Cocoful ココフル

  • 友だち追加

カルチャー

【BOOK】命を預かる保育者の子どもを守る防災BOOK

2016.03.11

東日本大震災から今日で5年がたちました。

今日、皆さんにおすすめしたいのは1冊の本です。

bosai

命を預かる保育者の子どもを守る防災BOOK
猪熊弘子・編
1400円+税/学研
A5・112頁

「子どもを守る防災BOOK」
というのがそのタイトル、その肩に、「命を預かる保育者の」
とあります。

これは保育者、保育園や幼稚園の先生のための防災BOOKですが、
単なるマニュアル本ではありません。

■あの日、何が起こったのか?
コンテンツは3つに分かれています。
PART1は、3.11のあのときに、何が起こったのか、各地の保育園にそのときのドキュメントを取材しています。
どれだけ多くの保育園の先生たちが、子どもたちを命をかけて守ったことでしょうか。

園で夜を過ごさざるを得ず、先生たちは、みんなで歌を歌いキャンプごっこだよと言って安心させたり、懐中電灯を天井にむけて
「わー。ドーナツだよ~。みんなで食べちゃおう」と遊んだりして、子どもたちの心を紛らわし続けました。
それは子ども達に「この日を怖い夜として記憶させないために」でした。

危機一髪の経験もありました。
避難をする前に津波が押し寄せてしまい、押入れの天袋に自分たちの足を踏み台にさせて、押し上げて助けたという例など。

保育者が、自らの命をかけて園児たちを助けて、不安を与えないように守ったということがわかります。
その使命感に心打たれます。

失われてしまった命も多くありましたが、保育者のおかげで助かった命もまた多かったのです。

■災害時の対応とは
PART2は、ケース別行動マニュアル、毎日のどんなシーンのときに、どんな行動を取ればよいのか、具体的なアドバイスです。私たちにもとても役立つアドバイス満載です。
心のケアについても、ページをさかれています。

■防災の基本とは
PART3は、防災チェック&ルールです。

これは園で働く人のために書かれていますが、災害が起こったときのために、親でも参考になることが書いてあります。

ぜひ感動だけではなく、実践的なアドバイスも参考にして欲しいと思います。
子どもを守るために親が心がける行動。心の持ちよう。
正しい判断をするために日頃から心がけておくべきこと。
もしものときの応急手当。
備蓄品など

とても参考になると思います。

実践的な意味で読んでも役に立ち、
保育者というものが、どういう使命感で日々、子ども達に接してくれているかを
知る意味でも、ぜひ読んでみることをおすすめします。

あとに残った私たちがこの教訓を生かすことこそが、亡くなった人たちへの供養になるのではないかと思います。(宗像陽子)

この記事が気になったら
シェアしよう