■栄養バランスに優れた新しいサラダのスタイル
パワーサラダを知っていますか?
パワーサラダとは、野菜だけでなく、ビタミンCの豊富なフルーツやエネルギー源になる鶏肉や肉、豆腐などのたんぱく質、ナッツなどを組み合わせることで1日に必要な栄養素を補い、効率よく摂取できるワンプレートサラダのことです。
2016年2月25日、渋谷にてこの「パワーサラダ」に注目するイベントが開催されました。
主催をしたのは、PETAGO株式会社。「本当の美しさとは心と体が健康な上に成り立つ」という想いのもと、様々なトレンドをキャッチし、情報を発信しています。
イベントではPETAGO株式会社戸田さと美さんより挨拶のあと、管理栄養士浅尾貴子さんがパワーサラダについての重要性についての講義をしました。その後キユーピー株式会社コーポレートシェフ相場啓吏さんがパワーサラダの作り方についてデモンストレーションを行いました。
▲挨拶をする戸田さと美さん
▲キユーピー株式会社コーポレートシェフ相場啓吏さん
▲シェフの手元も見えるモニターを見ながら、学習中。
そして、この日集まった20代~30代の健康と料理に興味関心をもつ女性たち20人ほどが実際にMyパワーサラダを作り、試食をしました。
■新型栄養失調が増えている!?
今、なぜパワーサラダなのでしょうか?
管理栄養士の浅尾貴子さんによれば、日本人の野菜摂取量は、厚生労働省が目標値としている一日の摂取量350gに足りておらず、さらに食物繊維量が年々不足しているということです。
▲浅尾さんの講義に耳を傾けます。
カロリーは足りていても、摂るべき栄養が摂れておらず、栄養不足の状態「新型栄養失調」になる人が増えているとか。
「新型栄養失調」は、パンやおにぎりなど穀類中心の食事や、野菜だけを食べるような偏った食事スタイルの人に多く、主にたんぱく質、ビタミン、ミネラルが不足してしまうことによりおこります。若年層にも多いそうです。タンパク質が欠乏すると、肌のつやがなくなる、疲れやすい、だるいなどといった症状が現れるだけでなく、血管等が老化し、病気にもなりやすくなってしまいます。
そこで、毎日の食事に「パワーサラダ」を取り入れて、日本人に不足しがちな栄養素であるタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維を効率よく補いましょうという提案です。
野菜の摂取量は350gと言われていますが、最初はなかなかむずかしいもの。1日1度でも、栄養のバランスの摂れたサラダをたべて、「まずは、自分が野菜不足だと気づくことから始めましょう」という浅尾さんの話を、参加者は熱心に聞いていました。
最後に一人ずつMyパワーサラダを作りました。
▲まずは、大皿に野菜をとって、計測です。175gが目標。
野菜を350gと言われてもなかなかピンときませんね。そこでこの日はスケールが用意され、各自大きめのボウルに野菜をとって計測。その後、鶏肉のソテーや豆腐製品、シーフード、ローストビーフなどのタンパク質や口当たりのいいトッピングなど、自分の好きな食材を選びました。
▲トッピングは、くるみやナッツ、フルーツグラノーラ、アップルチップなど
「野菜175gってこんなに多いの」
とびっくりしている参加者も。
試食タイムでは、みなさんその美味しさを味わっていました。
「ナッツやクルトンのトッピングがシャクシャクした食感でおいしい!」
「フルーツ系のドレッシングが、さっぱりしていて素材の味がいきていますね」
「チーズや豆腐、ローストビーフやエビなど、タンパク質もたくさん摂れて、ひと皿ですむので楽かも!」
「今まで全然野菜不足だったということがわかりました!」
「これならできそう」
といった感想が聞かれました。
サクサク、プチプチ、歯ごたえの柔らかいものしっかりしたもの、甘みのあるもの酸味の強いもの、様々な食材が口の中で混ざり合って、新しい味を発見できたのではないでしょうか。
▲こちらはスピナッチ・ベリー パワーサラダ。いちごと相性の良いサラダほうれん草をベースにした彩りも美しいパワーサラダです。
「一度計測することで、野菜の量の目安がついた事と思います。野菜、フルーツ、タンパク質、トッピングと組み合わせて、まずは1日に1回、野菜のたくさん摂れる食事を意識しましょう」と浅尾さん。
戸田さんが「健康にいいものを取り入れて、ますます美しく輝き、日本のトレンドを引っ張っていきましょう」と参加者に語りかけ、この日のイベントは閉会となりました。
▲最後は全員でニッコリ。