄井さんは「何千年もの間、困難を乗り越えて力強く生き残った植物たちのパワーを、日々の生活にありがたく取り入れてお肌や体や心を整えることは、美を保つ秘訣だと思います」と語りました。
最後に肌・からだ・心を整える実践的なテクニックについて聞くことができました。
薄井さんがおススメするのは深呼吸。深呼吸は体によいとしられていますが、吸うときに自分のなりたいイメージをし、吐くときにはそれを邪魔しているものを全部吐き出すイメージでおこなうとよいそう。
「『ベネフィークセラム』にはオレンジエレメントという香り成分が入っているので、朝晩のお手入れのときに香りをかぎながら深呼吸をすると心と体がリセットされるのでは」とアドバイスしました。
松本さんは、深くうなずきながら「日々忙しい中で、スケジュールに追われながらのスキンケアの時間となりがちです。でも何かやることをひとつ減らしてでも少し時間をとってスキンケアの時間を、ゆっくりと肌になじませてゆっくり香りも楽しむという習慣をつけるといいですね」と語りました。
会場外には、赤い実の美容液タッチ&トライ体験の場が設けられました。手のひらにのせるとしっとりとしてとろり。すり込んでいくうちに、クリーミーな手触りとなりますが、べたつかずスッキリ。時間差浸透というのが実感されました。
ストレスを減らすというのは難しそうに感じますが、深呼吸をする、きれいなものを見る、よい香りのものをかぐといったちょっとした工夫から、肌・からだ・心の循環が悪いループからよいループへと変わっていくのですね。たとえ1分でもゆったりとした自分時間がとれますように。(取材・文/ココフル編集部)