松井農園は、長野県東部の軽井沢町と上田市の中間地点、小諸市にある「りんご狩り」を体験できる農園です。首都圏からは関越自動車道経由で上信越自動車道に入り、碓氷軽井沢ICから2つ先の小諸ICから10分のアクセスのよい立地。長野県のなかでも首都圏に近い地域となります。

20種類2000本のりんご。9月から12月まで楽しめる

植えられたりんごの木は約2000本。20種類以上の品種が植えられ、8月から極早生種のシナノリップ、早生種のサンつがるに始まり、９月下旬から中生種の紅玉、シナノスイート、10月下旬から晩生種のサンふじ、シナノゴールドなど、月を追うごとに収穫できる品種が入れ替わり、12月までその時期の旬のりんご狩りを楽しみ、その場で食べることができます。

松井農園のHPやリーフレットに記されたこれから収穫できる品種はこちら。
中生種　収穫時期＝9月下旬から11月上旬
シナノドルチェ、シナノピッコロ、シナノプッチ、秋映、アルプス乙女
紅玉・トキ・シナノスイート
晩生種　収穫時期＝10月下旬から12月下旬
新世界、ぐんま名月、王林、あいかの香り、シナノホッペ、グラニュースミス
ムーンルージュ、高徳、シナノゴールド、サンふじ

松井農園のりんご畑に向かいます

小諸市にある松井農園周辺の国道18号線や県道80号線（浅間サンライン）などの幹線道路には、ところどころに農園を案内するこのような看板があり、カーナビ操作に自信のない方にも安心です。

農園前の第一駐車場から観た農園建物とりんご畑（写真中段の黄緑色に見える傾斜地）

建物南側の第一駐車場が混んでいたら、北側の第二駐車場を利用しましょう。

農園受付

第一駐車場から向かって建物右側の奥に農園受付の場所があり、ここで入園料を支払います。入園料（小学生以上）1000円。これで入園料+園内での食べ放題+りんご資料館が含まれています。小学生未満やお土産持ち帰りの詳しい料金は文末の基本情報をご覧ください。

数種類のりんごが並ぶ試食コーナー

農園受付の脇にあるのは、品種ごとの試食ができるコーナー。試食でおなかいっぱいにならないように気をつけて、さぁりんご畑までの道を進みましょう。

農園内の通路

りんご園の道のりはアスファルト敷の坂道を登って、その時期に開放されている区画まで歩きます。一番奥の区画も小さい子どもの足でも10分程度。ベビーカーを押して登ることもできますが、リンゴ畑は傾斜地のため、畑に着いたらだっこして過ごすことをおすすめします。

シーズンを通じて3～4種類の品種の区画がりんご狩りを体験できるよう開放され、各区画に農園の係の人がいて取ったりんごをその場で剥いてくれます。がんばって坂道を上ったご褒美にベンチに座ってゆっくり味わいましょう。

松井農園でのりんごの見分け方とりんご狩りのコツ

区画に掲示された解説板で品種の特徴を知ることができ、自分がどれを取るかの目安になります。

取る品種は木に巻き付けたテープの色から見分けます。この木は「シナノスイート」ですね。

りんご狩りのやり方は、下に引っ張るのではなく、お尻の部分を軽く握ってゆっくりと斜め上に持ち上げると簡単に取ることができます。りんご畑にいる農園の係の人が教えてくれるので、コツについては特に覚えていかなくても大丈夫。

さぁ、係の人に剥いてもらって八割りになったりんごをいただきます。

松井農園におけるココフルおすすめプラン

時期

ココフル的には中生種と晩生種の収穫時期が重なる10月下旬から11月上旬に行くことをおすすめ。「りんご」は朝夕の寒暖差がメリハリのある味覚や食感を育むといわれ、全国的にも出回る紅玉（ジャムに合う酸味の強い品種）と、サンふじ（甘味が強く日持ちのよい品種）、シナノスイート、シナノゴールドなどを味わうことができるからです。

現地での動き方

入園受付の横の試食コーナーで。その日のりんご狩りの品種を試食しておけば、畑で迷うこともありません。お子さんにも品種を決めてもらえば、畑でやみくもに取ることがなくなるでしょう。あとは食べられる量に応じて他の品種を味わっていけば。取り過ぎ食べ過ぎを防げますね。

おみやげ、産直コーナーから全国発送

試食コーナーの他にもおみやげ、産直コーナーがあり、そこから全国発送が可能。取ったものを送ることも、あらかじめ発送用に箱詰めされたものを送ることもできるので、親戚知人の方に送る際も都合に応じて使い分けできます。荷物の多い子連れには助かりますね。

清々しい秋の一日を、りんごの香りを一杯吸い込んで楽しみましょう。

（取材・文／Kunie）