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【PR】みんなで考えよう! なるほど納得! 無電柱化 in二子玉川

2019.11.18

トークセッション「みんなで考えよう! なるほど納得! 無電柱化 in二子玉川」に行ってきました!

日本の街並みに、自然と溶け込んでいる感のある、電柱。
しかしここ数年、自然災害で電柱が倒れたときに停電が発生したり、救助が困難になることや、街の景観をそこなうなど、さまざまな問題が取りざたされています。
11月10日(日)、二子玉川ライズを会場に、日本の電柱の現状と、無電柱化を進めるための取り組みについて考えるトークセッションが開催されました。
その様子をレポートします!

◆無電柱化の目的とは?
日本の電柱の数は、桜の木よりも多い!?

イベントが開催された11月10日(日)。
この日は、国民の間に広く無電柱化の重要性についての理解と関心を深めるようにするため制定された、「無電柱化」の日です。「1」を並ぶ電柱に見立て、それを「0」にするという意味がこめられています。


▲二子玉川駅前の「二子玉川ライズ ガレリア」で開催

そもそも「無電柱化」とは、街中に建てられている電柱をなくし、電柱設備を地下に埋める=地中化すること。

これまであなたは、「無電柱化」について、考えたことはありますか?
自分の住む街に、電柱が当たり前のようにたっている日本では、「ない」と答える方のほうが、多いことと思います。

今回のトークセッションに登場したのは、
国内での無電柱化を推進する国土交通省 道路局 環境安全・防災課長 渡辺 学さん、
NPO法人 電線のない街づくり支援ネットワーク 理事長兼事務局長の井上利一さん
政治に関心をもち、タレント活動の傍ら国会傍聴にも足を運んでいる井上咲楽さん。
セッション第一部では、「無電柱化の目的」をテーマにディスカッション。
ここでは、3つのキーワードが紹介されました。

キーワードの1つめは、「道路の防災機能の向上」。
「今年は台風による被害が非常に多い年でしたが、強風で電柱が倒れたことによる停電は、台風21号の際には93万戸に及びました。電柱が倒れてしまうと人命救助も困難になります。電柱があると、防災上の面からもよくないことが明らかになりました」と、井上利一さん。


▲台風で受けた被害について説明する井上利一さん

ちなみに、すでに街全体が無電柱化されている千葉県印西市、睦沢町は、「被害ゼロ」だったそう。
地球温暖化が進み、今後も自然災害の増加が予想される日本において、無電柱化の推進は、必要不可欠といえそうです。

キーワードの2つめは、「良好な景観形成」。
富士山をはじめとする風光明媚な観光地、地域独自のお祭りなどの伝統行事etc。
日本には、目で見て楽しめる場所や行事がたくさんあります。しかし、電柱があることによって、その美しい景観がそこなわれているのが現状です。

そんな中、蔵造りのレトロな街並みや「川越祭り」で知られる川越は、無電柱の街。
地元の小学生と共に川越の街歩きを楽しんできたという井上咲楽さんは、「『電柱がない街ってこんなに美しいんだ!』ということを実感しました!」といいます。

 


▲無電柱化に興味津々の井上咲楽さん


▲川越の街歩きの様子を報告してくれました

キーワードの3つめは、「通行空間の安全性の確保」。
電柱があると、歩行のときやベビーカーを押すときなど、電柱をさけるためにはみ出してしまうこともありますよね。“通行空間”としての道路を考えると、無電柱のほうが、歩行者の安全を確保できるでしょう。

安全で快適な街づくりのために、とても大切な「無電柱化」。

しかし、日本の現状は……。
「日本では無電柱化を推進していますが、まだまだ整備が進んでいないのが現状です。2016年の調査によると、日本にある電柱は、約3,600万本。全国に植えられている桜の木の本数を超えるといわれています。都市別でみても、ロンドンやパリが、無電柱化100%に対し、東京23区はたった8%。世界と比べても、日本の無電化は、大幅に遅れています」と、国土交通省の渡辺さん。

先進国の日本ですが、「無電柱化」という観点から見ると、まだまだ「発展途上」といえそうです。


▲NPO団体が、電柱のない街づくりについて教えてくれました

 

◆無電柱化を進めるためには、どうしたらいいの?

これらの現状を受け、国土交通省は現在、国内の無電柱化を推進しています。

従来の方法で無電柱化を進めると、その費用は、1kmにつき約3000万円もかかるそう。

より低コストで無電柱化が進められるよう、国土交通省、NPO法人や民間のワーキンググループ、有識者・研究機関が連携し、ヨーロッパで進められている無電柱化の事例などを参考にしながら、さまざまな研究を行っています。

目下の目標は、「この先3年間で、国内で2400kmの無電柱化を進めること」と、渡辺さん。


▲無電柱化の取り組みについて説明する渡辺さん

現在、電柱のある風景が“当たり前”の環境のなかで暮らしている私たち。
より住みやすく、安全な街って、どんな街?
自然災害に強い街って、どんな街?
もし、自分の住んでいる街に電柱がなくなったら?

「無電柱化」の日を記念し、会場では、
無電柱化されていない街で災害が起こった際の場面をVRで体感できる「無電柱化VR体験」、
スクリーンに映し出された街の風景のなかに立つ電柱をカラーボールで当て消すことで、電柱が景観を阻害していることを学ぶ「電柱玉当てゲーム」などのブースも登場。
無電柱化クイズラリーなども行われ、たくさんの親子が参加しました。


▲無電柱化VR体験。リアルな映像にビックリ!


▲ゲームを通して電柱の有無による景観の違いがわかります


▲電柱について、知らなかったことがたくさん!

ふだんあまり考える機会のなかった「電柱」について、
「へー、そうだったんだ」
「知らなかった」
「電柱があると、確かに景色がきれいじゃないよね」
「電柱がない街になるといいね」……など、親子で考えるきっかけになったようです。

これを機に、「無電柱化」の必要性について、家族で話し合ってみませんか?

(長島ともこ)