
京都駅からわずか1駅、徒歩圏内でもある「京都水族館」は、旅行の合間に立ち寄れるコンパクトさが魅力。周辺には子どもが思い切り遊べる梅小路公園や鉄道博物館もあり、時間調整にも便利です。館内にはオオサンショウウオやケープペンギンなど、ここだからこそ見られるいきものがいっぱい。親子で訪れれば、自然やいきものの魅力を体感できるだけでなく、京都らしい文化や工夫も感じられるスポットです。短時間でも満足できる充実の水族館体験をご紹介します。
目次

入り口は公園の中なので注意!
親子で京都旅行へ行った最終日。最後の観光場所として訪れたのが「京都水族館」です。滞在は2時間弱でしたが、館内は程よい広さで、1時間ちょっとでもまわれる施設でした。館内はコンパクトながら見ごたえがあり、好きないきものがいれば何時間でも過ごせそう。

重なるオオサンショウウオ(チュウゴクオオサンショウウオ・交雑個体)
特に国の特別天然記念物である「オオサンショウウオ(在来種)」は貴重だし迫力満点で、子どもも大人も夢中になれる展示でした。実は今回は私がどうしてもオオサンショウウオをみたかったのですが、なかなか出会えないオオサンショウウオのお土産も買えて、願いが叶い最高でした!

チケット券売機の上に注目!!
今回は他サイトで事前にチケットを購入していましたが、入館時に引き換えが必要だったため少し時間がかかったので、時間が限られている人はご注意ください。入口手前にはコインロッカーがあり大きめサイズでも100円から利用できるので、京都のお土産がたくさんあっても荷物を預けて身軽に楽しめましたよ。

こちらは骨格標本!説明を読むだけで楽しい
京都水族館の目玉のひとつが「オオサンショウウオ」の展示です。世界最大級の両生類で、体長は1メートルを超えるものも。水槽の中でじっとしている姿はまるで岩のようですが、時折ゆっくり動く様子に子どもは大興奮。

161㎝とは衝撃的なサイズ
自然環境を再現した展示で、生息地や生態についても学べる工夫がされています。京都の川に生息する貴重ないきものを間近で見られるのはここならでは。館内で1番大きなオオサンショウウオと同じ大きさのぬいぐるみを背比べできる場所もあり、親子で「こんなに大きいんだ!」と驚きながら観察でき、学びと感動が同時に味わえるエリアでした。

ひげや鼻の動きまで観察できる
屋外エリアでは、オットセイとゴマフアザラシも展示されていて、可愛い寝顔を間近で見ることができます。水槽の中を泳ぐ姿やくつろぐ様子は見ているだけで癒されます。ゴマフアザラシはすごく好きなので、まさかの出会いに感極まりました。水面から鼻を出して呼吸する姿はもう可愛すぎました。

オオサンショウウオのマドラーをお土産に♪
このエリアには軽食が買えるカフェもあり、テーブル席もあるので、いきものたちの姿を眺めながらかわいい飲食メニューを楽しめるのが魅力。

デッキからの眺めも楽しい
小さな子どもは「一緒に食べているみたい!」と大喜びでしたよ。いきものたちの自然な姿を観察しながら、親子でほっと一息つける空間になっています。

お話しているみたいな時間
ペンギンのエリアは、ガラス越しに本当に近い距離で観察できるのが特徴。まるでファッションショーのようにポーズを取ったペンギンがいっぱい。水中をすいすい泳ぐ姿や、陸で並んで歩く姿を間近で見られ、子どもたちは夢中になっていました。

「ケープペンギン」目元のピンクがキュート
サイズ感も愛らしく、ずっと見ていたくなる展示です。さらに、京都水族館で展示しているのは「ケープペンギン」という種類で、ペンギンたちの生活をリアルに感じられるので家族連れに大人気です。

休憩中のイルカスタジアム
京都水族館はコンパクトながらイルカにも会うことができます。いわゆる一般的なイルカショーとは違った「イルカのがっこう」というプログラムは、授業形式でイルカの生態を学ぶことができるとても人気のエリア。

授業の内容をチェック
入り口がわからなかったり、荷物を預けるなど入場に手間どったこともあり今回は参加できませんでしたが、プログラムをみて「参加したかったなあ」と話していました。次回はぜひ体験したいです。

「京都クラゲ研究部」
また京都水族館では、クラゲの展示も幻想的で見逃せません。飼育スタッフさんたちがクラゲの飼育や研究をする様子を間近で見ることができます。研究所がオープンになっているのが特徴で、「クラゲは目が見えますか?」と子どもが質問すると、丁寧に答えてくれました。気になった方はぜひ京都水族館で尋ねてみてくださいね。

幻想的なミズクラゲのパノラマ水槽
通常の展示も素晴らしく、光に照らされたクラゲの姿は美しく、親子で「きれい!」と声をあげてしまうほどでした。

水槽もたくさん
館内にはスタッフが常駐してワークショップができるエリアもあり、子どもが参加できる体験型のプログラムが充実していました。いきものに関するクラフトは水族館ならではですよね。

住んでる地域との違いもわかるかな?
さらに屋外にある「京の里山」エリアでは、京都の里山風景を再現しており、田んぼや小川など身近な生態系を体感できます。小川をのぞき込んだり、小さな子どもならお散歩も楽しめる工夫があり、自然と触れ合いながら学べるのが嬉しいポイント。水族館でありながら、地域の自然を感じられる展示は他にはない魅力です。

ゆったり過ごせるのも魅力
京都水族館は、館内に多くの椅子があるのでゆったりと館内を眺めながら楽しめ、アットホームで温かみのある雰囲気が漂っています。

可愛いながら洗練されたデザインがいっぱい※一部期間限定展示あり
京都駅から近いので、1~2時間ほど余裕があれば気軽に立ち寄れる便利さも魅力。今回は短時間の滞在でしたが「もっといたかった」と思うほど充実していました。周辺には大きな遊具もたくさんある広大な「梅小路公園」や「鉄道博物館」もあり、組み合わせて訪れるとさらに楽しめます。アクセス抜群で京都らしい文化と自然を感じられる水族館は、また訪れたいと思えるスポットでした。(取材・文/アネモネ)
| 名称 | 京都水族館 |
|---|---|
| WEB | https://www.kyoto-aquarium.com/index.html |
| 営業時間 | 10:00-18:00 ※曜日などで異なるので公式HPをご確認ください。 |
| 定休日 | なし |
| アクセス | 「京都駅」中央口より西へ徒歩約15分、またはJR山陰本線「梅小路京都西」駅より徒歩約7分 |
| 料金・参加費 | 大人(大学生を含む)2,400円、 高校生1,800円、 中学生および小学生1,200円、 幼児(3歳以上)800円 ※2026年2月10日より料金改定。 大人(大学生を含む) 2,600円、高校生2,000円、中・小学生1,400円、幼児(3歳以上)900円 |
| お問合せ | 電話 : 075-354-3130 |