今年も大井川鐡道(静岡県)に蒸気機関車の「きかんしゃトーマス号(以下、トーマス号)」がやってきました。大井川鐡道は大正14年3月、大井川上流部の電源開発と森林資源の輸送を目的として創立された由緒ある鉄道です。昭和51年には全国に先駆けてSLの復活運転を実施して、鉄道ファンだけでなく、お子様の心もグッとつかんでいるようです。
▲トーマス号がお客さんを迎えにきました!これから千頭駅へと向かいます。(写真:戸田敏治)
‐
トーマス号が大井川鐡道を走るようになったのは2014年から。今年で連続5回目です。2015年からはお友達のジェームス号が加わりパワーアップ!新金谷駅から千頭駅の本線37.2km間を1時間とちょっとかけて、笑顔満載の客車をひいていきます。
※トーマス号とジェームス号は交互に運行しています。詳しい情報は大井川鐡道のホームページでご確認ください http://oigawa-railway.co.jp/
▲ジェームス号の初日(2018 年7月21日)を前に、特別にトーマス号と一緒に走り、皆さんにご挨拶です!ちなみにトーマス号は6月9日から頑張っています!(写真:須藤博)
客車内の様子も気になりますよね。SLの客車ってどうなっているんでしょう?
◆レトロな車内はトーマスがいっぱい!
▲レトロな雰囲気の中にトーマスがいっぱい!(写真:戸田敏治)
‐
当たり前ですが……、昔ながらの客車なので、空調設備・エアコンはありません。あるのは、扇風機と窓から入ってくる大井川の爽やかな風のみです。通路の幅は、標準的なベビーカーが1台通れる程度ですかね。
▲トイレも気になりますよね。客車内にトイレはありますが、蒸気機関車は揺れるので小さなお子さん一人でのご利用はお気をつけください。(写真:戸田敏治)
◆自然の中を、ぐんぐん走る!
さて、1時間ちょっとの小旅行の様子をパパっと写真でお伝えします。
▲大好物の石炭をもりもり食べながら自然溢れる大井川を元気に走ります。さートンネル入るぞ!(写真:須藤博)
▲大変だー、窓閉めろー、モクモク煙が入ってきたー(笑)。これがSLのだいご味。景色の見えない暗いトンネル内でも皆さん大はしゃぎ。(写真:戸田敏治)
▲トンネルを出て窓を開けると、大井川から爽やかな風が吹き込んできます。大井川は南アルプスの南部、静岡県・間ノ岳を水源とし駿河湾に注ぐ延長168 kmの一級河川です。(写真:戸田敏治)
▲沿線には静岡名物・茶畑も。緑のグラデーションに心が和みます。(写真:戸田敏治)
◆お昼はやっぱりトーマス弁当!
▲お腹が空いたら「きかんしゃトーマス弁当」!(写真:戸田敏治)
▲千頭駅に着くと、早速帰りの準備をするジェームス号。転車台で頭の向きを変えるんですねー。(写真:須藤博)
▲トーマス号も「よいっしょ!」お兄さん達がぐるっと回します!(写真:須藤博)
◆目の前すべてがアトラクション!
最初は1時間強と聞いて「暇を持て余すのではないか?」「まー、風を感じながら優雅に過ごすか」などと思っていたのですが、目の前すべてがアトラクションで、ワイワイしながらあっという間に時が過ぎていきました。繰り返しますが、空調設備・エアコンのない列車なので、暑さ対策はしっかりと。水や塩分はもちろんのこと、タオルを濡らして持ち込むことをおススメします!(ことある度に、濡れタオルで首元や腕をぬぐっておくと、大井川の川面から吹き込む風を最大級楽しめます。気化熱ってやつですね)。
以上、大人も子どもも笑顔になる大井川鐡道・トーマス号のレポートでした。ではでは。
<蒸気機関車「きかんしゃトーマス号」2018年6月9日(土)から10月14日(日)まで走行!>
■走行期間:2018年6月9日(土)から10月14日(日)
■場所:静岡県・大井川鐡道
■詳細は下記ホームページを参照ください。
大井川鐡道: http://oigawa-railway.co.jp/
トーマス号に乗る:http://oigawa-railway.co.jp/dayoutwiththomas2018
(取材・文:戸田敏治、写真:須藤博、戸田敏治)