寒天メーカーの伊那食品工業が販売するブランド「かんてんぱぱ」。簡単にゼリーなどのおやつができるキットといえばすぐわかるかも知れません。今回はこの伊那食品工業の本社がある長野県の「かんてんぱぱガーデン」に遊びに行ったので紹介します。

「かんてんぱぱガーデン」ってどんなところ？

「かんてんぱぱガーデン」は長野県伊那市にあり、約3万坪の敷地にレストラン、喫茶、美術館、健康パビリオンがある憩いの場となっています。南信州にそびえる南アルプスと中央アルプスに囲まれた自然豊かな伊那谷にあり、美しい空気と自然を満喫できます。社員や地域の人など、訪れるみんなが憩える空間をコンセプトに作られ、ガーデン内には伊那食品工業の本社社屋や工場もあります。

地下130mから汲み上げた地下水が汲める

入園や入館も無料で、合計約700台の駐車場も無料で利用できます。都心からの車のアクセスも良く駒ケ根高原にも近いのでドライブの途中に立ち寄るのもおすすめです。とても美しい四季の草花や鳥や川のせせらぎが心地よく、本当に素敵な場所でした。

子連れやペット連れにおすすめの理由

ベビーカーでも大丈夫

敷地はとても広く、広域農道を挟んで「かんてんぱぱガーデンウエスト」と「かんてんぱぱガーデンイースト」に分かれています。ショップやレストランなどが点在しており、歩道橋で移動できます。かんてんぱぱイーストには授乳スペースがあり、おむつ替えスペースも利用できます。

特に授乳スペースは、個室もあり、ゆったりとした広さで荷物が多くても安心です。また、自由に電子レンジとミルク専用給湯器を使用できるのも嬉しい限り。かんてんぱぱショップ本店2階のエレベータ横にあるおむつ替えスペースは男性も利用できるので、ママがお買い物をしながらパパがおむつ替えをすることもできますよ。

またペットも一緒に散歩など楽しめるのも魅力の一つです。ただ各施設内へは盲導犬・聴導犬・介助犬を除きペットは入れないので、食事の際はレストランのテラス席から見える場所につなげますので、そちらをご利用ください。

ガーデンテーブルやチェアがところどころにあり、よちよち歩きの子どもが楽しそうに芝生で過ごす様子も見られました。長時間の車移動で疲れても、自然を満喫しながら体を動かせるとっておきの場所でした。

レストランでは寒天の食事も楽しめる

テラス席は最高の眺め

ガーデン内にはレストランや手打ちそば処、甘味がいただける休憩所もありました。ヘルシーな寒天料理と和食を楽しめる「さつき亭」とパスタやランチプレートなどの洋食がいただける「ひまわり亭」では子ども向けのメニューもあるのでおすすめです。

我が家は「休憩所・木もれび」にてお抹茶やあんみつを頂いたのですが、美しいガーデンをながめながらゆったりとした時間を過ごせました。外の席に座ったのですが目の前は紅葉の木で、これは秋にはさぞ美しいことでしょうと思いを馳せました。

本当に四季折々の季節の草花が美しく、めだかが泳ぐ池や珍しい山野草を楽しみに来る人も多いそうです。

工場の中ものぞける「かんてんぱぱショップ本店」

窓越しに見学できる

ガーデン内には二か所売店があり、北丘本店では窓越しにかんてんぱぱ製品の最終製造工程を窓越しから見学できます。工場が稼働しているのは平日だけですが、モニターで映像をみたり窓越しに工場内をのぞけたりするので、立ち寄ってみてください。

また伊那食品工業はビジネス界ではその経営方針がとても有名なのですが、インタビュー記事など読むこともでき、とても面白かったです。“年輪経営”という独自の経営方針で社員をとても大切にしており、インターナル・マーケティングの先駆者的存在として注目されているそうです。ガーデンがとても美しく手入れされているのですが、記事によるとそれは社員が自発的に朝早く出社して雑草を抜くなどの掃除をしているそう。ここでは会社の歴史や寒天の秘密などたくさん知ることができますよ。

実際に寒天の原材料を触ることも

そしてショップには驚くほどたくさんの商品が売っていました。スーパーや食材店で「かんてんぱぱ」のプリンの素やスープの素など見かけますが、こんなにたくさんの種類があるのかと、大変驚きました。健康や高齢者にも優しい商品も注目されており、お土産にしても喜ばれます。我が家もおやつ用にたくさん買ってきました。フリーズドライの納豆もおすすめですよ。サンプルのプレゼントもあって、とても嬉しかったです。

地域の人に向けたセレクトショップ「モンテリイナ」

モンテリイナではおいしいパンも食べられる

2022年春にオープンしたのが「モンテリイナ」というセレクトショップです。のびやかな眺望、選りすぐりのフード＆スイーツ、生活を彩るデザインプロダクトを楽しめ、とても賑わっていました。

商品は日本各地のおいしいものなどが取りそろえられています。観光客からすると、「長野のお土産屋さんなのにどうして？」と思うかもしれません。これは地域貢献を掲げる伊那食品工業ならではの考え。地方では東京にあるセレクトショップのようなものがなく、地域のみなさんが手に入れやすいようにと作られたからだそう。その理念を知ると納得しかありません。

旬の山菜も売っていました

もちろん長野や伊那市の郷土品も多く扱っていますし、珍しいクラフトなど洗練された選りすぐりの商品がたくさんあって必見です。

また行きたくなる魅惑の場所

どれもおいしい

いかがでしたか？我が家もとてもお気に入りの場所になったので、早速ママ友に話してみたところ、行ったことがあるという家族に出会い盛り上がりました。家に帰ってもかんてんぱぱのおやつを子どもと作って楽しめ、今度はどの味にしようかと、たのしい食育タイムも過ごせています。他にも美術館など見どころがあり、一年を通して自然の美しさは格別なので、ぜひ遊びに行ってみてください。

（取材・文／アネモネ）