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【子育て】子どもの視力低下を防ぐ 夏休みの過ごし方とは?

2017.07.14

◆今、子ども達の視力が危ない!!

パソコンやタブレット、スマホなどが日々の育児の中で当たり前のように利用されている今、
ママ達が、わが子の健康について気になることのひとつに、「視力」があげられます。
最近、子ども達の視力低下が進んでいて、何と小学生の3人に1人が「視力1,0以下」なのだそう。
子どもの視力低下、どうしてこんなに進んでしまったのでしょうか。
視力低下を防ぐためには、どうしたらよいのでしょうか。
2017年7月5日(水)、近視の治療法や予防法の開発に取り組む「近視研究会」が、
「【眼育を学ぼう】子どもの眼の成長を考えた夏休みの過ごし方セミナー」を開催。
その様子をレポートします!


▲セミナーに登壇された皆さん

わが子が園や小学校の視力検査でひっかかり、ドキッとした経験のあるママも多いのでは?
近視研究会によると、日本の子どもの近視の人口は年々増加傾向にあり、
視力1,0以下の子どもは小学生で3割を超え、中学では5割、高校生では6割を
超えているそう。
また、保護者に対して、「子どもの健康について気になること」について聞いたところ、
「視力」は、1位の「虫歯・歯並び」(42.8%)に続いて第2位(32.3%)となっており、
興味・関心の高さが伺える結果となりました。


▲近視研究会世話人代表・慶應義塾大学医学部眼科学教室教授 坪田一男氏

なぜ、子ども達の視力が低下してきてしまったのでしょうか。
その原因のひとつとして考えられているのが、「外遊びの減少」。
近視は両親からの遺伝によるところも大きいものですが、
「両親が近視で、外遊びが少ない子ども」と「両親が近視でも、外遊びが多い子ども」を比較した結果、「外遊びが長い子どものほうが、近視発症率が低かった」という研究報告があるそうです。

子どもの近視、親としても心配ですよね。
視力の低下を少しでも防ぐには、どうしたら良いのでしょうか?

◆バイオレットライトが近視の抑制に関与

近視の進行抑制について研究している慶應義塾大学医学部眼科学教室助教授・鳥居秀成氏によると、近視の抑制には「光」の環境がとても重要で、「バイオレットライト」という光が近視の抑制に関与していることが、動物実験や臨床研究などを通してわかってきたそうです。

「バイトレットライト」とは、
● 目に見える光(可視光)の中で最も波長の短い紫色の光で、
● 屋外環境(太陽の光)に豊富に含まれている光。

この「バイオレットライト」は、学校や家庭、オフィスなど、室内の照明器具から発する光には、ほとんど存在しないことがわかっています。
また、ほとんどのUVカットガラスやUVカットメガネは、近視の進行をおさえる「バイオレットライト」までカットしてしまっているのが現状だそう。

そんな中、子どもの視力低下を防ぐためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。
もうすぐ夏休み! ……ということで、セミナーでは、「子どもの眼にやさしい夏休みの過ごし方」をテーマに、パネルディスカッションが開催されました。


▲パネルディスカッションのゲストは、衆議院議員 古川俊治氏と
モデル・コラムニストのクリスウェブ佳子さん

◆夏休みには屋外で活動を!日陰でOK♪

夏休み、子どもの視力低下を防ぐために大切なこと。

ひとつめは、
「朝の涼しい時間を活用して、屋外活動をすること」。

近視を抑制するバイオレットライトをたくさん取り入れるためにも、
屋外活動は「2時間以上」が奨励されているそうです。

ちなみに、日本と同様に子どもの近視が進行しているシンガポールでは、
国をあげて子どもの外遊びを奨励しているそうですよ!

とはいえ、とってもあつ〜い日本の夏。
この季節の直射日光は、熱中症を招いたり、肌へのダメージも心配ですよね。
屋外活動はもちろん日陰でもOK!なので、
● 遊ぶ場所を選ぶ
● 帽子をかぶる
● こまめに水分補給をする…などの注意を払いながら、意識的に屋外で活動することが、視力低下の抑制につながるというわけです。

ふたつめは、
「日差しが入る時間帯はできるだけ窓を開け、太陽の光を取り入れること」。

部屋をしめきって一日中クーラーをかけっぱなしにするのでなく、朝や夕方の涼しい時間帯は窓を開け、太陽の光をできるだけ室内に取り入れるよう意識することで、バイオレットライトをたくさん取り入れることができる…というわけです。

いかがですか?
子どもの視力の低下を防ぐためにも、
今年の夏休みは、子どもの“眼育”を意識しながら
楽しく、有意義に過ごしましょう♪

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