◆眼科医に聞く「疲れ目」対策、ポイントは赤の成分「ビタミンB12」
みなさんの目、疲れていませんか?
生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)は、このたび、働く男女の「疲れ目」事情を調査しました。
これは会社員向けの調査でしたが、子育て中のママに当てはまるものもあると思い、こちらの調査をもとに疲れ目対策についてご紹介します。
◆まずは、「疲れ目」NG習慣をチェック!
あなたは大丈夫?「疲れ目」NG習慣チェックリストで、あなたの生活をチェックしてみましょう。
□スマートフォンを長時間使っている
□仕事などでパソコンを使用することが多い
□目線よりも高い位置に、パソコンやテレビの画面がある
□姿勢が悪い
□メガネやコンタクトレンズの度数を強めにしている
□老眼ぎみだが、老眼鏡をまだ使用していない
□睡眠が不足しがちだ
□お酒をたくさん飲む
□エアコンのきいた部屋にいることが多い
□喫煙室など、たばこの煙の蔓延した部屋で過ごすことがある
▼2個以上当てはまる方は「疲れ目」に要注意!
【0~1個】 目の負担は少ないと考えられます。
【2~4個】 目にやや負担がかかっています。普段の習慣をみなおしましょう。
【5~7個】 目にかなり負担がかかっています。早めに疲れ目対策をおこないましょう。
【8~10個】 目に対して大変負担がかかっています。自覚症状がある場合は、眼科の受診をおすすめします。
会社員ならずとも、2個以上当てはまるかたは多いのではないでしょうか?
疲れ目の原因と対策についてこのチェックリストを監修いただいた、だんのうえ眼科・二子玉川院 院長の大島由莉先生にお話をうかがいました。
<専門家プロフィール>
大島由莉 (おおしまゆり)
眼科医/だんのうえ眼科・二子玉川院 院長
専門分野である白内障や角膜はもちろんのこと、コンタクトレンズの使用に伴うトラブルなど、「街の眼科医」として目に関するお悩みにはどのようなことでも親身に対応。また、アンチエイジングの分野にも詳しい。
■スマホやパソコンで、目が疲れやすい状況にある現代人
現代人は、非常に目が疲れやすい環境にあります。中でも大きな要因といえるのが、スマートフォンやパソコンの長時間使用です。「スマートフォンを長時間使っている」、「仕事などでパソコンを使用することが多い」人は、同じ画面を見続けることで、どうしても目が疲れやすくなってしまいます。
また、「目線よりも高い位置に、パソコンやテレビの画面がある」のもNG。モニターが目線よりも高い位置にあると、目は自然と画面を見上げる形になります。視線が上向きになると、目の緊張状態が続き疲れやすくなるため、モニターの画面は「目線の正面または下」にくるように調整しましょう。また、「姿勢が悪い」状態が長時間続いた場合も、目に負担がかかります。
■何気ない行動が「疲れ目」の原因になることも・・・
そのほか、「メガネやコンタクトレンズの度数を強めにしている」と、かえって目に負担がかかる(過矯正になる)ことが。眼科でご自身の視力にあったものを選ぶようにしましょう。
また、「睡眠が不足しがち」だと目の疲れを十分に回復できなくなってしまうため、目にはよくありません。
■目薬選びのポイントは、赤の成分「ビタミンB12」
目の疲れを感じたときの対策としては、まずは目をあたためたり、マッサージをしたりなど、血行をよくすること。そのほか、「目薬」でのケアも有効です。
しかし、目薬であれば何でも良いというわけではありません。目薬によって効果効能が異なるため、適した成分が入ったものを選ぶ必要があります。
▲正しい目薬を選べている自信がない人が大半のようです。
具体的には、「疲れ目」の場合、ビタミンB12が配合されているものを選ぶのがよいでしょう。ビタミン B12 は、「疲れ目」の原因の一つと考えられる、ピント調節筋(毛様体筋)のコリをほぐし、疲れ目を改善します。ビタミンB12は色が赤いので、市販の目薬を選ぶ時にもわかりやすいと思います。「赤」の特徴を目印にして、上手に疲れ目対策をしてください。
いかがでしたか。姿勢の悪さやテレビを観る位置が疲れ目に影響するとは驚きですね。
疲れたときの目薬は、赤の「ビタミンB12」を目印に!目をいたわって健やかな毎日を過ごしたいものですね♪
<調査概要>
・調査名:「疲れ目」に関する調査 <トレンド総研の調査による>
・調査対象:20~50代 男女500名 (年代・性別 均等割付)
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2017年4月21日(金)~4月24日(月)