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カルチャー

【ホビー】デコずしに挑戦してみました!

2015.12.21

■パーティーが盛り上がるデコずし

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くるくると巻かれたお寿司に包丁を入れてスライスすると…姿を現す可愛いイラストや幾何学模様。
みんなが集まる食事会やパーティーにあれば、盛り上がること間違いなしの「デコ巻き寿司」ですが、
ちょっと敷居が高いと思っていませんか?
そこで今回、日本デコずし協会が主催する体験会に参加して、
手取り足取りていねいに教えてもらってきました♪

会場は千葉県稲毛区穴川にあるリクシル千葉ショールーム
教えてくださった日本デコずし協会のなかむら先生は、
千葉と茨城を中心に多くのデコずしの教室を開いていらっしゃいます。

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もともと千葉県には具と巻き方を工夫して断面に美しい図柄を描く、
郷土料理としての太巻き寿司文化があります。
2012年に設立された日本デコずし協会では、
その伝統的な巻き寿司をより身近な食材を使ってデザインもかわいくアレンジし、
手軽に楽しめる巻きずしを提案してきました。

今回の体験会は、クリスマス前でもあったので「サンタクロース」と「ベル」。
クリスマスのパーティーにズラリと並べれば、子どもたちも喜ぶ一皿になりますね~♪
その他、ひな祭りやお正月などのイベントや、普段のお弁当など、さまざまなシーンで
食べる人の笑顔を演出してくれる「デコ巻きずし」。
それではさっそく体験してみましょう!

■計量はきっちりと!
まずは酢飯をレシピ通りに計量する作業。1~2g程度の誤差ならOKですが、
5g違うと模様が変わってしまうそうなので、ここはきっちりと量ります。

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量った酢飯に「おぼろ」や「とびこ」「青のり」を混ぜ合わせることで、
色をつけていきます。
この時、色が薄い順に色つけするのがポイント。
またおぼろがなければ「でんぶ」、とびこの代わりに「いくら」でもOKなど、
家にある材料やスーパーで手軽に手に入るもので代替できるのもデコすしの魅力です。
野沢菜の代わりに茹でたほうれん草を使うなど自分に合った塩分調整もできるので、
堅苦しく考えずに気軽にトライすることができますね。

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■パーツ作りは、海苔で巻き巻き
次は各サイズに切り分けた海苔を使ってパーツづくり。
デコずしでは海苔は全型の半分が基本サイズなので、そのまま使ったり、
さらに1/2や2/3サイズにして口や鼻などになるソーセージやチーズなどの食材を巻いていきます。
ちなみにこれはサンタの鼻。

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オレンジ鮮やかなやまごぼうを海苔で巻いて置いておけば、
適度な水分で海苔がごぼうにぴったりフィットします。

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同じようにして口(魚肉ソーセージ)や帽子用ボンボン(スティックチーズ)を巻き、
酢飯を海苔に広げて顔や帽子部分の全てのパーツをつくったら、いよいよ仕上げです!!

ご参考までに…参加者が使っている水色の手袋は、
衛生面もさることながら、エンボス加工がされているのでご飯粒が全く手につかないスグレモノ。
またデコすし協会オリジナルのカラフルな巻きすは、
1cmごとに線がついていて正確なパーツが一目でつくれるようになっています。

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一番大きなサイズの海苔にまんべんなく酢飯を伸ばしたら、
これまでつくったパーツをレシピ通りに重ねていきます。
これだけ見ると、果たしてサンタの顔になるのか…まだ謎に包まれていますね…。

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■最後、切るまでドキドキ!出てきた絵柄に、驚きと喜びの歓声が!

巻きすで巻いて形を整えたら、包丁に水をつけていよいよカット。
さぁどんなデコずしができ上がるのでしょうか!

形を崩さないようにサクサクと切ると、出てきた出てきたサンタの顔!

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パンチで抜いた海苔の目をつけて、サンタのデコずしの出来上がり~。
これはデコずし初挑戦の私が巻いたサンタなので、頭のてっぺんのチーズがズレてます…(汗)。

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でも先生のお話する通りにやってみただけで、ベリービギナーでもこの出来栄え。
想像以上に簡単で短時間に、キュートに仕上がりました!
少しくらい不格好でも、デコずしが並んでいるだけでその場が華やかになるから不思議。
全型の半分サイズなので1回にできるのは4切れと、色々な模様を作っても食べ切れるボリュームです。

デコずしを成功させるコツは
1) 色つけはあまり濃くしないこと(色を濃くすると味も濃くなるので)
2) 酢飯に色をつける時、酢飯を海苔の上に広げる時はご飯粒を潰さないように(ご飯が潰れると味が落ちるため)
3) 海苔の上にご飯を伸ばす時は、海苔に押し付けないようにして端まで均等に広げる
4) 最後にカットする時は押し切りせず、包丁を引きながら切る

デコずしの楽しさは、最後にカットするまで絵柄の出来が分からないドキドキ感と、
絵が出てきたときの驚きと嬉しさにあります。
美しい仕上がりにならなくても、何とも味のある絵柄になって愛おしさも倍増!
そして食べても美味しくて、簡単な絵柄なら子どもでも巻けるという良いことづくしのメニューです。
パーティーやイベントだけでなく、普段の食卓に出しても楽しいですね!

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自宅で本を見ながらトライするもOK。
自信がなければ、一度講座で習ってみては?
日本デコずし協会には指導者の資格を持つマイスターが全国に400人ほどいて、
その先生方が様々な場所で講習や体験会を開いているそう。
講座では自分で食材を用意しなくていいし、手ぶらで行かれるのでお手軽です。
ワイワイ言いながら作るのも、とても楽しいですよ。
まずは入門コースや簡単な絵柄から始めてみてはいかがでしょうか?

<日本デコずし協会>

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デコ巻きずしマイスター なかむらみちこ先生
巻きずし教室 HAPPY ROLL 主宰
「地域の食材や身近な食材を使ったデコ巻きすしを心がけて教室を開いています。
生魚を使わない巻きすしは外国人や生が苦手な人でも食べられるので、幅広く愛されるお寿司です」

(取材・撮影・文:元井朋子)

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