大人たちに押し付けられた本ではなく、「これがおもしろいよ」「お友達にもおすすめしたいよ」という子どもたちの元気なパワーがいっぱいのイベント『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』第2回が、開催されました。
今回は新型コロナウイルス感染予防のため、YouTubeにて5月5日(火)14:00よりベスト10の結果が発表されました。
今年の応募総数は、なんと昨年の2倍にもなる25万3399票。全国の小学生たちの関心の高さがうかがわれました。
投票者の中から選ばれた「こどもプレゼンター」10名が、投票した本を選んだ理由をコメントし、作者からも感想が届いていました。昨年に引き続き、アンバサダーを務めたお笑い芸人・作家である又吉直樹さんも出演しました。
結果はこちら。
1位 おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典
監修今泉忠明 2016年高橋書店
2位 あるかしら書店
著/ヨシタケシンスケ 2017年 ポプラ社
3位 りんごかもしれない
著/ヨシタケシンスケ 2017年 ブロンズ新社
4位 ふしぎ駄菓子屋銭天堂
作/廣嶋玲子 絵/jyajya 2013年 偕成社
5位 おもしろい!進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典
監修/今泉忠明 2017年 高橋書店
6位 おもしろい!進化のふしぎ 続々ざんねんないきもの事典
監修/今泉忠明 2018年 高橋書店
7位 おもしろい!進化のふしぎ もっとざんねんないきもの事典
監修/今泉忠明 2019年 高橋書店
8位 おしりたんてい ラッキーキャットはだれのてに!
作・絵/トロル 2019年 ポプラ社
9位 ぼくらの七日間戦争
作/宗田理 絵/はしもとしん 2009年 KADOKAWA
10位 鬼滅の刃 しあわせの花
原作/吾峠呼世晴 著/矢島綾
昨年も選ばれた作品も多い中、今年は大人気漫画『鬼滅の刃』の小説版が10位に食い込みました。今大人気の漫画ではなくノベライズ本ということで、学校でもたくさん読まれているとのこと。
この本を選んだ竹山雄紳くんは、オススメした理由として
「自分がはまっていた漫画が小説になったので、気になって読んでみたらあっという間に読んでしまったからです。長い文を読むのが苦手であまり長続きがしなかったのですが、この本は自分でも驚くほど長く読むことができたので、この本にしました」と語っていました。こんな体験がきっかけになって本が好きになったらすてきですね。
一方で、昨年同様35年前に書かれた「ぼくらの七日間戦争」が選ばれたのもうれしいこと。親子でファンになっている人も多いのではないでしょうか。
さて栄えある1位になったのは、「ざんねんないきもの事典」でした。2連覇達成もすごいことですが、1位から10位の間に4作品「ざんねんないきもの事典」シリーズが入ったことからも突出した人気が伺えますね。
子どもアンバサダーの井上凌汰さんは、この本を選んだ理由として
「この本で、新しい発見があったからです。どのいきものも精いっぱい頑張っているのだなあと思いました」と語っていました。
今回の総選挙の結果は、約2000の書店及び公立図書館(一部)にて公開の予定です。
22万人の子どもたちに選ばれた本は、3万冊を超えるとか。
10冊以外にも選ばれた本の結果をまとめた冊子が、全国の書店でも配布されます。
子どもの本を買うときの参考にしてもよし。子どもが大好きな本が入っているか探してみるのもまた楽しいもの。
全国の子どもたちに読まれている本って、やっぱり魅力的なんです。子どもたちの元気な声に耳を傾けるつもりで、楽しんでください。
子どもたちの「この本が好き!」がいっぱい集まった“こどもの本”総選挙。
子どもたちがもっともっとたくさんの大好きな本に出会えますように!
昨年の『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』第1回の様子はこちら。
https://www.cocoful.jp/wp/column/culture/entry_11277.html
◾クラウドファンディングプロジェクトについて
この活動は、NPO法人子どもの本総選挙事務局が行っています。クラウドファンディングサービスREADYFORを活用し、来年度の継続開催を後押しする「大人大応援団プロジェクト」を5月20日まで募集中です。
・タイトル:「こどもの本総選挙」おとな大応援団、目指せ1000人計画!
・URL:https://readyfor.jp/projects/kodomonohon-sousenkyo
<『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』 ベスト10結果発表会>
番組タイトル:『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』 ベスト10結果発表会
配信メディア:YouTubeチャンネル「こどもの本総選挙TV」
(https://www.youtube.com/channel/UCUTkESK37ZdrU3KMb7XtMuA)
内 容:動画配信にてベスト10の結果発表、こどもプレゼンター10名による受賞作品の表彰コメント。又吉直樹さんによる受賞作品の感想、受賞作品著者コメントなど。