映画「ハリー・ポッター」や「ファンタスティック・ビースト」シリーズの裏側に迫る、新感覚のエンターテイメント施設「ワーナーブラザーズ スタジオツアー東京 − メイキング・オブ・ハリー・ポッター」が、2023年6月16日についにオープン!
シリーズの足跡をたどれたり、素晴らしいセットを楽しめたりするウォークスルー型の施設なのですが、はたして幼い子どもでも楽しめるのでしょうか?
つい最近『ハリー・ポッターと賢者の石』でハリポタ・デビューを果たしたばかりの息子(5歳)と一緒に、オープン直前のプレスツアーに参加してきました。
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西武池袋駅から直通で17分の西武豊島線「豊島園駅」、あるいは都営地下鉄大江戸線「豊島園駅」から徒歩2分。緑豊かな練馬城址公園に隣接して「ワーナーブラザーズ スタジオツアー東京 − メイキング・オブ・ハリー・ポッター」がオープンしました。
実はここ、2022年に94年の歴史に幕を閉じた遊園地「としまえん」の跡地を利用して誕生した新施設なのです。その規模はハリー・ポッターの屋内体験型施設として世界最大!
2012年にオープンした「ワーナー ブラザース スタジオツアーロンドン – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」は、これまで1,700万人以上のゲストが訪れ今も根強い人気を誇っているのですが、今回オープンしたのはその東京版。
ここでしか見られない「魔法省」の大規模セットや東京限定グッズも展開し、そのアップデートされた内容が世界中のハリポタ・ファンからも注目されているのです。
「スタジオツアー東京」のオープンに合わせて、西武豊島線「池袋駅」「豊島園駅」は魔法界への入り口に相応しいデザインにリニューアルしました。
とりわけ赤を基調とした「豊島園駅」は、ハリーたちが学ぶホグワーツ魔法魔術学校に最寄りの「ホグズミード駅」を彷彿とさせます。
魔法使いを思わせる細かな装飾も楽しく、歩くだけでワクワクが止まりません。
この日息子は、施設内の「メインショップ」でも販売しているケープや魔法の杖、カチューシャを身に付け、気分はすっかりホグワーツ魔法魔術学校の新入生に!
そうしていよいよ「スタジオツアー東京」の中に足を踏み入れてみると、「子どもでも楽しめるかな?」なんて心配は杞憂だったとわかりました。
なぜなら、そこには圧倒的な没入感と興奮が待っていたから…!
あまりにも巨大な、あの魔法の世界そのもののセットの中を進みながら、もはや理屈ではなく「本当に映画の中に来られた!」という感動がこみ上げてくるのでした。
ここからは、今回とくに印象に残ったエリアをご紹介します。
ホグワーツ魔法魔術学校のなかで最も印象的な場所のひとつ。10年かけて撮影された映画ハリー・ポッターシリーズ全8本の中では、帽子を使った寮の組み分けや祝宴、クリスマス・ダンスパーティ、魔法対決など、数々のシーンの舞台となってきました。
ハリーにとって魔法界への入口となったキングス・クロス駅も、その広さと機関車「ホグワーツ特急」の大きさに圧倒されます。なんと約100年前にイギリス国内を走っていた実際の機関車を装飾し、わざわざ日本に輸送してきたのだとか。
ホグワーツ魔法魔術学校の生徒にとって、新学期の準備に欠かせない魔法界の商店街「ダイアゴン横丁」。歩いているだけで、グリンゴッツ魔法銀行でガリオンをおろすシーン、魔法動物ペットショップでペットを選ぶシーンなどがよみがえるようです。
バックロットに建てられた屋外セットで息子が心を奪われていたのが、プリベット通り四番地のダーズリー家のセット。中でも『ハリー・ポッターと賢者の石』でハリーが寝起きしていた階段下の小部屋は、そのあまりの狭さにびっくり。幼少期のハリーの苦労がうかがえる空間です。
ツアーでは映画制作の裏側をのぞけるインタラクティブなコーナーも充実。大人も子どもも一緒になって盛り上がりました。
憧れの“空飛ぶほうき体験”ができる「ブルームエクスペリエンス」では、スタッフの演出に合わせて手や顔を動かし、空飛ぶ特撮シーンを一緒に作り上げます。
完成した写真や動画は確認後にデータ購入が可能。
とりわけ動画のクオリティは素晴らしく、映画でおなじみの音楽とオープニングタイトルまで付くという胸熱な仕上がりでした。
ホグワーツで開催されるクィディッチの試合に、観客の一員として参加できる「クィディッチ エクスペリエンス」。
一体どうやって?というのは参加してみてのお楽しみなのですが、最後は自分たちが魔法界の一員となった姿を観ることができます。
施設内にはスタジオツアーの前後に利用できる「フードホール」「チョコレートフロッグカフェ」と、ツアーの合間に休憩や食事ができる「バックロットカフェ」「バタービールバー」があります。
ツアー中に少し疲れたので、私と息子は一度は飲んでおきたい「バタービール」(1,100円 スーベニアタンブラー付き)で乾杯しました。
魔法界で有名だという、冷たくほんのりと甘いバタースコッチに似た味わい。もちろんノンアルコールなので子どもでも大丈夫です。
このバーでは他にポップコーンやポテトチップス、ドーナツやクッキー、コーヒー、紅茶、ミネラルウォーターも販売。サクッと休憩したい子連れにはありがたいですね。
とはいえ「バックロットカフェ」のしっかりご飯やデザートもかなり魅力的。とくにハリーのペットの白ふくろうを模した「ヘドウィグ™ケーキ」(1,500円)や、4つの寮別に用意されたドリンク付きのプレートは、見た目も最高。ぜひ押さえておきたいと思いました。
ちなみにキッズメニューとしては、小学生までを対象にした「お子様ハンバーグ」(1,100円)と「お子様カレー」(900円)のテッパンメニューも用意されており助かります。
エントランス付近には授乳室、施設内の各トイレにはオムツ替えスペースも完備。また「スタジオツアー東京」内ではベビーカーの利用も可能です。ベビーカーにするか、抱っこ紐にするか、はたまた歩かせてみるか、年齢や体力に応じて選べるのは嬉しいですね。
また無料のクロークがあるので、手荷物やベビーカーを預けられます。
スタジオ内の飲食については、レストランと一部の指定された場所以外はNG、飲食物の持ち込みも原則NGとのこと。ただしベビーフードや小さな子どものおやつ、食品アレルギーをお持ちの方が自分用の飲食物を持ち込むこと、水筒や蓋つきペットボトルなど密封できる容器で飲み物を持ち込むことは可能とのこと。詳しくは受付時に聞いてみてくださいね。
まだまだにわかハリポタ・ファンである私たち親子でも、そのスケールと没入感に心をつかまれ、うっとりと魔法の世界に浸れた「スタジオツアー東京」での1日。
もし子連れで遊びにいくなら、可能であればハリー・ポッターシリーズのコスチューム※を用意していくことと、映画1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』を履修してから行くのを個人的にはおすすめします。
※入館時の服装については、施設HP「入館時のお願い」をご参照ください
とはいえ、もちろん事前知識がなくても居るだけで十分に楽しめる空間です。3歳の妹を連れていく時は、映画は無理せず魔法使いのケープだけ用意しようと思っています。
ちょうど「スタジオツアー東京」のオープンを記念して、この夏は各地の4D劇場等で『ハリー・ポッターと賢者の石』の記念上映もあるとか(詳しくは映画館等にお問い合わせください)。
「スタジオツアー東京」をきっかけに、この夏はハリー・ポッターシリーズにどっぷりとハマってみるのも良さそうですね。
(取材・文/古賀ゆに)
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名称 | ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 - メイキング・オブ・ハリー・ポッター |
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WEB | https://www.wbstudiotour.jp/ |
営業時間 | HPを参照のこと(季節により前後します) |
住所 | 東京都練馬区春日町1-1-7 地図を見る |
アクセス | <電車> 西武豊島線「豊島園駅」(西武池袋駅から直通で17分)から徒歩2分 または都営地下鉄大江戸線「豊島園駅」から徒歩2分 <車> 東京外環自動車道「大泉I.C」から目白通り沿いに約20分 |
料金・参加費 | チケット料金: 大人6,300円 中人(中・高生)5,200円 小人(4歳〜小学生)3,800円 |
お問合せ | 電話:050-6862-3676 |
駐車場情報・駐車料金 | ※スタジオツアー内の専用パーキングは事前予約制 一般駐車場821台、1台1,800円 バス駐車場50台 |
チケット予約方法 | 公式WEBサイト(事前予約制)より https://www.wbstudiotour.jp/tickets/ |