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フード

旬な【ナス】をもっと美味しく!八百屋が教えるナス/茄子の豆知識(選び方・保存方法・レシピ)

2018.08.26

八百屋の「旬八青果店」が伝授!美味しい野菜の見分け方第2回

こんにちは! 旬八青果店バイヤーの松根です。

今年の関東地方は6月に梅雨明けして、あっという間に気温が上がり、夏らしい天気が続いていますね。旬八青果店にも夏に旬を迎える野菜や果物が続々と入荷しています!

夏野菜というとキュウリ、トマト、ゴーヤ、オクラなどみずみずしく、色鮮やかな野菜たちを連想する方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな夏に旬を迎える青果の中でもなじみはあるけど実は奥深い、ナスの魅力をご紹介します!

◆知っているようで知らないナス(茄子)の豆知識

夏に旬を迎える「なす」。もともとは夏に実がなるので「なつみ」と呼ばれていたのが始まりで、「なつみ」がなまって「なすび」→「なす」と変化して今の呼び名になったと言われています。

1年を通してスーパーなどで目にする機会の多いナスですが、春に旬を迎える大阪ナスを皮切りに9月ごろまでが旬の時期となります。ナスには様々な品種があり、地域によって定番とされるナスの品種が異なる点も面白いところ。

例えば関東地方では千両ナス(米ナス)が主流となりますが、九州は長ナスが主流となります。また、熊本のヒゴムラサキ(赤ナス)、金沢の加賀ナス、大阪の泉州水ナスなど、全国各地に伝統野菜のナスがあるのも特徴です。

旅行に行った際に各地のご当地ナスを探してみるもの楽しいですよ♪

 

●ナス(茄子)の選び方・保存方法

ヘタがきれいで表面にハリがあるものがおすすめです。暑い環境で育っているので、寒いのが苦手。本当は常温保存が良いといわれますが、夏場は室温が上がりすぎることが多いため、冷蔵庫の野菜室等で保管する方がベターです。また、乾燥に弱いので新聞紙やビニールなどに包んで保存しましょう。

●ナス(茄子)の調理方法

焼きナスとして食べるときは皮が黒くなるまでじっくり焼くのがおすすめ。皮をむいてもおいしく食べられます。

油との相性がいい野菜ですが、果実がスポンジ状になっているため、油をたくさん吸収してしまうことも。油が気になる場合は、水か塩水に浸けることで、油の吸収を抑えられます。素揚げする時は、表面の水をしっかりふき取ってから調理してくださいね。

八百屋スタッフおすすめのナス(茄子)とレシピをご紹介!

旬八青果店スタッフに人気の高い品種のナスとおすすめの食べ方をご紹介します。とても簡単な調理法なのでぜひ試してみてくださいね!

◆生のままでも食べられる「水ナス」

水ナスは名前の通り、水分をたっぷり含み、他のナスと比べて灰汁が少なく、皮が薄いため新鮮なものはそのまま皮ごと生で食べるのがおすすめ! 昔は農家さんが畑の端で水ナスを育てて、水分補給のために食べていたと言われるほど果汁たっぷりなのが特徴です。

お漬物のイメージが強い水ナスですが、店頭で生のものを見つけたら、ぜひ生食にチャレンジしてみてください!

トマトと水ナスのサラダ

水ナス・トマト・モッツアレラチーズをお好みの大きさに切ってお皿に並べ、オリーブオイル、ハーブソルト、オレガノをかけて完成! バルサミコ酢を加えるものおすすめです。あっという間にワインに合う一品が完成!

その他にも適当な大きさに切って(包丁で切れ目を入れたら手で裂くのがおすすめ)、塩やオリーブオイル、ポン酢と柚子胡椒などお好みの調味料をかけるだけであっという間に1品完成。暑い日に火を使わずに作れるのでとにかくお手軽です。

もちろん、普通のナスのように煮物やお漬物にも使えます。お味噌汁などにいれてもトロッとしておいしいですよ。

◆献立の主役にもなる「ゼブラナス」「白ナス」

紫と白の縞模様がユニークな「ゼブラナス」とナスなのに色が白い「白ナス」。自社農場「旬八農場」で栽培しているこちらのナスは、千両ナスよりも大きく、実がしっかりしているのが特徴です。ゼブラナスは過熱しても煮崩れしにくく、煮物や夏野菜カレーにぴったり。大きさを活かして厚切りにして、じっくり火を入れるナスのステーキもおすすめ!

特に白ナスは果肉が柔らかく、加熱するとトロッととろけることから”トロなす”とも呼ばれています。この季節になると白ナスの入荷を心待ちにするスタッフも大勢いるほど人気のお野菜です。

●白ナスとゼブラナスのステーキ

オリーブオイルたっぷりのフライパンでじっくり焼くだけ! 塩こしょうだけのシンプルな味付けでもおいしいですが、お好みの薬味を乗せても◎。写真はえごまと白ごまをトッピングしています。

●ゼブラナスの野菜ピザ

ゼブラナスは煮崩れしないのでオーブン焼きにもおすすめ。輪切りにしたゼブラナスにミートソースやトマトソース・チーズなどお好みの具材をのせてオーブンで焼く、野菜ピザもおすすめですよ。

◆自社農場のナス(茄子)栽培の様子をご紹介!

旬八青果店は茨城県つくばみらい市で「旬八農場」という自社農場を運営しています!自社農場では白ナスとゼブラナスを栽培しているので、最後に畑の様子も少しだけご紹介します。

すくすく育つように、柵をたてて誘引を行います。

実をつけるころには柵いっぱいに枝と葉が伸びます。誘引は葉に均等に日が当たるようにするための作業でもあります。

毎日作業をしていると、ミツバチが花にとまっているかわいい瞬間にも出会えます!

ゼブラナスが実をつける様子。1つの苗から50個くらいのゼブラナスが収穫されます。

いかがでしたか?

ナスは「ナスニン」と呼ばれるポリフェノールやカリウムが豊富と言われており、暑い季節を乗り切るのにぴったりのお野菜です。今が旬のナス、さまざまな品種、いろいろな食べ方を楽しんでみてください。

次回もどうぞお楽しみに!

■今回の執筆者
松根 拓乃(株式会社アグリゲート 仕入・卸事業部 バイヤー)

鯉淵学園農業栄養専門学校卒。鯉淵学園では、農作物の知識、栽培方法等、農業、農産物について学ぶ。現在は株式会社アグリゲート 仕入・卸事業部で青果知識・商品知識に長けた生産者と消費者を繋ぐバイヤーとして日々仕入れを行う。以前は、販売事業部にてデリカ・飲食グループのメニュー開発も担当。

■旬八青果店

「新鮮・おいしい・適正価格」旬にこだわる八百屋です。旬八青果店では、新鮮でおいしいお値打ち価格の青果を目利きし、販売しています。農家の方々が一生懸命育てたおいしい青果を、おいしい状態で都市の食卓にお届けしたい。全国各地を飛び回り、市場にも足を運び、目利きして仕入れています。 モノがあふれるこの時代だからこそ「旬の食材はなんなのか」「どんな人がどんな想いで作っているのか」「おすすめの食べ方はなんなのか」そんな会話で食をもっと豊かにしたい。旬八青果店は、そんな想いから生まれた八百屋です。 ホームページ 

 

記事提供:家men 

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