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イベント・企画

福音館書店「かがくのとも」創刊50周年 『あけてみよう かがくのとびら』展

2019.08.24

福音館書店「かがくのとも」創刊50周年を記念した「あけてみよう かがくのとびら」展が、アーツ千代田 3331にて開催されています。

それに先駆け、おなじみの著者も来場したオープニングセレモニーに参加してきたので、見どころをご紹介します♪

世界で初めての月刊科学絵本「かがくのとも」
福音館の月刊絵本は、幼稚園や保育園で定期購読しているご家庭も多いのではないでしょうか?

その中で「かがくのとも」は1969年に創刊し、五味太郎先生の「みんなうんち」のようなたくさんの名作と絵本作家を輩出してきました。

そしてなんと今年で通巻600号!もちろん現在も「子どもたちの身の回りのことすべて」を科学のテーマとし、物語を通して驚きや不思議を伝えています。


▲    福音館書店の佐藤社長(左)と青山学院大学の福岡教授(右)

今回は創刊50周年を記念した「かがくのとも」では初の展覧会。セレモニーでは、福音館書店・代表取締役社長の佐藤潤一氏と、監修者でもある青山学院大学総合文化政策学部・教授の福岡伸一氏のお話を伺えました。

“つめこみではなく想像力を育める物語の上で科学に親しんでいこう”という編集理念は、創刊当時から今も変わらない、と話す佐藤社長。

おっしゃる通り、大人でも知らないような高度な内容をもわかりやすく自然に学ぶことができる科学の絵本ばかり。

福岡教授のお話で印象に残ったのは、子どもには優れた五感や記憶力があるが、子どもがそれをどう使うかは大人が導くことによる。

「かがくのとも」のような本を読んであげることで、子どもが持っている好奇心を刺激して、それが科学のとびらをひらくきっかけになる、という話でした。

ここで福岡教授がおすすめの「かがくのとも」4選を紹介します!

「むしたちのおとのせかい」 高梨 琢磨 文 / 土原 和子 文 / 福井 利佐 絵
「よるのいけ」 松岡 達英 作
「なりすます虫たち」 澤口 たまみ ぶん / 舘野 鴻 え
「チョウのふゆごし」 井上 大成 文 / 松山 円香 絵

福岡教授がニコニコ嬉しそうにその楽しさを語っていたのが印象的。
いずれも生物学者の先生もうならせる、子どもの「なぜ?なに?」を刺激し、その先まで教えてくれる魅力的な絵本ばかりだそうです。

『あけてみよう かがくのとびら』展
それでは、『あけてみよう かがくのとびら』展の様子を紹介します♪


▲    子どもの時に読んでいた本を探すのも楽しい

1号から600号の書影を並べた巨大パネルのあるエントランスを抜けると、五味太郎先生の「みんなうんち」のイラストがお出迎え♪


▲    「みんなうんち」のイラスト


▲    便器風の椅子があるので「みんなうんち」に参加できる!

ホール内は子どもたちが科学に親しむきっかけとなる「しぜん」「からだ」「たべもの」「のりもの」の4つの体験・展示エリアに分かれています。

「しぜん」エリアは、生きものや虫、植物の秘密をのぞけるワクワクする場所!


▲    もぐってみると、そこは土の中!


▲    土の中で育つカブトムシの秘密も!

 


▲    バッタのかくれんぼ

「からだ」エリアは、自分のからだの不思議を観察できるドキドキする場所!


▲    聴診器で自分の心臓の音が聞ける体験エリア

 

▲    自分の瞳孔の変化を見ることができる体験エリア


▲    “かさぶた”という不思議も解決

「たべもの」エリアは、食材がどこからやってきたのか追求できるキラキラした場所!

▲    味噌ってどうやってできる?絵本から飛び出したみたい


▲    たくあんはだいこんと順序だててつながる

「のりもの」エリアは、原画を見ながら大好きなのりものの絵本にワクワクする場所!


▲    床にもご注目!


▲    絵本とその原画を見ることができる

それから靴を脱いで絵本を読め、折り紙ができる読み聞かせコーナー「かがくのともとしょしつ」がありました。


▲    イラストを見ながらおりがみもできる

「かがくのとも」は年間12冊発行され、特に人気のあった号はハードカバーで書店に並ぶのですが、基本的には売り切れるともう手に入らないので、いまや入手困難となった名作がたくさんあるのです。


▲    こちらはハードカバー化されたラインナップ

こちらには過去の貴重な「かがくのとも」の絵本がたくさんあったので、エントランスで気になるものをチェックしてここで読むこともできますね!


▲    貴重な昔のソフトカバーも読める

物販コーナーでは、先にお伝えした福岡教授のおススメの絵本も買えるほか、オリジナルグッズの販売もありましたよ!


▲    「むしたちのおとのせかい」(上段左)と「よるのいけ」(上段右)

『あけてみよう かがくのとびら』展は、銀座線末広町駅から徒歩1分、アーツ千代田3331の1階メインギャラリーで開催中。

元小学校を改装したとっても味のある会場なので、夏の最後の思い出づくりにも、大人も子どもも、“かがくのとびらをあけに”遊びに行ってみてください♪

<福音館書店「かがくのとも」創刊50周年 『あけてみよう かがくのとびら』展>

■開催日 : 2019年8月23日(金)~9月8日(日)
■開催時間: 10:00~18:00(17:30まで)
■場所  : アーツ千代田 3331 1階コミュニティスペース
■住所  : 東京都千代田区外神田6-11-14
■観覧料 : 一般(中学生以上) 1000円・小学生 400円
■公式ツイッター: @kagakunotomo50

(取材・文/アネモネ)

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