hitomiさんインタビュー
■新曲[夢運んだランドセル]に込めた、ママと子どもそれぞれの気持ち
―新曲[夢運んだランドセル]が2月2日にリリースされました。
この曲はどうやって作ったのですか?
「制作期間中、ちょうど妊娠中だったんです。自宅だとなかなか集中できないから、家事育児のスキマに、散歩も兼ねてファミレスに通って作詞しました(笑)。
作詞の時は、まずバックトラック(歌詞をのせる前のインストゥルメンタル)を聴いて歌をイメージします。そのあと、日常で感じてる思いを言葉に当てはめてまとめ、歌詞を作りこむスタイルです。
今回は特に、みんなが楽しめる歌になればいいなと思って、親しみやすいメロディや言葉選びを意識しました」
―ランドセルに対してのご自身の思いは、どのようなものですか?
「ランドセルって友達に引っ張られたり傷が自然についたりしながら、6年間いつも一緒にいるもので、子ども時代の思い出そのものなんですよね。
うちの娘はコーラルピンクを選んだんですけど、初めて背負った時はやっぱり嬉しそうで。ピュアな喜びやワクワク感に目を細める親心もひっくるめて、ランドセルが子どもの日常を見守ってくれるんだなって感じました」
―家事や育児などのママ業が、楽曲制作に影響することはありますか?
「最近の娘が、世の中のいいニュースや悲しい事件を見聞きして感じる『なんで?』『どうしたら解決するの?』という疑問は、私が常に感じているものと似ているんです。
ものごとに対して同じ疑問を持ち、解決するためにそれぞれが考える力を養うことは、親子で一緒に成長できる機会です。だから子どもと一緒に考えて、答えを探す道のりを歌に紡ぎたいと思うことが増えました」
―昨年末に3人目を出産されました。3きょうだい育児はいかがですか?
「正直、怒ってる暇もないくらい大変かな(笑)。3人いるとバランスよい育児はなかなか難しいけど、お姉ちゃん(8歳)とは食事の時間に学校のことやお友達の話をしたり、イヤイヤ期のお兄ちゃん(2歳)とは家事の合間に遊んだり。もちろん末っ子(0歳)も含めて、できる限り全員とコミュニケーションをとるようにしてます。
手が回らないときは『今●●してるから後でね』って言葉にして伝えてます。ママが全部背負って我慢するのではなく、状況を伝えて協力しあえるほうが家族の心が健康的。
パパともそうやって意見を交わしあうことが多いですね」
―ふだんどんな気持ちで、お子さんと接していますか?
「ご飯を残さないとか、命を大切にするとか、日々に思いやりや愛を持てる子になってほしいなぁと思います。幼い時はすぐには理解できなくても、大人になってからきっと生きる礎になるから。
子どもは、個性はもちろん性別でも育児の方向は違うものだから悩みは尽きません。でも他の誰かと比べずに、みんな違っていいんだし、と受け止めるようにしています」
―今回、タマチャンショップさんコラボして、健康を支えることができる【三十雑穀ベジ】をプロデュースされましたね。
「家で食事する時は、産地や成分表示を気にして料理することができるけど、今のママたちはみんな忙しいと思うんですよね。外食する機会も多いから、普段の食事で使いやすくて、家族やママ自身の健康を支えるものを作りたくって。
いつも食べるものがちゃんとしていれば、忙しくても心強いですから」
―最後に、ココフル読者にメッセージをお願いします。
「子育ては、子どもが大人になっても続く大仕事。無理しすぎずに自分のペースで歩んでいくことが大事だなって思います。たまにはママもしたいことを優先して息抜きしながらね。
苦労はたくさんあるけれど、全部ひっくるめて楽しい毎日を過ごせるよう、お互いに頑張っていきましょう!」
<hitomiプロフィール>
1994年11月デビュー。彼女の手掛ける作詞の世界観は、同世代の女性から支持を得ており、独自のヴィジュアル展開でも話題を提供し続けている。2009年には、最新アルバム「LOVE LIFE 2」と同タイトルの写真集を発売。この写真集でマタニティヌードを披露した事により、妊婦の間でヌードを撮りたがる女性が続出、社会現象となる。歌手活動やモデル活動の他、アパレルや美容ケア商品のディレクションなども手がけ、多方面で活躍中。
1976年1月26日生まれ (41歳)
2008年長女誕生。2014年長男誕生。2016年次男誕生。現在3児の母