
“工場見学”と聞くと、少し地味なイメージがあったり「子ども連れでも楽しめるの?」と思う方もいるでしょう。しかし、群馬県の「こんにゃくパーク」はそのイメージをガラリと変える、驚きと楽しさが詰まった施設。
私たちが普段何気なく食べている「こんにゃく」が一体どのように作られているのか?そしてその変幻自在な食材がどれほど美味しく、そしてバラエティ豊かな料理に変身するのか?
無料で楽しめる工場見学から、大人も子どもも夢中になるこんにゃくバイキングまで、誰もが楽しめる「こんにゃくパーク」の知られざる魅力を紹介していきます。

『こんにゃくパーク』は、群馬県甘楽郡甘楽町に位置し、2014年にグランドオープンしました。約20,000平方メートルの敷地に建てられた2階建ての施設は「見る」「味わう」「体験する」「買う」と子どもから大人までが楽しめるようになっています。「たてヨコおいしい!」というコンセプトは、“こんにゃく”がタテ、ヨコ、丸、三角など様々な形、様々な料理にしても美味しいことを表現しているそうです。
目次

館内に入り受付を済ませると、パンフレットと人数分の「こんにゃくバイキング無料チケット」が手渡されました。訪れた日は休日だったので工場見学はお休みでしたが、パネルやモニターを見ながらも見学できるそうです。工場見学をじっくりと楽しみたい方は平日の訪問がおすすめです。

「こんにゃく工場ゾーン」「ゼリー工場ゾーン」は2階にあります。施設全体がポップで可愛らしく、老若男女が楽しめるようなテーマパーク感がより工場見学をワクワクさせてくれるような空間でした。

工場ゾーンは通路が広く、子連れでもゆっくりと見学しやすいのが嬉しいです。実際に製造は行っていない日でしたが、「こんにゃく粉」から製造する2種類のこんにゃくとしらたきの製造ラインを見下ろしながら「ここでこんにゃくを作ってるんだ!」「このこんにゃく食べたことあるね!」と親子で会話を楽しみながら館内をゆっくりとまわりました。

通路の至る所にこんにゃくの雑学や歴史などのパネルがあり、雑学大好きな息子が興味深そうにじっくりとパネルを読んでいる姿もまた印象的でした。

画像提供:こんにゃくパーク
こんにゃくパークには、なんと無料のバイキングコーナーがあります。普段食べているこんにゃくがどのような料理に変身しているのか?「これ全部こんにゃくなの?」と興味津々な子どもたちと一緒にこんにゃくバイキングを楽しみました。

実際に調理しているのが見えるのも楽しく、こんにゃくラーメンやBBQ、焼きそば、かき揚げなどさまざまな料理がズラリと並んでいました。

画像提供:こんにゃくパーク
すべてがこんにゃくだとは思えない程、「調理の仕方によってここまで食感が変わるんだね!」と話しながら味わうことで、通常のバイキングとはまた違った感動があり、楽しい時間でした。

画像提供:こんにゃくパーク
お土産コーナーがとても充実していて、こんにゃくやゼリーの詰め放題が魅力的でした。普段スーパーではなかなか見かけない、変わったこんにゃくやゼリーなど、こんにゃくパーク限定商品もたくさん!

長男が挑戦したのは「ミニゼリー詰め放題」。1回600円で、袋に好きなゼリーをぎっしり詰めていきます。

袋が破れないように、できるだけ隙間が出来ないようにと自身で考えて黙々とゼリーを詰めていました。こうして遊び感覚でお土産が購入できるのも、魅力的でした。

次男はカップゼリーの詰め放題に挑戦!「6個も入った!!!」と嬉しそうでした。軽く30分はゼリーと格闘していたので「詰め放題楽しかったね!」とずっと言っていたほど達成感があったようです。

外にはバリエーション豊かな5つの足湯がありました。アジアンチックなオシャレな雰囲気でゆったりとした時間を過ごせて、大満足です。

足湯にはタオルも用意されていますが、共用のものなので、気になる方は家からタオルを持参すると良いかなと思います。

小さな子ども連れでも楽しめるようちょっとした遊び場があるのも嬉しいですね。イタリア製の観覧車はレトロでかわいらしく、ゴンドラは全部で8台。なんと群馬県最小観覧車なんだそう!
利用料金200円(1周約30秒を5周)
※1台あたり子ども4人まで
※大人1人同乗する場合子ども2人まで

ガチャガチャや、乗り物、ボールすくいなど小さな子が楽しめそうなコーナーもありました。家族で出かけたときに下の子がまだ小さい場合は、こういった場所があるのは本当に助かります。まさに年齢問わずに楽しめる施設だなと感じました。

画像提供:こんにゃくパーク
こんにゃくパークの各製造ラインの稼働は、月曜日~金曜日なので、じっくり工場見学を楽しみたい方は平日の訪問がおすすめです。
※ゼリーの製造ラインは季節により稼働していない日もあり
体験コースは、「手作りこんにゃくゼリーフルーツ体験コース」「こんにゃくカラーマジック体験コース」「手作りこんにゃく体験コース」の3コースから体験することができます。それぞれ有料・事前予約制となっているので詳細はHPからチェックしてみてくださいね。
体験コースの詳細
「こんにゃく手作り体験」に参加することで、こんにゃくバイキングを並ばずに優先的に利用することができる「ファストパスチケット」を貰えるので、混雑を避けたい場合はおすすめです。体験者本人だけでなく同伴者も優先利用できるそうです!
今回は休日だったので製造レーンは稼働していなかったのですが、無料でここまで楽しむことができることに驚きました。普段食べているこんにゃくの雑学や歴史を学び、実際に味わうことで、こんにゃくの新たな魅力にも気づけた楽しい1日でした。年齢問わず子どもから大人までが楽しめる施設だったので、年齢差がある兄弟でお出かけの場所に悩んだ際は、ぜひ「こんにゃくパーク」に行ってみて欲しいと思います。
<取材・文/鈴木風香>
| 名称 | こんにゃくパーク |
|---|---|
| WEB | https://www.konnyaku-park.com/ |
| 営業時間 | 平日 9:00~18:00(最終受付17:30) 土日祝 9:00~18:00(最終受付17:30) 短縮営業 9:00~16:30(最終受付16:00) |
| 住所 | 370-2202 群馬県甘楽郡甘楽町小幡204-1 地図を見る |
| アクセス | ・上信越自動車道「富岡インター」/車で約10分 ・上信越自動車道「甘楽スマートインター」/車で約10分 ・JR「高崎駅」下車(東口)/車で約30分 ・上信電鉄「上州福島駅」下車/車で約5分 ・世界遺産「富岡製糸場」から車で約10分 ・「群馬サファリパーク」から車で約15分 |