1865年に初版が発行されてから150年以上、170を超える言語に翻訳され、世界中で愛されている『不思議の国のアリス』。
アリスがうさぎを追いかけて迷い込んだ不思議な世界の物語に、「子どもの頃夢中になって読んだ!」という人も多いのではないでしょうか。
子どもたちには、ディズニー映画のアリスやチェシャネコがおなじみかもしれませんね。
そんなアリスの不思議な魅力を堪能できる「不思議の国のアリス展」が、そごう美術館(横浜駅東口 そごう横浜店 6階)で開催中です。
著者であるルイス・キャロルの貴重な直筆画(日本初公開!)や、初版本の原画をはじめ、アリスをテーマにした古今東西の作品が約200点展示されています。
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◆アリスのルーツが分かる貴重な資料がたくさん
会場内は3つのエリアに分かれており、それぞれ
「第1章 始まりの話 ――アリス誕生」
「第2章 アリスの物語 ――不思議の国への招待」
「第3章 アートの国 ――世界が愛する永遠のアリス」
という構成になっています。
「第1章 始まりの話」エリアには、アリスの物語が生まれた当時の貴重な資料がたくさん。
ルイス・キャロルは、もともとイギリスのオックスフォード大学クライスト・チャーチの数学教師だったそうです。
そこで学寮長の娘であるアリス・リデルと2人の姉妹からお話をせがまれ、『不思議の国のアリス』の原点となった『地下の国のアリス』というお話をつくりました。
その話があまりにも面白かったため、周りから出版をすすめられたのだそう。
出版にあたり挿絵を描いたのが、当時の人気画家だったジョン・テニエル。
「アリス」と聞くと誰もが思い浮かべるワンピースにエプロンのスタイルは、このとき生まれたようです。
◆アリスの物語の“あのシーン”をたどってみよう
『不思議の国のアリス』と、続編の『鏡の国のアリス』。
「第2章 アリスの物語」では、さまざまなアーティストが描く「アリス」で、2つの物語をたどります。
アリスのお話を知っているお子さんなら「これはあのシーンだね!」と親子で楽しめそうですね。
ところで、『不思議の国のアリス』の舞台はトランプの国ですが、『鏡の国のアリス』の舞台がチェスの国ということをご存じでしょうか?
『鏡の国のアリス』の有名なキャラクターといえば、ハンプティ・ダンプティ。
トゥイードルダムとトゥイードルディーも、よく知られていますよね。お気に入りのキャラクターがどんな風に描かれているか、探してみるのも楽しいですよ。
◆映画やアニメ、音楽、舞台……いろんなアリス!
「第3章 アートの国」には、映画やアニメ、音楽や舞台などのいろいろな「アリス」作品が集まっています。
もちろん、子どもたちに人気のディズニーの「アリス」も♪
キャラクター・モデルシートやストーリーボードなどが展示されていて、「あのアリスがこうやって生まれたのか」と楽しめますよ。
エリック・カール 《チェシャネコいもむし》 2018年 薄紙、アクリル、コラージュ “Cheshire CAT-erpillar” created by Eric Carle, 2018. Image reproduced with permission from the Eric Carle Studio.
▲『はらぺこあおむし』などで子どもたちに人気の、エリック・カールさんによる「チェシャネコいもむし」
また、会場内には撮影におすすめのスポットも。
▲絵の前に立ってアリスたちに手を振ってみよう。何かが起こる……!!
◆お土産にオススメのオリジナルグッズ
会場に併設されたミュージアムショップにはアリスグッズがたくさん。
どれもかわいくてオシャレで、目移りしそうです。
また、この展覧会では「リアル脱出ゲーム」とコラボした体験型謎解きイベント「不思議の国からの脱出」も開催。
かなり本格的に作り込まれているそうなので、小さい子には難しいかも?
トライする場合は時間に余裕をもってじっくり! がオススメです。
さらに、10/1(火)~10/31(木)は、会場のあるそごう横浜店が全館「不思議百貨店」に。
「不思議・驚き・可愛い」をキーワードにした商品を揃えて展覧会を盛り上げています。
「子どもの頃読んだ」というママも、「アリスはかわいくて好き♪」という子どもも、新しい楽しみを再発見できそうな『不思議の国のアリス展』。
アリスがめぐった不思議な世界を、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
<不思議の国のアリス展>
■会期:2019年9月21日(土)~11月17日(日)※会期中無休
■時間:10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)※最終日は17:00(入館16:30)まで
■会場:そごう美術館(横浜駅東口 そごう横浜店6階)
■料金:大人 1,500円/大学・高校生 800円/中学生以下無料
■問合せ:そごう美術館 直通 045-465-5515
■公式サイト:http://www.alice2019-20.jp
(※記事中の写真は取材時に許可を受けて撮影したものです。会場内には撮影禁止エリアもありますのでご注意ください)