浅草駅から東武スカイツリーラインで2駅。東向島駅の隣にある「東武博物館」に遊びに行ってきました♪
◆ 駅の真下にある博物館
猛暑や大雨でもおでかけ好きな子どもを外に連れだしてあげたい!そんな時にも最適な、駅の隣、ほぼ駅直結に等しい好立地の博物館。
東向島駅の改札を出て右手に出たら、そのまま建物に沿って右に進むとすぐに入口がありました。
入館せず、さらにそのまま進むと、博物館の外にある実物の電車の展示に出会えますよ♪館内から車内を見学することもできますが、こちらもおすすめです!
▲ 1960年製の1720系デラックスロマンスカー
博物館の館内に入ると早速、エントランスの向こう側にはSLショーに使用される機関車が展示されているので、子どもは大興奮でした。
▲ 5号蒸気機関車
エントランス右手に入館券の販売機があるのですが、電車の切符の販売機のようになっていて、もちろんSuicaやPASMOなどの交通系電子マネーも利用できました。
発券される入館券は東武鉄道の電車の写真入りで、全部で4種類あるとのこと。そして入館する際には電車のスタンプを押してもらえる、細かいですが鉄道好きな子どもには本当にうれしいサービスがいっぱい。
◆ ベビー連れでも大丈夫
エントランスの左手にベビーカー置き場があります。横にはジオラマもあるので、小さな子はこの辺でも楽しめます。
館内には授乳室やおむつ替えスペースはもちろん、子ども用の小さなトイレもありました。有難い♪
▲ 2階の休憩スペースでは1階の展示を眺めながら過ごせる
休憩スペースは2階にあり飲食が可能です。館内には食べ物の販売はありませんが、飲み物の自動販売機があります。駅前にはファーストフード店やスーパーもあるので、不便は感じませんでした。
◆ 展示物の数がとても多い!
広さとしては高架下をうまく利用しており、コンパクトにまとまっていて、疲れるほどではありません。
▲ 2階から1階が見下ろせる作り
さらっと見学したら1~2時間で見学できるイメージなのですが、とにかく展示物の数が多いのが特徴。
この日は開館30周年記念テーマ展「平成の東武を彩ったヘッドマーク」の展示を楽しめました。
▲ 記念品・保存物エリア
しかも専門的な知識のある大人でも大満足だと思われる、貴重な展示物が多かったので、1日いても楽しめそう。
▲ 電車の走る仕組みが学べるエリア
例えば、電車の上にあるダイヤ型の“パンタグラフ”の詳しい解説があり、実際にボタンを押して動かすことができました。
さらに2階フロアから見下ろせるようになっており、下から見上げることはあっても、こうしてじっくり上から観察することはなかったので感動しました。
個人的には “パンタグラフ”に種類があることを知れ、「パンタグラフの役割って何?」という子どもの素朴な疑問が解決でき、より専門的な知識が得られる場所でした。
ちなみに鉄道好きな子どもたちのなかには“パンタグラフ好き”も多く、色々な角度からパンタグラフを楽しめたと報告したところ「早速遊びに行ってきます!」と大喜びでしたよ。
◆ 電車やバスの運転手になりたい人も!
こちらの博物館の人気の場所のひとつに、電車やバスの運転シミュレーション体験ができるエリアがあります。
混雑時には何人も並んでいることが多いのですが、満足度が高くおススメです♪
▲ スタッフが色々教えてくれるので安心
バスのシミュレーションでは、ハンドル操作を楽しんだ後、運転結果が点数で表示されるので、親子対決をしても楽しいかも♪
◆ 実物車両があるのは電車だけではない
東武鉄道が手掛けた乗り物は幅広く、明知平ロープウェイのゴンドラ、蒸気機関車や電気機関車、他にもバスや特急電車の展示もありました。
▲ 明知平ロープウェイのゴンドラ
▲ 1951年製のキャブオーバーバスはかわいいフォルム
▲ 貨物を引いた電気機関車も大切に展示されている
個人的には特急電車スペーシアのコンパートメントが座り心地もよかったです。スペーシアに乗ったことが何度かありましたが個室を利用したことがなかったので、懐かしさと同時にとても興味をもちました。
▲ ラグジュアリーな空間のどこか懐かしい個室
◆ 2階フロアは東武鉄道の歴史にふれられる
2階駅長室コーナーには駅で使われていたものがたくさん。
▲ ゴム印自体も今では珍しい
例えば昔の定期券は駅名などを駅員さんがスタンプで押していたのですが、その時代を思い出せる、東武鉄道各駅の駅名スタンプを見ることができました。
▲ 昔の制服や帽子の展示も。
そして記念乗車券や駅務機器などは見覚えがあるものも発見し、自分が子どもの頃に戻ったような、不思議な気持ちになりました。
◆ 鉄道ファンが集うおススメの場所!
2階のフロアからは東武博物館で1番行ってみたかった場所「ウォッチングプロムナード」へ続いています。
▲ 窓の外が線路なのでレールや車輪もしっかり観察できる
なんと線路と同じ高さに窓があり、そこから実際に走る電車の車輪やモーターなどを間近に見ることができるのです。
窓をのぞくと左手には東京スカイツリー、右手は東向島駅のホームを見上げるシチュエーション。しかも目の前を電車が走り、普段は見ることができない足元をばっちり観察できちゃう、子どもだけでなく大人も興奮の場所でした。
▲ 目の前を通過する電車の迫力をぜひ楽しんで!
初対面らしき幼稚園から小学生くらいの深い知識を持ったお兄ちゃんたちが、時刻表を把握しているらしく、「次は●時●分に上りの“りょうもう”が来る!」とか、楽しそうに話をしていたのが印象的。
◆ 電車に詳しくなくても大丈夫!
いかがでしたでしょうか。
鉄道好きのジャンルはたくさんあれど、どのジャンルにも太刀打ちできるような、満足度の高い博物館でした。
▲ 中庭に展示されている5700形5701号電車
▲ サイズが違うレールの比較ができる
▲ 石炭に違いがあることも学べる
栃木方面へは車で行くことが多かったのですが、秋に日光旅行が控えている我が家は、東武鉄道で行ってみようと思ったくらい、楽しむことができました。
休みに合わせたイベントも多く開催されているので、何回遊びに行っても楽しめそう。
▲ クラシカルな車内で歴史も感じられる
▲ 仕組みに興味のある子どもも大満足
電車や乗り物が好きな人だけでなく、歴史が好きな人や、電気の仕組みや安全に走るシステムなど幅広く学べる場所なので、ぜひ遊びに行ってみてください♪
<東武博物館>
■ 住所 : 東京都墨田区東向島4-28-16
■ 電話 : 03-3614-8811
■ 最寄り駅 : 東武スカイツリーライン東向島駅(駅のとなり)
■ 開館時間 : 10:00-16:30(入館は16時まで)
■ 休館日 : 毎週月曜日(月曜が祝日・振替休日の場合はその翌日)
年末年始(12月29日~1月3日)
■ 入場料 : 大人 200円、子ども 100円(4歳から中学生まで)
*2019年9月現在
(取材・文/アネモネ)