日本最大規模の子ども国際映画祭「29th キネマ国際映画祭」が東京都世田谷の二子玉川にて11月2日から6日まで開催されます。
目次
コロナ禍のため中止となっていた「キネコ国際映画祭」、ようやく3年ぶりの開催となると聞き、11月2日に行われたオープニングセレモニーに参加してきました。会場にはキネコを支える人たち、国際審査委員、そしてジェネラルプロデューサーたちがレッドカーペットより登場し場を盛り上げました。
今回は世界19か国、45作品が各会場で上演されますが、その中のひとつ「笑顔で」が上映されました。ジェネラル・ディレクターを務める戸田恵子さん、プログラミング・ディレクターの中山秀征さん、スペシャル・サポーターの横山だいすけさん、そしてキネマ初参戦となるイモトアヤコさんが登場し、映画を見つつ生で吹き替えを行うライブシネマを披露しました。
「いろいろな考え方、捉え方ができるキネコを楽しんでいただけたら嬉しいです」と中山秀征さん
生吹替のライブシネマは、世界広しといえども行っているのは日本のみだそう。声優さんにとってもっ緊張する反面、会場の熱気を見ながら吹き替えができるのはうれしいそうですよ。
「どこの世界の子どもにも起こっていることを題材にしているキネコの映画は、子どもだけではなく大人たちも楽しめる映画です」と戸田恵子さん
「子どもたちには、たくさんの作品に触れてほしいです」と横山だいすけさん
「『笑顔で』はいつか子どもに見てもらいたいと思います」とキネコ初参加のイモトアヤコさん
「笑顔で」は、世界共通の転校、お引越しや、パッと見ではわからない障害を抱える子どもたちなど、子ども目線で描きつつ、大人にも非常に共感できる映画でした。キネコって基本的にそんな映画が多くて、子どもから大人まで素直に心揺さぶられます。丁寧に作られた映画が心に届くのですね。
編集部は、2017年に映画祭に行きましたが、その時みた短編映画のことを今でも克明に覚えているほどどれも珠玉の名作でした。
その時の様子はこちら
キネコの作品は、年齢別におススメのカテゴリーが分かれています。
A 1歳から見られる作品 8本
B 3歳~ 自分や人を理解できるようになる物語 6本
C 5歳~ 冒険や挑戦の物語 4本
D 5歳~絆の大切さや苦しいことを乗り越える物語 6本
E 5歳~ ハンディキャップと寄り添い向き合う物語 3本
などのほか
L 13歳以上のティーンズ短編集
M 13歳以上向けの長編
など、思春期の子どもにおすすめのものもそろっています。Aプログラムは4分程度。iTSCOM STUDIOではクッションをたくさん配置しており、ゴロゴロしながら観ることができます。
C、Dプログラムでも一番長くても30分弱ですので、気軽に見ることができます。
映画祭HPのチケット購入申し込みページよりチケットを購入してくださいね。
1992年に渋谷でスタートした子ども国際映画祭。国内で唯一、ヨーロッパ子ども映画団体(ECFA)や子ども・青少年向けのオーディオ・ビジュアルのプロフェッショナルが集まる団体(CIFEJ)に加盟し、子どもたちが映画を通じて世界の芸術や文化に触れ、映画から夢や希望を育むこと、子どもたちの人生の指針のきっかけとなる映画の上映に取り組んでいます。
(取材:ココフル編集部)