茨城在住の友人ファミリーと「茨城県自然博物館(ミュージアムパーク茨城県自然博物館)」と「地質標本館」に遊びに行ってきました。恐竜好きな未就園児も、化石好き、天然石好きな小学生もどちらも大満足!都内から日帰りできる茨城エリアでおすすめの2施設を紹介します。
目次
ミュージアムパーク茨城県自然博物館入り口
先日、つくば在住の友人ファミリーと一緒に「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」と「地質標本館」をめぐってきました。かねてより、行ってみたかった両施設。自然のふしぎと地球のひみつを、遊びながら体験できて、親子そろって大充実の1日になりました。
我が家は秋葉原駅からつくばエクスプレスで友人の最寄り駅まで行き、車で茨城県自然博物館まで移動したのですが、秋葉原駅から守谷駅まではつくばエクスプレスの快速だと33分という近さなのです。電車好きな子は普段乗らない電車に乗れるのも魅力ではないでしょうか?
今回は、午前中は茨城県自然博物館、午後は地質標本館というコース。茨城県自然博物館には開館の約30分前である9時過ぎに到着したのですが、あいにくの雨にも関わらずすでに多くのファミリーが並んでいました!
茨城県自然博物館は子ども連れファミリーの定番スポットでもあり、館内はベビーカーOKで、広い通路とエレベーターが整備されていました。授乳室・おむつ替えコーナーもあり、併設されたレストランは、「恐竜カレー」なんてワクワクするメニューもありますし、持ち込みお弁当は別棟のセミナーハウスや屋外の芝生広場で食べられます。
茨城県自然博物館の「動物の巣(トランポリン)」
屋外の自然園が広大で、芝生や小川があり、子どもが自由に走り回れたり、季節ごとに虫や草花の観察をしたり、様々な過ごし方が可能でした。じっくり見たい小学生と長時間はまだ難しい下の子が一緒でもそれぞれ大満足でしょう。
一方、地質標本館は研究施設に併設されているのですが、子連れに配慮されていたのが印象的です。そのコレクションの充実ぶりからしても驚きますが、入館無料の施設なので、お昼寝にかぶってぐずっても安心して出入りができますし、休憩スペースが随所にありひと休みできるので、小さな子どもがいても安心そうでした。バリアフリー設計なので、ベビーカーでそのまま移動できるのもポイントですね。
さらに、触れる展示あり鉱物や石に実際に触れられるコーナーがあり、体感的に楽しめることで、実際、幼稚園くらいの子を連れたファミリーも多かったです。
いずれの施設も、駐車場が無料で広く、無理に長時間滞在しなくても「短時間でも楽しめる」展示があることも魅力なのではないでしょうか。とはいえ、体験型展示や映像が多く未就学児も夢中になっていたので短時間で帰るのは難しそう!
では、各施設の見どころをご紹介しましょう!
どこを見回しても刺激がいっぱい!
近ければ毎週でも通いたいくらい充実したミュージアムパーク茨城県自然博物館は、茨城県立の自然史系博物館で、展示規模・屋外自然園の広さは関東屈指。1日たっぷり遊べるボリュームは、県内外から多くのファミリーを呼び込んでいます。実際、友人ファミリーも年パスを持ってよく遊びに行くそうで、3歳になりたての弟君がお気に入りの場所を案内してくれました。
広大な自然博物館の芝生広場のまわりには植物もいっぱい
博物館内の展示だけでなく、館外の「自然園」は、茨城ならではの里山の風景が広がり、小川や雑木林でのびのび自然体験ができます。季節ごとに咲く花や、野鳥観察も楽しめるのは「自然が豊かな茨城」ならでは。そうそう、駅から距離があるのですが途中の田園風景は圧巻で、都心からすぐなのに風に揺れる稲穂を見渡せる時間もとても貴重で心が洗われます。
この日は2時間少しの滞在でしたが、案の定時間が足りなくて、我が家は大好きな、「進化する宇宙」エリアをどうしてもみたいと、最後は足早に戻ってじっくり見学し、恐竜、自然、宇宙と思い思いに過ごしました。
何からお伝えすればいいのだろうと悩むくらい見どころが多く、事前にフロアマップなどで行きたい場所を決めてから行くのがおすすめです。
やっぱり動く恐竜は必見!
3歳になりたての子が案内してくれたのが、「地球の生いたち」エリアです。動く恐竜たちに間近でキラキラした眼差しを向ける子たちが愛おしかったです。聞くと、毎回30分は見入っているそうでした。
キツネやタヌキ、イタチのはく製標本に触れられる展示も
館内は大人でも深い知識を得られることはもちろんですが、小さな子が楽しめる工夫が盛りだくさんでした。
「自然のしくみ」エリアで
「自然のしくみ」エリアでは、虫の気分になれる100倍ジオラマがありました。創造力豊かな子どもたちにとって、この体験は忘れられない体験になりそう!
「ディスカバリープレイス」エリアで生きものの観察中
他にも、潜水艦に乗った疑似体験をしながらクイズに答えるエリア、博物館の中にありながら、水族館のように生き物を観察できるエリアなど、茨城県ならではの自然や歴史も満喫することができましたし、あっという間に時間がたちました。また絶対行きます!
国内最大級の地球科学専門ミュージアム「地質標本館」の外観
出典:地質標本館(産総研)
つくばエリアにある「地質標本館」までは、茨城県自然博物館からは車で30~40分程度かかります。直接行くなら、つくば駅からバスが出ているのでバス停からも近くアクセスは悪くありません。敷地内にある警備スタッフに許可証をもらって駐車場も無料で利用できます。入館すると売店兼受付があり、スタッフの誘導の元、人数を記入して見学ができます。
当初は小さな施設なのかと思っていたのですが、見どころが多く、図鑑で見たことのあるキラキラの石や、不思議な形の化石がずらり!鉱石に興味を持ち始めた3年生男子と、天然石が大好きな2年生女子は大興奮でした。好きな人は何時間でもいられるくらいの充実ぶり。
第4展示室では、多くの岩石・鉱物・化石の標本を見ることができる
出典:地質標本館(産総研)
石に興味がないと、退屈そうだと思いますよね?これが全くの思い込みです。実際、図鑑を持ってきて見比べながらじっくりすごしている人や、付き添いで来たであろうファミリーのお母様が目をキラキラさせていらしたのも印象的でした。
地質標本館では楽しく学べる自然が満載
あまりにたくさんの展示に、「これ、本物なの?」と目をこすりたくなるほどの迫力で、石や化石が好きな子は夢中になるはず。社会の勉強が進むと、「三角州」とか出てくると思うのですが、実際にミニチュアで体験できるので息子も食い入るよう観察していました。
茨城県自然博物館にも土地柄、鉱石の展示もたくさんありましたが、さらに地質標本館は、珍しい貴重な石やもっと奥深く研究が叶う場所でした。石って奥が深いですよね。そんな“石好きキッズ”のための宝箱みたいな場所でした。
地層に出会うと地球に興味がわく
石自体はもちろんですが、石から地形の変化を学べ、地球の不思議や地形の理由、地震のメカニズムなどなど大人でもとても楽しく学びが深い、本当におすすめの施設でした。実際に触れられる石もあるので、小さな子たちもその感触を楽しみつつ、「世界最古の岩石」や「隕石」、レプリカですが、「デスモスチルスの化石」をみることができるので、全く時間が足りません!
いかがでしたか?この日はつくば在住のお友達にアテンドしてもらえ、とても充実した1日になりました。公共の交通機関でも両施設の移動は可能ですが、やはり車で移動できると楽だなと感じました。
つくばエクスプレスに乗るのも楽しいですし、途中の駅でレンタカーを借りるのもアリだと思いました!田んぼのあぜ道を進む体験は都心では味わえません。実は地質標本館は、JAXAのすぐ隣ですし、つくばエリアには見ごたえのある施設もたくさんあるそうです。
すっかり魅力にはまった我が家。両施設、また遊びに行きたいですし、秋には筑波山に登山をしてみたいな、と思っています。ぜひ家族で遊びに行ってみてください♪
(取材・文/アネモネ)
【基本データ】
■住所:茨城県坂東市大崎700
■TEL:0297(38)2000
■開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
■休館日:月曜日・公式HPの開館日カレンダーをご確認ください。
■入館料:通常期および企画展開催時期により異なる。各種割引、無料入館日あり。詳細は公式HPにてご確認ください。
■駐車場:あり(無料)
■住所:茨城県つくば市東1-1-1 国立研究開発法人産業技術総合研究所 内
■開館時間 : 9:30~16:30
■休館日 : 月曜日(休祝日の月曜は開館、翌平日休館)/年末年始/臨時休館日※変更の可能性あり
■入館料:無料
■駐車場:あり(無料)