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カルチャー

俳優・香川照之さんの自然教育絵本「カブトムシのガブリエル、もりのヒーロー」

2020.09.01

昆虫好きなお子さんのいるココフル読者にはお馴染みの、香川照之さん。
俳優業だけでなく、教育番組で昆虫の魅力を子どもたちに発信しており、幼稚園児がいる我が家でもその深い知識と楽しいお話に、大変お世話になっています!

そんな香川照之さんがプロデュースした昆虫のシリーズ絵本があるのをご存知ですか?
第1作の『INSECT LAND ホタルのアダムとほしぞらパーティー』は、メディアでも多く取り上げられ、楽天やAmazonの絵本ランキングでも1位を獲得。(いずれも2020/7/5調べ)

なんと、7月23日に発売した2作目『INSECT LAND カブトムシのガブリエル、もりのヒーロー』は、発売前重版になるという快挙!

早速その魅力をお伝えします♪

大人から子どもまで魅了する内容


格好いいカブトムシのキャラクターが表紙のこの絵本、舞台はインセクトランドという昆虫の森。

主人公は世界最大のカブトムシとして有名な「ヘラクレスオオカブト」です。カブトムシ好きな子どもには絶大な人気を誇る、代表的で格好いい存在。

絵本の構成は、物語と登場する昆虫の紹介文、それから香川照之さんからの熱いメッセージがあるのですが、図鑑のような解説を楽しく読むことができます。

特に印象的だったのは、物語の中に登場する昆虫は例えば“ハチ”ではなく“マメコバチ”というように、種別の名前で書かれていることでした。

物語には仕掛けもあって、子どもが笑顔になる秘密がいっぱい。お話も心が浄化されるような、昆虫好きの優しい人が子どもの未来を思いながら作られた絵本だと感じました。

ロマン・トマ氏のノーブルなイラストタッチ


絵本のイラストは、フランス出身のロマン・トマ氏が手掛けています。色遣いや、なんともいえない昆虫たちの表情がどこかノーブルで気品がある。そんな印象でした。

ロマン・トマ氏は2人の男の子のパパでもあります。アニメやゲーム業界などでも活躍されているので、ご存知のココフル読者も多いのではないでしょうか。

自然界で力強く生きる昆虫たちの、ぬくもりのある優しいイラストに癒されてください♪

香川照之さんの存在感


なんといっても、作者である香川照之さんがすごい!
ご存知の方も多いと思いますが、香川さんの昆虫愛は素晴らしく、メディアでもたくさんの昆虫の魅力を発信しています。

幼稚園くらいになると昆虫好きが増えてきて、昆虫の柄のマスクをしているだけで仲間になることもありました。公園ではTシャツに捕ったセミをつけて歩く男児、虫かごを持っていると話しかけてくる小学生がいたり、昆虫の存在が子どもの中で大きくて驚くばかり。

そんな子どもたちが師と仰ぎ、尊敬しているのが、香川照之さんなのです。
絵本の中には、香川さんが子どもたちに伝えたいメッセージがたくさん詰まっています。

昆虫や生きものを大切に思う気持ち、お友達を大切に思う気持ち、どちらも幼少期に育みたい生きる力です。

それを香川さんの独特で洗練された世界観で感じることができ、子どもたちも尊敬する人からのメッセージということもあり、素直に聞くことができるのではないかと思われる、素敵な絵本でした。

昆虫が苦手なママも大丈夫


いかがでしたでしょうか?
昆虫は子どもたちの永遠の憧れ。これまでは避けてきた昆虫の世界に戸惑っているママも多いかも知れません。

でもこの絵本を読むと、昆虫の目線で優しい気持ちにもなれ、気づけば昆虫に詳しくなって、むしろ愛おしくなっているはず⁉

実は昆虫に憧れているけど、まだ少し苦手意識のある4歳の息子もこの絵本はとても夢中に聞き入っていました。そして何度も親子で読んでいます。

こちらの「INSECT LAND(インセクトランド)」シリーズは、個性豊かで魅力的な虫たちを主人公に、3年かけて9冊を展開していくそうです。1冊ずつ大切に子どもたちに読み伝えていきたいですね。

<講談社の創作絵本『INSECT LAND カブトムシのガブリエル、もりのヒーロー』>
香川照之 作  ロマン・トマ 絵
定価:本体1400円(税別)

(文/アネモネ)

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