東京から新幹線で1時間の軽井沢。軽井沢やその先の長野、直江津方面へ鉄道で向かうルートは、明治から昭和にかけての時代では現在の上野を始発駅とする信越本線経由が一般的でした。
この「めがね橋」は、明治26年から昭和38年まで群馬・横川~長野・軽井沢間に敷設した鉄道施設として使用され、正式名称は「碓氷第三橋梁」。遊歩道化された今と違い、人ではなく鉄道がこの橋の上を通っていたのです。
平成5年に国指定重要文化財に指定された際の現地案内板には、「200万個以上のレンガを使用した国内でも最大のレンガ造アーチ橋」と記されています。この美しい橋とその周辺にある寛げる場所をご紹介しますので、この夏の避暑に、秋の紅葉時期に、現地を訪ねるための参考になさって下さい。
目次
まず、なによりも車でめがね橋近くまで行ってみましょう。Google map に「めがね橋駐車場」と入力し、そこを目指します。(群馬県安中市松井田町坂本)
現地にはこのような看板がありますので、見過ごすことはありません。車を駐車し、めがね橋まで300mの道をゆっくり下っていき、そこから見上げると一番目の写真と同じ景色を見ることができます。
遊歩道「アブトの道」として歩道用に整備された、めがね橋と同じくレンガ造りの10個のトンネルを歩くことができます。
めがね橋はそれらの中間地点にあり、今回は二番目の写真に写る5号トンネルに向かいます。
トンネル内も含め遊歩道としてスニーカーでも歩きやすいよう路面が整備され、午後6時までは照明も点灯されています。
写真の温度計は2023年8月31日12:38時点のもの。トンネルの中に入った時、ひんやりとした空気を感じましたが、外気と比べてやっぱり涼しさが違います。
漏水で苔むした4号トンネルを抜け
ここまで「めがね橋」から10分。更に10分進むと遊歩道の左に見えてくるのが、森の雑貨屋「コロボックリ」とコーヒーハウス「mini mini」の看板です。
左=森の雑貨屋「コロボックリ」。右=コーヒーハウス「mini mini」。どちらも同じご家族が経営されています
2024年6月8日撮影
まずは、コーヒーハウス「mini mini」で飲み物を飲んで一息つきましょう。
お子さんとお母さんはお隣の「コロボックリ」でお店に並ぶ木や木の実・羊毛などの自然素材を使った、自然を感じられる温かみある作品達の中からお土産選びを。
森の雑貨屋「コロボックリ」オーナー 小栗克代さん
お父さんはどうするかというと、イギリス製のBMLCミニ/1000ccと1300ccをそれぞれ所有されている(写真のミニは奥様所有)ことから店名をコーヒーハウス「mini mini」と名付けたそんなオーナーご夫妻と車談義をされながら、ゆっくり時間を過ごしてみてはいかがですか。
コーヒーハウス「mini mini」オーナー 小栗弘次・栄子さんご夫妻
コーヒーハウス「mini mini」は碓氷峠旧道沿いの喫茶店です。雨の場合はめがね橋駐車場に戻り車を走らせてもすぐに着きます。Google mapでは2分と表示されています。
遠方から「めがね橋」を目指すには上信越道から松井田妙義ICで降りて向かいます。軽井沢駅からもGoogle mapでは車で23分と表示されますが、旧道はカーブがきついので、車に酔いやすいお子さんがいる場合には、少々遠回りでも国道18号線の碓氷バイパスを通って横川まで下り、そこから碓氷峠旧道を上っていった方がいいでしょう。
冬場に行かれる際は、路面凍結に備え、冬用タイヤであることが望ましいと思います。
なお、軽井沢駅~横川駅間ではJRバス関東が一般路線バスを運行しており、旧道経由の便もあります。しかし、旧道経由は一日1便(2023年3月改正後)で運転日も限定されるため車がおすすめ。電車とバスを乗り継いてとお考えの方は、あらかじめよく運転日と時間を調べておいた方がいいでしょう。
(取材・文/Kunie)
名称 | めがね橋(碓氷第三橋梁)駐車場 |
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住所 | 379-0307 群馬県安中市松井田町坂本地内 地図を見る |
アクセス | JR信越本線横川駅から車で12分 |
料金・参加費 | なし |
駐車場情報・駐車料金 | 駐車台数:普通乗用車22台 公衆トイレ有 |
周辺情報 | コーヒーハウス「mini mini」 ■住所:〒379-0307 群馬県安中市松井田町坂本1673 「コロボックリ」https://www.instagram.com/mori_no_zakkaya_korobokkuri/ ■電話:027-395-3298(コーヒーハウスMINIMINIより呼び出し) |