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おでかけ

自然の神秘を感じて冒険できる!特別天然記念物「秋芳洞」と「国定公園・秋吉台」 山口県美祢市

2025.09.09

家族旅行の行き先ってどうやって決めていいかわからない皆さんにおすすめなのが、山口県美祢市にある「秋吉台」と「秋芳洞」。自然の雄大さと洞窟探検のワクワクが詰まったスポットで、その美しさと自然の神秘に感動し、我が家も大満足の旅になりました!

 福岡からも好アクセスな山口県

ここがカルスト台地「秋吉台」

「秋芳洞に行ってみたい」と、小学生の息子からの熱いリクエストがあり、「山口県って何があるのだろう」と調べ始めたのですが、山口県は見どころがたくさんあって驚いたのが懐かしいくらい、大好きな県になりました。我が家は、山口宇部空港からレンタカーで行きましたが、新幹線の新山口駅や下関駅からバスもあり、北九州空港から関門海峡を渡って旅をしながら行くこともできます。

今回紹介する秋吉台は、「日本最大級のカルスト台地」。そして、その地下に広がる秋芳洞は、「東洋屈指の大鍾乳洞」として知られています。 駐車場も広く、ベビーカーでも一部エリアは移動可能なようです。ただし洞窟内は滑りやすいので、スニーカーがおすすめ。

秋芳洞で冒険気分を味わう

美しすぎてみんながたたずむ場所

チケット売り場から入り口に向かうと目に入ってくる景色がもうただ事ではない美しさ。清らかな水が流れ、洞窟に入る前からあまりの美しさに動けません。

洞窟内は年間を通して約17℃と涼しく、夏でも快適。約1kmの観光ルートは、探検好きな子どもたちにも大人気。 小学生の子が多くいましたが、未就学児もチラホラいてその不思議な空間にキョロキョロと楽しそうに過ごしていました。

正面入口から入るとすぐ途中にある「冒険コース」はスリル満点。もちろん息子と一緒に挑戦をしました。入り口でお金を箱に入れて、手持ちの懐中電灯を借りて、崖を登ります。

湿っているのでよりすべりやすい

私がうっかりスニーカーを履き忘れたので、ツルツル滑りそうになりながら、手綱を持って進みました。足元を気にしていると頭をぶつけます。岩なので結構痛いです。

まさに「よじのぼる」

ぐんぐん登ると結構な高さ。頂上付近に立ち、鍾乳洞の中を遠くまで見渡せば、なんだかもうなんでもできるような気分になりました。

この景色は冒険コース挑戦者だからこそ

推奨年齢は小学4年生以上の15分くらいの冒険コース、チャレンジしてみる価値ありです。その場合ママはスカート以外、スニーカーで挑みましょう。

ゴール後はやり遂げた感!

秋芳洞内には有名な「百枚皿」や「黄金柱」など、自然が作り出した造形美が広がり、音声ガイドを聞きながら思わず見入ってしまいます。何億、何千万年もの年月を経て今この形になっている、次に来るときには同じ景色ではないかもしれない、そう思うと小さな悩みなんて吹き飛びますよ。

実は私は狭い場所が苦手で、行けるかなと不安だったのですが、高さが高く空間が広いので全く大丈夫でした。ただ奥の方へ進むとやや空間が狭くなるので洞穴感が増し、ちょっとこわかったですが、明るさもあるし周りの景色に圧倒されるので最後までたどり着けました。

遊びに行ったのは真夏の暑い日でしたが、ひんやりとした自然で涼をとれ、素晴らしい体験になりました。

秋芳洞商店街でソフトクリーム休憩

正面口側の駐車場に車を停めていたので、逆側の出口まで行き外に出ましたが、あまりの暑さにすぐに鍾乳洞へ戻りました。逆側からは、土・日曜と祝日および夏休み期間はバスも出ているのでそこから秋吉台のカルスト展望台へ行くこともできますが、車がおすすめだそうです。また、洞窟内にあるエレベーターでも展望台近くまで行けるそうです。

秋芳洞商店街

正面口へ戻り洞窟を出たあとは、駐車場へ戻る途中にある「秋芳洞商店街」でひと休み。名物の「梨ソフトクリーム」は、さっぱりした甘さで奪い合いに! 山口県の名産品でもある「夏みかん味」など、地元ならではの味が楽しめました。

 秋吉台でのびのび自然体験と地球を感じる

展望台からの景色。絶景。

次に向かったのは、秋吉台。約8km続く広い草原の中「カルストロード」を車で通り抜けるところもセットで楽しめます。展望台に到着すると、見渡す限りの緑の大地に、子どもも「わぁ〜!」と大歓声。風が心地よく、真夏でなかったらピクニックにも最適だと思いました。 展望台からの眺めは圧巻で、家族写真スポットとしてもおすすめです。

Mine秋吉台ジオパークセンターKarstar(カルスター)

また観光案内所も兼ねている、「Mine秋吉台ジオパークセンターKarstar(カルスター)」にはおしゃれなカフェや無料休憩所もあり、秋吉台や秋芳洞に関する資料がたくさんありました。

子ども向けの資料もたくさん

興味深く見ていたら、子ども向けのわかりやすい冊子もいただけ、とても嬉しかったです。しかも携帯の充電スポットがあるので困った時には立ち寄ってみましょう。

ジオパークでは実物を手に取れる

この秋吉台の雄大な景観を作っている石灰石は、およそ3億5千万年前に南方の海でサンゴ礁として誕生し、それから長い年月を経て現在のようなカルスト台地を形成したそう。想像がつかないくらい遥か昔に思いを馳せながら、山口旅行最初の観光場所でもう胸がいっぱいになりました。

 子連れで行く際のポイント

大自然の中に子連れで行くには準備が必要ですよね。洞窟内にはトイレがないので、大人も子どもも入場前にチケット売り場そばにあるので必ず済ませておきましょう。自然環境を守るために飲食もできないので、ご注意を。洞窟内は滑りやすいので、特に冒険エリアに行くことや秋吉台も歩くことを考えると、スニーカー必須です。

洞窟内は涼しく快適ですが、気温差に備えて羽織るものを持参すると安心です。いったん中に入ったら、すぐに出られるわけではないので。足元は明るく歩きやすくはなっており車いすの貸し出しもあるそうなので、秋芳洞内でもベビーカーは使用できますが、ルートも限られているので、抱っこ紐が便利です。

 一生に一度は訪れたい地球を感じられる場所


いかがでしたか?自然の雄大さと地球の神秘を感じられる秋吉台・秋芳洞は、子どもたちの好奇心をくすぐる最高の冒険スポット。

「秋吉台科学博物館」も近くにあるのですが、ここでは地質や動植物について学べるので、ちょっとした自由研究にもぴったりです。また、「秋吉台自然動物公園サファリランド」も近いので時間が許せば行きたかった場所です。

大人でも心が動く自然の神秘、小さな子たちもこの体験ずっと忘れないのではないでしょうか。私も元気に歩けるうちにまた遊びに行きたいです。家族の思い出づくりに、ぜひ訪れてみてください!

【基本データ】

特別天然記念物「秋芳洞(あきよしどう)」
■住所 : 山口県美祢市秋芳町秋吉3449番地1
■入洞受付・閉洞時間 8:30~17:30 閉洞18:30 ※3月~11月 通常期
8:30~16:30 閉洞17:30 ※12月~2月 閑散期
※黒谷入口 ・エレベーター入口からの入洞は16:30まで
■入洞料:大人(高校生以上)¥1,300、中学生 ¥1,050、小学生¥700
※ 25年10月1日に改定予定 大人(高校生以上)¥1,600、中学生 ¥1,300、小学生¥850
■観光所要時間 目安:約60分(往復約90分)
■休業日 : 年中無休(年末年始も通常通り営業)
■交通アクセス : JR新山口駅からバスで約40分「秋芳洞」下車
中国自動車道「美祢東JCT」経由小郡萩道路「秋吉台IC」から車で5分

「秋吉台(あきよしだい)」国定公園
Mine秋吉台ジオパークセンター「Karstar(カルスター)」
■ 営業時間 : 9:00~17:00
■ 休館日 : 年末年始

取材・文/アネモネ

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