「郵政博物館」は、東京スカイツリータウン(R)の9階にあります。館内には、実際に使われていた郵便ポストや世界中の切手がいっぱい!大人はもちろん、お手紙をもらったり書いたりするのが好きな子どもの世界がぐんと広がりそうな展示をご紹介します。
目次
「郵政博物館」のある東京スカイツリータウンの最寄り駅は、東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー」駅、または東武スカイツリーライン・東京メトロ半蔵門線・京成押上線・都営地下鉄浅草線「押上(東京スカイツリー)駅。
「とうきょうスカイツリー」駅でも、「押上(東京スカイツリー)駅」でもすぐの、アクセスしやすい立地です。
東京スカイツリータウンへ着いたら、イーストヤードを目指してください。イーストヤード東端、12番地のエレベーターかエスカレーターで8階まで上がり、ライフ&カルチャー用のエレベーターに乗り換えて9階へ。エレベーターを降りてすぐ右手が「郵政博物館」のエントランスです。
8階で一度エレベーターを乗り換える必要がありますが、ベビーカーを押していても楽々アクセスできます。
入口で検温と手指の消毒を済ませ、入館券を購入して館内へ。
日本で郵便制度がはじまった150年前から現代に至るまでの歴史が、実際に使われていた品々や映像とともにわかりやすく展示解説されています。
車の好きな子どもがかけ寄りそうな展示もありました!
軽自動車三輪「ミゼット」や、雪上車(スノーラ)など、赤い郵便カラーのミニカーも並んでいます。
ところどころに立っている、真っ赤な円筒形ポストも目を引きます。
明治時代の回転式ポストは、差入口が回転式。
展示されている回転式ポストは、日本でただ一つ残っているものとのこと。福井県の郵便局で実際に使われていたものだそうです。
郵便物の重さや大きさを計るための道具類は、郵便局の必需品。
木製の定規や、今ではあまり見かけなくなった目盛りつきの「はかり」なども展示されています。
ミニカーや「はかり」は、子どもの目線で見やすい位置に並んでいるのもうれしいポイントです。
バイクでの郵便配達を疑似体験できるのが、郵便配達シミュレーター「Go!Go!ポストマン」。
椅子に座って手を上げたり動かしたりすると、センサーがプレイヤーの動きを認識して、バイクを走らせることができます。
3つのコースがあり、赤い目印の配達ポイントに制限時間内に全部手紙を配り終えたらゲーム終了。手紙の配達数や残り時間に応じた点数と、当日のランキングが表示されます。
子どもも大人も楽しめる体験型展示です。
常設展示室ゾーンを進むと、使用済み切手で描かれたモナ・リザと、青いポストがあります。
珍しい青いポストは、昭和初期に使われていた航空郵便専用ポストだそうです。
その奥にあるのは、世界中の切手コレクション!所蔵数は、日本最大の約33万種類だそうです!
膨大な数の切手は、国別・時代別に見やすく展示されています。切手の図柄には、発行された国や時代の特色が色濃く現れていたり、色柄が美しかったりと、眺めていても飽きません。
国内切手のコーナーには、ポケモンやアンパンマンなど、今もおなじみのキャラクターや、昔なつかしいキャラクターの切手もあります。
人気の切手は、どこにあるのかわかりやすいように、展示ケースの背に「サッカーワールドカップの切手」などと印字されています。お気に入りの切手を探してみてくださいね。
足を止めて見入ってしまったのが、漫画家・モロズミ勝(かつ)さん制作の貼り絵漫画。
貼り絵に使われているのは、なんと使用済み切手!
ユーモラスな姿の「妖怪『件(くだん)』の図」と「妖怪『アマビエ』の図」は、コロナ禍の終息を願って制作されたものだそうです。
よーく見ると、たしかに切手!
一枚一枚違う切手が集まって、なんとも味わいのある色あいの絵に仕上がっています。
国内切手コーナーの向かい側には、子どもの興味や想像の広がりそうな切り口で切手が展示されています。
テーマは、「切手☓絵本『手紙のぼうけん』」。絵本のテキストのように読みやすい文章も添えられています。
レコード型の切手や、香りのするチョコレート切手、記念品・お土産用のコイン型切手など、変わった切手もありました。
こちらはヨーロッパの郵便ポストや郵便車のミニカーを展示したコーナーです。
スウェーデンやスイスのポストの色は、黄色なんですね。
館内の企画展示室や多目的スペースでは、さまざまな企画展示や催しが行われています。
夏季は子ども向けの展示やイベント、ワークショップを行うことが多いそうです。
ぜひ、「郵政博物館」の公式WEBサイトで最新情報を確認してみてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
新型コロナ感染防止のため、タッチ式の「絵葉書クリエーター」など一部の体験型展示は休止中ですが、まだまだ子どもの世界の広がりそうな見どころがいっぱいの「郵政博物館」。
郵便や通信を、調べ学習や自由研究のテーマにしてみてもいいかもしれませんね。
「郵政博物館」のコンセプトは、「心ヲツナグ 世界ヲツナグ」。
帰るころには、久しぶりに誰かに手紙を出したい気持ちになるような展示でした。
エントランスの「スカイツリー風郵便ポスト」からは、手紙や葉書を出すこともできますよ!
取材・文/ 桐谷きこり
名称 | 郵政博物館 |
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WEB | https://www.postalmuseum.jp/ |
住所 | 東京都墨田区押上1-1-2東京スカイツリータウン・ソラマチ9F 地図を見る |
アクセス | 【電車】・東武スカイツリーライン、東京メトロ半蔵門線、京成押上線、都営地下鉄浅草線「押上(スカイツリー前)」駅すぐ ・東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー」正面口より徒歩5分 |
料金・参加費 | 個人入館料: 大人300円、小・中・高校生150円 ※障がい者手帳を所持する方と介助者の方は無料。 |
お問合せ | 電話: 03-6240-4311
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関連情報 | 開館時間: 10:30~16:30(入場16時まで)
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駐車場情報・駐車料金 | なし。公共交通機関の利用を推奨。 |