「赤ちゃんを含めた大人数での旅行となると、宿泊先選びが難しい」そう感じたことはないでしょうか。人数が多いことで、みんなで宿泊することが難しいケースも多いため、2世代、3世代での宿泊先選びは難易度が高いと感じます。
今回は私の家族と母、0歳の赤ちゃんがいる妹家族の計8人で道の駅 保田小学校「学びの宿」に宿泊してきました。道の駅 保田小学校は “泊まれる小学校” として廃校になった小学校を活かした道の駅。令和5年(2023年)には道の駅保田小附属ようちえんがオープンしたことで、幅広い世代に人気の都市交流施設となっています。
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私たちが宿泊したのは、千葉県安房郡鋸南町にある「道の駅 保田小学校」内の宿泊施設「学びの宿」。明治21年(1888年)の設立から平成26年(2014年)の少子化による廃校を迎えるまで、126年もの歴史ある学校をリノベーションして生まれ変わった施設です。体育館は大きなマルシェに、校舎棟には観光案内所や地域の飲食店が並んでいます。
買う、食べる、泊まる、遊ぶ、学ぶのすべてを楽しめる施設になっていて、チェックイン前に到着しても、歩きながら十分に楽しめる要素がたっぷり詰まっていました。
まずは保田小附属ようちえん側にあるみまもりひろば周辺を散策してみました。みまもりひろばは遊歩道「わっか」に囲まれた公園で、子どもたちが楽しそうに遊んでいる姿がありました。シーソーや砂場で遊んだり、ベンチでゆっくり過ごすことが出来るのが良いですね!
みまもりひろば周辺には、飲食店がズラリとならんでおり、店内での飲食はもちろん、周辺にはベンチがたくさん設置されているのでテイクアウトしてのんびり過ごすことが出来るようになっています。店舗によってラストオーダー時間が異なり、18時には全てのお店が閉まってしまうので、気になるお店は早めに行ってみてくださいね。
赤ちゃん連れには嬉しい、プレイカフェもありました。床がクッションフロアになっているので思う存分ハイハイすることができて、絶賛ハイハイ期の姪っ子もニコニコ♪カラフルなボールにも興味津々で、とっても楽しそうでした。
反対側は一面滑り台になっていて、姪っ子もパパママと一緒にたくさん遊びました!プレイカフェは無料なので、子どもが遊びたいタイミングに合わせて何度でも利用できるのが嬉しいです。
赤ちゃんとの旅行ではどうしても大変さを感じる場面も多いですが、こういった施設を利用できることで、子どもが笑顔になってくれることはもちろん、パパママの息抜きの場として利用できるのも良いなと感じました。
プレイカフェ内には、子どもたちが遊んでいるのを見守りながら、パパママがゆったりできるスペースもあります。鋸南町の食材を生かしたスムージーのお店「ぞうさんスムージー」が隣接されていて、季節ごとに違った商品に出会えるのもまた、魅力的です!
ようちえんショップには、オリジナルグッズや子どものおもちゃなどが売られていました。バドミントンやボールなどの外遊びグッズもあったので、みまもりひろばでの遊び道具を購入するのも良さそうです。
本日のメイン、保田小学校「学びの宿」の宿泊受付は、「まちのコンシェルジュ」にて行います。宿泊予約は宿泊当日を含めて4日前までに事前に電話予約が必要で、電話予約後に改めて宿泊案内の用紙を送っていただけました。
【学びの宿】
・客室:個室(4人部屋)×10室 / 大部屋(15人程度)×2室
・設備:エアコン、テレビ、畳ベッド(個室のみ)、冷蔵庫、湯沸かしポット、スリッパ、電子レンジ(共有廊下にあり)
・宿泊施設利用時間:チェックイン 15:00~17:00/チェックアウト 10:00
・宿泊入浴時間:昼 夜 15:00~23:00/朝 5:30~9:00
※リンスインシャンプー、ボディソープ、ドライヤーは据付のものがあります
■宿泊素泊まり1名様料金
<個室(2~4名)>
大人(中学生以上)4,200円/小人(小学生)3,200円/幼児(3歳~未就学)2,000円/3歳未満 無料
<大部屋(5~15名)>
大人(中学生以上)3,600円/小人(小学生)2,700円/幼児(3歳~未就学)1,500円/3歳未満 無料
宿泊受付が済んだら、料金の支払いをし、注意事項などの説明を受けてお部屋に荷物を運びます。人数が多く荷物も多かったため、エレベーターを利用できるという点も良かったです。
大部屋は2部屋のみで、今回は6‐2に宿泊です。子どもたちは小学校に泊まるということで普段の旅行とはまた違ってワクワクした様子で、どんなお部屋なのかとっても楽しみにしていました。
エレベーターで2階に上がると、今回宿泊予定の6年2組を発見!大人にとっては懐かしい小学校の雰囲気で、廊下を歩くだけでテンションが上がっちゃいますね!
お部屋に入った瞬間に「うわぁ~!広~い!!!」と走り回る子どもたち。これまで宿泊したホテルや旅館とはまた違った感動があって、お部屋に入った瞬間の興奮具合は過去泊まった宿の中でも1番だったような気がします(笑)。お部屋に入ったときの大人達の第一声はみんな、「修学旅行みたいで楽しそう!」でした!学生時代のあの、みんなで布団を敷いて寝るワクワク感が蘇ってくるようでした!
反対側にテレビと冷蔵庫、そして懐かしい小学校の机と椅子。当時の卒業生が書いたであろう絵が飾られていました。全身鏡が置かれているところには心遣いを感じました!
フラットなお部屋なので、赤ちゃん連れでも安心して過ごすことが出来るだけでなく、好きなだけハイハイしてお部屋の中でも自由に動けるのがとっても良かったです。
小学生の息子たちは常にハイテンション!今回は8名での宿泊ですが、友人家族との子連れ旅行なんかも楽しそうだなと思いました。フロントに用がある際は内線で繋いで対応していただけるのも安心できるポイントですね!
「学びの宿」は、素泊まりなので、お食事の持ち込みはOK!外食をする際はフロントで案内もしてくれるようでした。電子レンジや紙コップ、ゴミ箱は共有廊下に設置してあるので、何不自由なく楽しい時間を過ごすことが出来て大満足でした♪
手洗い場やトイレも共有廊下にありました。当時のまま残されている手洗い場など、施設内のどこをとっても「懐かしい!」と思える造りで、まるで数年前にタイムスリップしたかのような時間を過ごせて非日常感を味わえました。トイレは多目的トイレのような洋式の広々としたトイレがあります。
お部屋から少し歩いたテラスに行くと、お風呂があります。オートロック式のお風呂になっており、受付をした方のみ番号を教えていただけるので安心感があります。屋外を少し歩くため、羽織があると良いです。宿泊者は宿泊料金に入浴代が含まれていますが、日帰り入浴の利用もできますよ。
【里の小湯】
<日帰り入浴>
一般 大人(中学生以上):500円 / 小人(小学生):250円
町内 大人(中学生以上):300円 / 小人(小学生):150円
平日/10:30~16:00
土日祝/10:30~14:00
※受付はまちのコンシェルジュにて
※毎週木曜日はメンテナンスの為休み
(祝日の場合は営業)
旧校舎のベランダを利用したロングリビングスペースは、日中は自由に利用することが出来、夜間は宿泊者専用スペースとなります。息子の赤白帽を持参して姪っ子の撮影もしました。コンセプトに合わせた写真を残してみるのもオススメです。
息子は、校長先生になりきって撮影(笑)
至る所に、思わず写真を撮りたくなるような工夫がされているのも子連れで来て楽しめる理由の一つに感じました!
「道の駅 保田小学校」は、長い歴史ある小学校をリノベーションして生まれ変わった施設で、子どもから大人までの全世代が非日常感や、懐かしさを感じられる施設でした。普段の旅行とは全く違った雰囲気での楽しさがあり、宿泊費のコスパも良く、食べる、遊ぶ、買うなど施設内で全てが完結することで、大人数での宿泊のハードルを下げてくれました!子連れ旅行に、家族2世代、3世代旅行に是非行ってみてくださいね!
(取材・文/鈴木風香)