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おでかけ

水に浸るミュージアム!「チームラボプラネッツTOKYO DMM」 江東区

2022.07.01

「チームラボプラネッツTOKYO DMM」(以下、「チームラボプラネッツ」)は、アート、サイエンス、テクノロジーなどの分野を超えた国際的なアート集団「チームラボ」のアートが体験できるミュージアム。
巨大な作品空間でひざ下まで水に入ったり、触れて変化させたりしながら、新感覚のアート体験ができます。
2021年夏には、既存の「Water Area」に加え、「Garden Area」が新設!花や苔を使った庭園型の2作品も加わりました。
子どもも大人も楽しめ、圧倒されること間違いなしのミュージアムへ、5歳の息子と行ってきました!

「チームラボプラネッツ」へのアクセス

ゆりかもめ「新豊洲」駅

「チームラボプラネッツ」の最寄り駅は、新交通ゆりかもめ「新豊洲」駅。ミュージアムの入り口は、駅の北口を出てすぐ目の前です。
新交通ゆりかもめ、東京メトロ有楽町線の「豊洲」駅からも、整備された歩道を歩いて10分ほど。「新豊洲」駅は「豊洲」駅から一駅で距離も短いので、有楽町線で行く場合は終点の「豊洲」駅から歩いてもよいかもしれません。

「チームラボプラネッツ」外観

エントランス前にそびえ立つ朱色のオブジェは、「空から噴き落ちる、地上に憑依する炎」という作品。人が作品の上に立つと、燃えさかる炎のように炎の形が変化していくとのこと!

入場チケットは、公式チケットサイトか、エントランスの券売機で購入します。当日のチケットは売り切れ次第販売終了となりますので、事前にWEBで日時指定のチケットを購入しておくと確実です。

持ち物や服装は?

ロッカーエリア

エントランスで入場にあたっての説明を受け、ロッカーエリアへ。
赤ちゃんも抱っこ紐などを使用して入場できますが、ベビーカーの乗り入れはできません。エントランスのベビーカー置き場に折りたたんで停めてから入場しましょう。

まずはロッカーに荷物を入れ、靴下を脱いで裸足になります。
所持品はロッカー(無料)にしまいますが、スマホは持ちこみ可です。場内には、写真に撮りたくなるような作品がたくさんあります。落とさないように注意しながら携帯している人も多かったです。

「Water Area」には足首~ひざ下あたりまで水に浸かる通路や作品があり、床が鏡張りになっている空間も。場内の服装は、ひざ上丈のパンツがおすすめです。
元気な子どもは、ショートパンツでも水濡れしてしまうかもしれません。着替えを用意しておくと安心です。

ロッカーエリアでは、ハーフパンツが無料で借りられます。
息子も念のためレンタルしました。ふだん120サイズを着ているのですが、子ども用のパンツは100サイズのみとのこと。大人用のSサイズを借りました。ウェストの紐をしっかり締めて着用させたところ、途中でずり落ちてくることはありませんでした。

4つの巨大な作品空間に圧倒される「Water Area」

水の流れる通路

場内は「Water Area」と「Garden Area」に分かれています。
まずは「Water Area」へ。

通路には水が流れ、ゆるやかな上り坂に。行く手からはドドドと滝のような音も聞こえてきます。

チームラボ《やわらかいブラックホール – あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である》©チームラボ

『やわらかいブラックホール – あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である』という展示空間に足をふみ入れると…。いきなり足がやわらかな物体にずぶずぶと沈みこみ、立っていられない状態に!
まわりからも、「わ!」「おお!」と声があがっています。
一方、息子は器用にバランスを取り、余裕の笑みを浮かべながら出口へと向かってゆきます。身軽な子どものほうが歩きやすいのかもしれません。
「ちょっと待って~」
写真を撮る余裕もなく、必死に後を追う筆者。いい運動になりました。

空間と空間をつなぐ通路の足元は、水だったり、カーペットだったり、うす暗いなか点々とあかりが灯っていたり。刻々と変化してゆく足元の感触を確かめながら、次はどんな空間が待っているのか期待も高まります!

『The Infinite Crystal Universe』

さまざまな色にきらめく光の点で創られた作品『The Infinite Crystal Universe』。
点滅し、流れ落ちるように輝く光の中を進みます。床も壁も鏡張り。迷路のような通路を歩いていると、この空間が無限に続いているようなふしぎな感覚になります。

teamLab アプリ画面

「teamLab アプリ」を手持ちのスマホにインストールすると、鑑賞中の作品のコンセプトなどのガイドを手軽に読むことができます。
アプリから作品に星や蝶を投げこんだりもできますので、ぜひ参加してみてください♪

『人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング』

次の空間へ進むと、ふたたび足元が水に。
作品空間、『人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング』が広がっていました。
来場者は、水の中を歩いて自由に作品内を移動できます。
美しく泳ぎまわる光の鯉に足が触れると、鯉は花に変化して散ってゆきます。鯉を捕まえようと、水に手を入れて遊んでいる子どもの姿も。
非日常的な美しい光景に、しばし立ち尽くしてしまいました。

『意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 – 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊』

小さな子どもも鑑賞しながら遊べる空間、『意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 – 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊』。
大きなふわふわの球体、衝撃を受けると色が変わります。球体の色あいもとてもきれい!持ち上げたり、放り投げたりしてもOKです。

球体をタッチすると色が変わります。

ほかの人にぶつからないように注意しながら、球体と球体の間をすり抜けたり、いっしょに持ち上げて天井めがけてトスしたりと、親子でたくさん遊びました。

『Floating in the Falling Universe of Flowers』

たっぷり体を動かしてくたびれたら、次の作品『Floating in the Falling Universe of Flowers』へ。
漆黒の宇宙を舞い飛ぶ大小の花を、座ったり寝転んだり思い思いの姿勢で鑑賞します。
床も鏡張りになっているので、眺めていると宇宙空間に浮かんでいるような気分になります。

休憩エリア

場内には、濡れた足を拭くタオルが準備されており、ベンチでひと休みもできます。

ロッカーエリアを背に、右側へ進むと「Water Area」、左側へ進むと「Garden Area」です。各エリアともスタッフの指示に従い、順路に沿って鑑賞します。各エリアを一巡してロッカーエリアへ戻ってきた後、観たいエリアへ再度入場することもできます。

2021年に新設された「Garden Area」

次は、2021年夏にオープンした「Garden Area」へ向かいます。
庭園エリアには、本物の苔や花を用いた2作品があるとのこと。
いったいどんな作品なのでしょう?期待に胸膨らませながらまずは苔庭へ。

『呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色』

スリッパに履き替え踏み入れたのは、霧のただよう空間。『呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色』という作品です。苔に覆われた地面には、卵型の物体がたくさん並んでいます。物体を手で押してみると、音を響かせながらゆらりと動きます。しっかりと立っているようでユラユラする、えもいわれぬ感触でした。
この卵型の物体、日没後は色とりどりに輝くのだそうです。日没後の様子も気になります!

『Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体』

続いて、庭園エリアにあるもう一つの展示空間へ。
『Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体』という作品。鏡張りの床を歩いてゆくと、天井から色とりどりの花がつり下げられた空間が!
高密度でつり下がる花に近づくと、花はゆっくり持ち上がって、人ひとり分のスペースができました。さらに奥へと進みます。
360度、花、花、花!
天井から光が差しこむ明るい空間は、花に囲まれて写真を撮るのにも最適です♪

吊り下げられたランの花

この作品に使われている花は1万3千株以上。すべて本物のラン科の植物なのだそう。息をのむような美しさです!
場内は、ほんのりと花の香りに包まれていました。夜行性の昆虫が活動する夜間は、特に香りが強くなるのだそうです。

「Garden Area」の2作品は、訪れる時間帯によって雰囲気も大きく変化します。時間帯を変えて再訪するのも楽しそうです。

屋外の「ひとつなぎのベンチ」は子どもに大人気!

「ひとつなぎのベンチ」(手前)と「teamLab Flower Shop」(左奥)

作品に使われていた花は、エントランスの向かい側にある「teamLab Flower Shop」で購入して持ち帰ることもできます。
同じ建物内には、ヴィーガンラーメンや飲み物、アイスクリームを提供する「Vegan Ramen UZU Tokyo」も。メニューはテイクアウトもでき、店外のユニークな「ひとつなぎのベンチ」で食べられます!
道路や線路をほうふつとさせる形状に惹かれるのでしょうか。たくさんの子どもたちが座ったり歩いたりして遊んでいました。

赤ちゃんや小さな子どもは楽しめる?

変化に富んだ通路を裸足で歩きます

足元が水だったりうす暗かったりと、赤ちゃんや小さな子どもを連れだと歩きづらく感じるエリアがあるかもしれません。
個人的には、子どもがしっかりバランスをとって歩けるようになってからのほうが、より作品空間を楽しめるのではないかと思いました。

ただし、場内のスタッフに申し出れば、展示空間をスキップしたり、迂回ルートに案内してもらえます。また、ロッカーエリアのトイレにはベビーチェアやオムツ替え台もありました。
チケット料金も、3歳以下は無料、4歳~12歳は1000円と、子連れファミリーにはうれしい設定。小さな子どもと訪れるときは、無理のないペースで楽しんでくださいね。

いかがでしたでしょうか?
“ミュージアム”や“アート作品”ときくと、子どもがうっかり触れたりしないように注意しながら観るイメージがあるかもしれません。ですが、「チームラボプラネッツ」のアート作品は、巨大な空間に入りこんで触れたり働きかけたりしながら鑑賞できます。

「チームラボプラネッツ」の会期は2023年末までとのこと。
体ごと楽しめる展示空間へ、足を運んでみてはいかがでしょうか?

(取材・文/ 桐谷きこり)

基本情報

名称チームラボプラネッツTOKYO DMM
WEBhttps://planets.teamlab.art/tokyo/jp/
営業時間会期:
2018年7月7日~2023年末

開館日時:
  平日 10:00 - 20:00
土日祝 9:00 - 20:00
※最終入館は閉館の1時間前
※特別延長期間あり。詳細は公式WEBサイトでご確認ください。
住所東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO 地図を見る
アクセス【電車】
 新交通ゆりかもめ「新豊洲」駅より徒歩1分。
東京メトロ有楽町線「豊洲」駅より徒歩10分。
料金・参加費大人(18歳以上)   3,200円
中学生・高校生   2,000円
小人(4歳~12歳)   1,000円
3歳以下       無料
障がい者割引    1,600円
お問合せ

電話: 03-6387-9306 (24時間)
※チケットについては上記まで。その他については、公式WEBサイトの専用フォームよりお問い合わせください。

駐車場情報・駐車料金会場専用駐車場なし。
平日限定で「アーバンドック ららぽーと豊洲」の駐車場1時間無料サービスあり。利用の詳細は公式WEBサイトでご確認ください。
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