
小学生の息子と「多摩動物公園」へ行ってきました。東京都日野市にある広大な園内にはアフリカ園、アジア園、オーストラリア園、昆虫園と、エリアごとに動物たちがのびのびと暮らしていて、まるで世界を旅しているような気分に。ライオンバスで間近にライオンに会えるなど見どころも多く、一日中たっぷり楽しめます。木陰や休憩スペースも多く、暑い時期でも過ごしやすいのがうれしいポイント。小さな子ども連れでも安心して回れる工夫が随所にあり、子連れで遊びに行きやすかったので紹介します。
目次

駅を出るとすぐ向こうに入り口が!
多摩動物公園へは新宿から京王線を利用して約40分。都心から日野市と聞くと少し遠い印象を受けますが、「多摩動物公園」駅で下車すれば改札を出てすぐ目の前が入口というアクセスの良さが魅力です。

多摩動物公園駅周辺には子連れスポットが満載
JR中央線・「立川」駅から多摩都市モノレールを利用しても便利です。多摩都市モノレールの「立川北」駅もしくは「立川南」駅に乗り換えると「多摩動物公園」駅から1分。園には駐車場はありませんが有料駐車場が近くにあるので車でのアクセスも可能です。電車でも車でも行きやすいので、ファミリーのおでかけ先として気軽に計画できますね。

名前と連絡先をメモしてお守り代わりに
多摩動物公園は、小さな子連れでも安心して楽しめる工夫がたくさんあります。入園ゲートを入りすぐの場所ではかわいい迷子シールをもらうことができ、子どもの名前や保護者の連絡先を記入して胸元に貼っておけば、はぐれてしまっても大丈夫。これは園児や小学生なら利用したいですね。

ベビーカー貸し出しはこちらへ
またベビーカーを1台1日500円で貸りることができます。荷物が多い日や長時間の滞在でも心強い味方です。ただし園内はとても広く、坂道が多いのが特徴。ゆるやかな坂もあれば長い上り坂もあり、ベビーカーを押しての移動はちょっとした運動になるかもしれません。動物を見ながらのんびりペースで回ると、親子で負担なく楽しめます。

園内を走るシャトルバスも活用しよう!
しつこいですが園内はとても広く、園内のアジア園を巡回する無料のシャトルバスもありました。暑い日に訪れたこともあり最後はバスに乗車したのですが、車窓から動物たちが見えるので車中からでもワクワクします。エリアの感覚をつかむためにも先にバスに乗車するのも良いかもしれません。

ベビー向け設備は清潔感がありどこも安心!
また、園内の各所にはカフェや休憩場所があり、授乳室やおむつ替えスペースが整備されていました。マップにも分かりやすく表示されていますよ。全体的に赤ちゃん連れでも快適に過ごせるなというのが印象的でした。

車窓からも感じる王者の貫禄!
多摩動物公園の名物といえば、やっぱりライオンバス!有料でチケットを購入し、園内のアフリカ園にある専用エリアをバスで走り抜けます。ガラス越しにライオンたちを間近で観察できるのですが、東京でこんな体験ができるとは知りませんでした!

バス車内は左右の窓に向かった座席配置
座席は左右あり係員の案内に従い着席しますが、どちらに座っても見やすいような場所につけてくれたので満足度は同じだそうです。バスの外側に肉が取り付けられており、ライオンが迫力いっぱいに食べる姿を目の前で見ることも!車中ですがライオンの息づかいや毛並みまで感じられるほどの距離感にドキドキ。小さな子どもには少し驚きかもしれませんが、車内は安全ですし、ガイド兼運転手さんの説明も分かりやすく、家族みんなで楽しめましたよ。

ガラス一枚の至近距離に
この日は暑くて休憩しているライオンもいましたが、オスライオンがメスライオンと散歩する姿も確認でき、大盛り上がりでした。こんな体験が都内でできるとは思わなかったので、スリル満点の体験ができ、親子で大興奮。とても人気のエリアなので、チケットは早めに購入しましょう。

デート中かな?
バスは、10時~16時まで10分~12分おきに運行、チケットは土日祝日などの混雑が予想される日はオンライン乗車券が購入できます。当日の9時15分以降は園内のライオンバスステーションの窓口のみの販売となり、入り口からはとても距離があるのと、とても人気なので早めに販売終了することもあるそう。なので事前に購入しておくと焦らず安心ですよ。

昆虫園だけでも1日いられそう
園内の高台にある昆虫生態園(昆虫園)も見逃せません。巨大な温室の中ではチョウが自由に飛び交い、まるで南国の森の中に迷い込んだような世界が広がります。
この日は運よく飼育員さんから「ホタル」の話を聞くことができました。寿命や幼虫のころの話、飼育の裏話など普段なかなか聞けない話に子どもも興味津々。

触れるけれど……!
昆虫園本館では、実際に手で触れられるエリアもありました!

大きなバッタのオブジェが目印の昆虫園
質問にも丁寧に答えて下さり、昆虫好きはもちろん、自然の不思議に触れたい子にもおすすめのエリアです。
多摩動物公園の魅力は、何といっても動物の種類の多さではないでしょうか。ライオンやキリン、ゾウ、チーターといった人気の動物はもちろん、珍しいタスマニアデビルにも出会えます。国内で飼育しているのは多摩動物公園だけだそう!

夜行性のタスマニアデビルに会えた!
この日は夜行性のタスマニアデビルが外にいたので、多くの来園者が写真を撮っていました。

遊んでいる姿が愛おしいチンパンジーの赤ちゃん
広い敷地を生かした自然に近い展示で、様々な角度から動物たちがのびのびと過ごす様子を観察できるのがポイント。

キリンもたくさん!
時間帯によってはエサやりの様子が見られることもあり、生きている動物の力強さを肌で感じられます。子どもが夢中になって「また来たい!」と言いたくなるスポットが満載です。

正門近くの「Zoo Cafe」
とにかく広い園内ですが、家族でゆっくり食事ができるレストランや売店も充実しています。例えばアフリカ園のサバンナキッチンでは、子ども向けのカレーやうどんなど、動物園らしさを堪能できたり親子で楽しめたりするメニューが豊富でした。

涼しげでかわいらしいオリジナルソーダ
アイスやポテト、ホットドッグなどのテイクアウトもできるので、ベンチでピクニック気分を味わうのもおすすめです。木陰のテーブルや屋根付きの休憩所もあるので、お弁当持参でも快適。この日は非常に暑かったので、目的を次の休憩場所にしながら園内をめぐり、この日は軽食や冷たいドリンクなどを楽しみましたよ。

木の内側からのぞいてみて!
多摩動物公園は、動物の種類・自然の豊かさ・設備の充実、どれを取っても家族で楽しめる場所でした。坂道の多い園内ですが、木々に囲まれた心地よい空気の中で過ごす時間は特別。歩きながら草花を観察できたり、季節を感じながら思い思いに楽しめます。

アフリカゾウものびのび気持ちよさそう
東京とは思えないくらい自然を満喫でき、動物との距離が近く、小さな子も、小学生も、それぞれのペースで楽しめるのが魅力です。また近隣には子連れで遊びに行きやすい施設も多く、動物のイラストがかわいい電車や見晴らしの良いモノレールと遊びに行くまでも楽しいことがいっぱい。
季節を変えて訪れるとまた違う表情を見せてくれるので、秋の紅葉シーズンに、冬の静かな景色や、桜の季節に、1年中いつでも家族で再訪したいと思うお気に入りの動物園!ぜひ遊びに行ってみてください♪
(取材・文/アネモネ)
| 名称 | 多摩動物公園 |
|---|---|
| WEB | https://www.tokyo-zoo.net/zoo/tama/ |
| 営業時間 | 9:30~17:00 ※入園は16:00まで ライオンバス運行時間:10:00~16:00(時間指定制) ※状況に応じて運行開始を早める場合あり |
| 定休日 | 水曜日(水曜日が国民の祝日や振替休日の場合は、その翌日が休園日) 年末年始:(12月29日~翌年1月1日) ※開園時間・開園日は公式HPをご確認ください。 |
| 住所 | 東京都日野市程久保7-1-1 地図を見る |
| 料金・参加費 | 一般 600円、中学生 200円、65歳以上 300円 ※小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料 〈ライオンバス〉 大 人(高校生以上~64歳) 500円 こども(3歳~中学生)、65歳以上 150円 0歳~2歳 無料 |
| お問合せ | 電話:042-591-1611 |