お花を飾って、夏を涼やかに
お気に入りのグラスやボトルにアレンジして、
いつでも気軽に楽しめる切り花。
でも、せっかく買ってきたのに、
長くもたないなぁーと思うことありませんか?
これから、気温が上がってくると
お花の命はますます短くなりそう…。
切り花を長く楽しむにはどんな方法が効果的でしょうか?
お花は生き物。
毎日のちょっとしたお手入れで花もちも変わってきますよ。
「暑い夏でも、お花をより長く、美しく楽しむ方法」ご紹介します。
切り花が傷んでしまうのは、
水中にバクテリアが発生して切り口に繁殖するから。
そこで、こんなことに気をつけます。
◆毎日、水を取り替え、「きれいな水」を保つ。
お水の深さはお花の種類にもよりますが、5㎝程度の浅水で。
水に浸かる部分の葉はきれいに落とします。
菊の仲間と枝物は、お水をどんどん吸うので例外的に深水で。
◆花器を清潔にする。
数日に1回は洗剤等であらって花器のヌメリをとりましょう。
◆毎日茎を切りなおす。(切り戻し)
水に浸かっていた茎の部分のヌメリも流水できれいに洗い流します。
茎は水につけたまま、なるべくななめに切り落とします。(水切り)
こうすることで水に触れる表面積が多くなるとともに
切り口から空気が入るのを防ぐことができます。
◆切り花用の延命剤をいれる。
生花店等で販売されています。
◆枯れた部分を取る。
終わった花ガラは、どんどん摘みましょう。
ちょっと萎れているくらいだと、どんどん摘むのはかわいそうな気も…。
けれども花自身も萎れてしまったらかわいそうなのです。
まだ元気な花を保つためにも摘んであげる。
それがお花のためになります。
◆冷暖房の効いた部屋での注意
夏は、日中、とっても暑いので、
花器の中の水もすぐに上がってしまいます。
生温かい水は、お花にとってツラいもの。
「氷」をいれて温度を下げておくとよいですよ。
また、冷暖房の効いた部屋にお花を置く場所は、
高温多湿の場所を避け、
冷暖房の風が直接当たらない場所に置きましょう。
これは、私たち人間も同じですが、
冷暖房の風に長時間当たると体を壊しますよね。
頭痛がしたり、下痢をしたり…。お花も同じなのです。
お花の置き場所にも注意してあげましょう。
お部屋にお花があると、ぐっと室内が明るくなります。
見ているだけでなぜか心もほっとなごみますね。
毎日のちょっとしたお手入れで、
そんなお花のある生活を楽しみましょう。
白鳥百合子
プリザーブドフラワー専門店
Alain Deco(アランデコ)店長