神奈川県鎌倉市に海の香り漂う素敵な公園があります。由比ガ浜から稲村ガ崎にかけて広がる「鎌倉海浜公園」に点在しています。どこも魅力あふれ、子どもと遊びに行くのにおすすめの公園だったので、ご紹介します♪

歴史に名高い「稲村ガ崎地区」から見る海が美しい

岩場から公園を望む

稲村ガ崎地区は「かながわ景勝50選」にも選ばれる人気の岬、稲村ケ崎にある公園です。サザンオールスターズの歌にもあるので、聞いたことがあるかもしれませんね。また歴史的にも、鎌倉幕府を滅亡させた新田義貞が海からの侵略を考えて稲村ガ崎を突破し、由比ガ浜から上陸したという記録が「太平記」に残っています。そのためこの公園は、国指定史跡である新田義貞徒渉伝説の地として、歴史好きにも有名な公園です。

梅雨の時期には、紫陽花もお見逃しなく

遊具などはありませんが梅雨の頃には紫陽花が美しく咲き、自然の地形を利用した芝生のある見晴らしのいい公園でした。海のすぐそばということもあり、眺望のよさ、特に夕陽の美しさは格別です。

カニや海辺の生きものにも出会える

公園から海につながっていますが、岩場になっているので子どもは特にご注意を。これだけ海が近い公園は珍しく、潮の香りを満喫しながら過ごすことができました。

アクセスは江ノ電稲村ガ崎駅から徒歩5分、改札出て左方向へ進み、国道134号線沿いに位置しています。近くには民間の駐車場もあり、園内にトイレもあります。

自然をいかした「稲村ガ崎地区」

広い芝生には小さな子どもがよちよちと歩く練習をしたり、子どもたちも探検気分で遊ぶ様子が印象的でした。

旧型の江ノ電車両も展示されている「由比ガ浜地区」

思いっきり走り回れる

由比ガ浜地区は、アクセスの良い場所にあり、江ノ電和田塚駅からなら改札を出て右に進むと徒歩5分で到着します。JR鎌倉駅からは徒歩15分程度、若宮大路を海岸方面へ向かう国道134号線沿いにあります。

遊具のあるエリア、芝生広場、球技が出来る多目的広場もある、体を動かして遊ぶのに最適な公園です。

遊具がある「由比ガ浜地区」

由比ガ浜地区のおすすめのひとつに、遊具ある芝生広場と多目的広場の道路を挟んで「タンコロ」の愛称で親しまれている旧型の江ノ電車両が展示されています。雨天時以外は9時から16時まで車両内部に入って見ることができるので、電車が好きな子どもも大人も多く集まってきます！

「タンコロ」は中にも入れるが飲食不可

有名な海水浴場でもある由比ガ浜海水浴場のすぐそばで、夏のシーズンはにぎわいます！由比ヶ浜の沖でウィンドサーフィンを楽しむ人たちを公園からのんびりと眺めながら過ごすこともでき、潮風が気持ちいいですよ。鎌倉駅から海までの散歩がてら、休憩にもおすすめです。

海のそばでプールが楽しめる「坂ノ下地区」

向こうにプールを望むエリア

国道134号の由比ガ浜地区と稲村ガ崎地区の中間にあるのが坂ノ下地区です。こちらは坂ノ下地区三角地と呼ばれている由比ガ浜から材木座、逗子にいたるきれいな曲線を描く海岸線が一望できる広場がおすすめです。

それから三角地を過ぎ、稲村ガ崎の手前右側に市営プールがあり、市民の憩いの場となっています。その前の広場が「プール前広場」と呼ばれて、子どもたちでにぎわっています。

「坂ノ下地区プール前」という場所も海浜公園の一部です。夏期は有料駐車場となりますが、それ以外は無料の駐車場として開放されているので、遠方から車で遊びに行くのも安心ですね。

鎌倉を満喫するならぜひ訪れてみて！

レジャーシートを持参してお弁当を食べるファミリーもいましたが、実は鎌倉海浜公園には「トビ」がたくさん飛んでいるのでご注意を。都内ではトビはなかなか出会うことがないので、実際に目にしたときには驚きました。食べ物を狙って浮遊しているので、特にベビーなど小さな子どもがいるファミリーはお気を付けくださいね。

いかがでしたか？鎌倉というと史跡や神社仏閣巡りが人気ですが、あえて公園に行ってみてください。海のそばにある公園は格別で、1日いても飽きませんよ。子どもも大満足の素敵な公園でした。ぜひ遊びに行ってみてください♪

画像提供／（公財）鎌倉市公園協会

（取材・文／アネモネ）