
横浜・みなとみらいエリアにある「日本丸メモリアルパーク」は、帆船日本丸と横浜みなと博物館の両方を楽しめる、家族に人気のおでかけスポット。実際の船内に入れたり、横浜港の歴史を学べたりと、子どももワクワクする仕掛けがいっぱい。週末のおでかけや、みなとみらい散策と組み合わせても楽しめる、親子にぴったりのスポットをご紹介します。
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みなとみらいエリアへ行くと印象的な景観の1つに白い帆船を思い浮かべませんか?我が家もずっと気になっていたので、小学生の子どもと念願叶って遊びに行ってきました!
「日本丸メモリアルパーク」の最寄りは、JR・市営地下鉄ブルーラインの桜木町駅。東京駅からは約35分、新宿方面からも30~40分ほどでアクセスでき、駅から徒歩5分という立地。アクセス抜群ですよ。
桜木町駅を出ると、上空にはロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」が、みなとみらい方面へゆったり進む様子が見えます。動くゴンドラに気づいた子どもからは、行くたびに「乗ってみたい!」とリクエストされてしまいます。
海風を感じながら歩くと、帆船日本丸(はんせんにっぽんまる)が視界に入り、みなとみらいらしい港の景色が一気に広がります。駅から徒歩5分ほどですが、景色の変化が楽しく、子ども連れでも、ベビーカーでも歩きやすいルートです。
日本丸メモリアルパークは、国の重要文化財「帆船日本丸」と、横浜港の歴史を学べる「横浜みなと博物館」がそろう人気スポット。どちらも同日に見学できる「日本丸+博物館」の共通券が便利で多く利用されているようです。

左側が博物館
帆船内部に入れる体験はめずらしいですよね!実際に使われていた船内を歩くだけで非日常感を楽しめます。なお、船の入口はランドマーク側・博物館側の2か所にありチケット売り場も各所にあるのでどちらを先に行っても大丈夫です。船内・館内では利用できませんが、ベビーカー置き場もありました。付近は海と帆船を眺めながらゆったり過ごせる開放的な空間が広がっているのでゆっくり過ごすにも良さそうです。

天気や時間を選んで操縦体験できる
横浜みなと博物館は “歴史と暮らしのなかの横浜港” をテーマに、開港から現代までの港の歴史をわかりやすく紹介しています。大人でも発見が多く、非常に楽しめました。入館前は社会を習う小学校中学年以降向けかなと思ったのですが、小さな子も多く見かけ、進んでいくとその理由が良くわかりました。

遊びながら学べる
体験型コンテンツも豊富で、船の操縦を体験できる「操船シミュレーター」や、荷物をクレーンで運ぶゲームができる「ガントリークレーンシミュレーター」、VRシアターや映像の展示など、小さな子も楽しめる工夫が詰まっています。

ガントリークレーンシミュレーターも難易度が選べる
横浜港の開港の歴史などは歴史的にも知っておきたいことですし港の仕組みや外交について小さな子でもわかりやすかったので、親子で会話しながら回れるのも魅力でしたよ。
資料室では不定期で子ども向けのイベントも開催しており、ゆっくり過ごせば2時間くらいあっという間にたってしまいます。館内は広く休憩スペースもありますが、水分補給可能なエリアは限られていましたので、その点はご注意くださいね。

マストの真下こんな角度からも!
博物館の後は、いよいよ日本丸へ。日本丸は1930年に建造された練習帆船で、その美しい姿は“太平洋の白鳥”と呼ばれたそう。現在は国の重要文化財として保存されており、船内に足を踏み入れると、木の甲板や手すりの感触が新鮮で、子どもたちの目が輝き、「すごい!」の声があがっていました。

人気の舵輪の大きさに驚く
甲板は広々としていて、みなとみらいのビル群と帆船のマストが重なる景色はまさに絶景。家族写真を撮るなら、マストの真下や舵輪の前がとくに人気で、この日はあいにくの曇り空でしたが、青空を背景にした写真は記念にぴったりですね。

船内は意外と広い空間
船内には練習生が寝泊まりしていた部屋や食堂、機関室などが残されており、「こんな部屋で生活していたんだ」という驚きと発見がいっぱい。

船内にある病室
2段ベッドや収納スペースは、大人には狭いと感じましたが、子どもたちにとって“小さな秘密基地”のようなワクワク感があったようです。

甲板やロープなどじっくり観察できる
さらに年に数回、全ての白い帆(セイル)を手作業で一斉に広げる「総帆展帆(そうはんてんぱん)」があったり、国民の祝日などのお祝いの時に国旗や国際信号旗を掲揚したりするそうです。見てみたいですね。このように、日本丸は港の風を浴びながら、船の上でしか感じられない時間を過ごせ、さらに秘密基地のような船の内部を探検できる特別なスポットでした。

ランドマークタワー側のチケット売り場
いかがでしたか?日本丸メモリアルパークは、遊び・学び・写真映えがそろったファミリー向けスポット。帆船という非日常の体験に触れながら、博物館では横浜港の歴史を楽しく学ぶことができます。
ランドマークタワー方面へ少し移動すると、水面に日本丸が映り込む“逆さ日本丸”を狙える場所があり、夕方の西日が差す時間帯には、船体が金色に輝き、また違った表情を見せてくれます。汽車道からは海越しの日本丸を眺めることができ、散策しながらさまざまな角度で船を楽しめるのも魅力です。

船が好きになった後はミュージアムショップへ!
博物館には、横浜土産のキャラクターでおなじみの作家「柳原良平アートミュージアム」もあり、ミュージアムショップではグッズが買うこともできました。
みなとみらいにあり、ショッピングや食事とも組み合わせやすい便利な立地も魅力。特に乗り物好きな子には刺激たっぷり、いつ訪れても楽しめる場所です。週末のおでかけ先に迷ったら、ぜひ家族で日本丸メモリアルパークへ行ってみてください。きっと子どもたちの“初めての体験”が詰まった、忘れられない一日になりますよ。
(取材・文/アネモネ)
| 名称 | 帆船日本丸・横浜みなと博物館 |
|---|---|
| WEB | https://www.nippon-maru.or.jp/ |
| 営業時間 | 10:00〜17:00(入館は16:30まで) ※展帆日は9:30開館・最新情報は公式HPをご参考ください。 |
| 住所 | 横浜市西区みなとみらい2-1-1 地図を見る |
| アクセス | JR根岸線 市営地下鉄ブルーライン 桜木町駅下車 徒歩5分 みなとみらい線 みなとみらい駅・馬車道駅下車 徒歩5分 |
| 料金・参加費 | (共通券)一般 800円、65歳以上 600円、小中高生 300円 (日本丸)一般 400円、65歳以上 250円、小中高生 200円 (博物館)一般 500円、65歳以上 400円、小中高生 200 土曜日は小中高生に限り特別料金100円 |
| お問合せ | 電話 : 045-221-0280 |
| 駐車場情報・駐車料金 | 駐車場なし |