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フード

無添加幼児食ブランド 『子どもの食卓』

2019.03.03

離乳食の時期にはレシピもベビーフードもたくさんあるけれど、離乳食が終わったとたん大人と同じ食事になってしまって戸惑いませんか?

幼児食の時期も子どもにとってはとっても大切なはずなのに。

幼児食の大切さを伝えたいという想いで、幼児食弁当の販売や給食の監修などを始めた『子どもの食卓』のお弁当試食会があると聞き、行ってきました。

『子どもの食卓』の権寛子さんは、小さい子どもを育てながら感じた経験を活かし、サービスを開始したそうです。

イベントの冒頭で権さんは、『子どもの食卓』を始めた経緯について語りました。


▲権寛子さん

◆外食を食べると舌がしびれる

権さんは、現在3歳と1歳のお子さんのママ。子どもが生まれるまではおいしいお店で食事をすることが大好きでした。ところが第1子を出産後、外食をすると舌がしびれるようになってきたそうです。子どもも外食をすると感情のアップダウンが激しくなるなど、あまり外食が楽しくなくなってしまいました。

そして、いろいろ食べ物について調べるうちに、3歳までに味覚が完成して、12歳までに味蕾が完成する。その時期にまでにいろいろな味を知ることがとても大切だということを知りました。それなら、安全で良質なご飯を子どものために作ってあげようと決心した権さんでしたが、子育ては思った以上に体力的にもきつく、夕方にはへとへとになってしまいます。

◆作っても食べない子。楽しめない食卓

作れないときに惣菜を買おうと思っても、パックの裏をみれば添加物の表示がいっぱい。
無理をして作れば子どものことはそっちのけになってしまい、食卓は楽しくないものになってしまいました。子どもの野菜嫌いが始まれば、せっかく作ってあげたものも子どもは食べてくれません。

◆  人参をパクパク食べる我が子にビックリ!

一体どうしたらいいんだろう。そんな中、料理教室を主宰するうすいさんの作った料理を食べる機会がありました。それほど調味料も入れないのに、味が濃くおいしいことに驚き、さらに野菜嫌いのはずの子どもが鍋いっぱいの人参をパクパク食べるではありませんか。

それまで子どもに人参を食べさせるために、みじん切りにするなど姿を隠すことしか思いつかなかった権さんには、大ぶりの人参を食べる我が子の様子は衝撃だったと言います。
「食材のうまみを引き出すひと手間をかければ、子どもってこんなに食べられるのかとびっくりしました」

食材にも作り方にもこだわりぬいたお弁当があったら、どんなにいいだろう。そう思うのは、自分だけではないはずだ。

そんな気持ちからうすいさんにラブコールを送り、うすいさんの監修のもと『子どもの食卓』をスタートすることになりました。

現在、『子どもの食卓』の7つの約束に則り、幼児食弁当の提供のほか、給食の監修、行政と組んで生産者を守る取り組みなどを通して、幼児食の大切さを伝えています。

◆五味をバランスよく入れ、満足感を得る

お料理へのこだわりについてのお話は、料理監修のうすいはなこさんにバトンタッチ。


▲うすいはなこさん


『子どもの食卓』のお弁当は、
水揚げしてその日のうちに調理する香川高松の魚、小さいお肉のおかず、野菜のおかずが5品入ります。

五味すなわち うまみ、甘味、酸味、塩身、苦みを入れるようにしているとのこと。苦み、酸味などは、慣れないと食べられるようにはなりませんから、少しずつ慣らしていくのが大切だそうです。

五味をバランスよく入れることで、彩りもよく、満腹感が得られ満足感の高いお弁当となります。

説明のあとでいよいよ試食です。

▲試食用の用意されたお野菜

メニューはじゃがいものアオサ和え・かぶの梅酢漬け・切干煮干し・焼き人参のみりん焼き・ほうれん草と畑しめじの胡麻和え

どれも調味料をほとんど使っていないというので、薄味かと思いきや、意外なほどしっかりとした味がついているのです。味わいが深く、濃厚な甘味がありました。
「塩砂糖をまったく使わないわけではありませんが、過剰に摂ってほしくないので、少量のみ使っています。お酒とみりんを使うだけで料理の中のアミノ酸が出るので、素材そのものの味を引き出し、複雑な味になるんですよ。いい食材いい調味料を選ぶことが、おいしさにつながります」
といううすいさんの説明に納得です。

その後、料理のデモンストレーションとして、青菜のゆで方がレクチャーされました。「食べ物にストレスをかけない」、「野菜はどうやって食べたら喜ぶか」という言い方にうすいさんの食材への愛情が感じられました。

「味を覚えていく幼児期に、味の濃いものや過剰な味付けになれてしまうと、食材そのものの味を感じる力が育たなくなります。味覚だけでなく、食生活を豊かにする『おいしい』の感覚がしっかりと育たなくなります。また砂糖や添加物の摂取しすぎは、子どもたちの腸に負担を及ぼし、脳の発達やアレルギーの発生に関係があるとも言われています」

子どもたちによい食生活を与えてあげたい。でも忙しくて十分にしてあげられず罪悪感を感じてしまう。それなら、きちんと作られたお弁当を買って、親子でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

▲お弁当(小)。子どもの笑顔を表すロゴもかわいい

画像のお弁当は小。小ぶりながら、おかずがたくさん入っているので、あれこれと楽しく食べられ、満足感でいっぱいになるお弁当でした。

お弁当は、1日限定100食、学芸大学のFOOD&COMPANYにて販売。
4月からは販売場所も増える予定だそう。
今後は、レトルト部門の展開を考えているそうです。楽しみですね。

(取材・文 宗像陽子)

<子どもの食卓>
お弁当は、大1480円 小1380円
毎日限定100食
週に3回、水木金に販売