8月31日の「野菜の日」を前にして、毎年調査されているサラダの食文化を把握するサラダ白書2024が発表されると聞き、ココフル編集部が発表会に行ってきました。
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スーパーでもよく見かける「パッケージサラダ」。洗わず切らずそのまま使えるパッケージサラダは、すでに日常的に使っている方も多いのではないでしょうか。それを裏付けるように、カット野菜大手のサラダクラブは設立25周年で、カット野菜の市場は2000億円を超えているそう。
サラダ白書2024の野菜に関するアンケートによれば、美容のために意識していることとして女性の30代~40代では食生活で野菜を多くとったり、栄養バランスをとることなどを特に意識していることがわかりました。(野菜に関するアンケート 2024年2月21日(水)~2月26日(月) Webアンケート 全国20歳~69歳の男女2060名 調査機関マクロミル)
美容のために食べている野菜は、キャベツ、トマト、ミニトマト、ブロッコリー、レタスなどが上位に挙げられています。
とはいえ、厚生省の1日の野菜摂取目標は1日350グラム。
2人家族だとして、1日700g。それだけの野菜を、毎日購入し、洗い、切り、調理してとなると仕事に子育てに追われる30代、40代にとって十分な野菜を摂取するのはかなりむずかしいことに思えます。意識はしつつ、なかなか十分な量を取れていない現状がうかがえます。
そこで、アンケート結果でも野菜不足解消に利用したい商品として上位に挙げられたのが、パッケージサラダ(カット野菜)です。男性30~50代が出来合いのサラダを多く選んでいるのに比べ、女性20~30代と男性20代はパッケージサラダを多く選んでいます。
パッケージサラダの利用機会としては、時間がないとき、料理をするのが面倒なとき、疲れているとき、などがあげられていました。出来合いのサラダより、自分の作りたいもののイメージがあって、それを時短で作れるというメリットに若い人はより魅力を感じているのかもしれません。
野菜の中でも特によく食べられているのがキャベツ。好きな野菜としても上位に挙がっています。けれども、キャベツの大玉を買って千切りキャベツを刻むのは疲れているときにはとても面倒ですね。そして、どうしても自分で切ると太くなってしまってお店で出てくるようなふんわりとした食感にはなりません。
そういった背景をもとに、サラダクラブでは、キャベツにこだわった商品を9月に2つ新発売するとの発表がありました。
千切りキャベツ極細カットを開発。極限まで細く切った千切りキャベツです。よりふわふわとボリュームがあり、食感も柔らかさにこだわっています。今までの千切りキャベツの約1/2の細さだそう。
キャベツの食べ方としては、千切りだけではありません。野菜炒め、焼きそば焼うどん、お好み焼き、スープやみそ汁に入れるなど多様ですね。そこがキャベツの人気の理由でもありますが、そこで、「ざく切りキャベツ ダイスカット」が新登場。キャベツの芯まで使っているので加熱するとキャベツの甘味を味わえます。生でザクザク感を楽しんでももちろんOK。
会の後半では、ゲストの料理研究家島本美由紀さんが登壇。
島本さんは、食品ロスの現状と丸ごとキャベツの魅力と活用術について解説。
家庭で出る食品ロスというのは、傷んでしまって捨てたものと食べ残し、それから過剰除去と言って、使える長ネギの緑の部分などを捨てることなどがあげられます。キャベツは様々な料理に仕える便利な野菜ですが、芯は捨ててしまうことが多いですね。芯を捨てると10%の食品ロスになってしまうそう。
食べ方によればキャベツは芯まで丸ごと美味しく食べられるため、キャベツの芯まで食べれば食品ロスの削減につながります。またパッケージサラダであれば、使い切りの量なので、使いきれずに腐らせて捨てるということがなくなりますね。
その後、実際に「包丁&まな板いらず 超時短レシピ」の調理実演が行われ、「ざく切りキャベツダイスカット」を使った料理2品をあっという間に仕上げてくれました。
1)2カップの水にみりん、酒、塩、顆粒うまみだしを入れ、少し赤トウガラシ、チューブにんにくを加えて火をかけ、ざく切りキャベツを入れる。
2)少し煮込んで豚肉と豆腐を入れる。
豆腐はスプーンで区切りながらいれる。
3)最後に豚肉を投入し、色がかわるくらいまで低温で煮る。
あまり加熱すると固くなってしまうので、沸騰をさせすぎないよう気を付ける。耐熱の容器に入れて電子レンジにかけて7分加熱でもよい。ショウガやゆずこしょうを好みで入れてもよい。時間をかけて煮れば柔らかくなるが短時間でザクザク感を味わっても。
1)マヨネーズ大さじ2 酢大さじ1 はちみつ小さじ1 をよく混ぜる。
2)ざく切りキャベツダイスカットを投入。かにかまを手で割いて入れる。コーンも入れてすべて混ぜる。好みで黒こしょうをふる。
包丁もまな板もいらずで料理があっという間にできました。キッチンも汚れません。
遅く帰った時、疲れている日、料理が苦手な人、台風など天候が不順な日、アウトドア、そんなときに、どうしても野菜を洗ったり切ったりは後回しにしてしまいがちですが、パッケージサラダであれば気軽に野菜がとれてとてもいいですね。
このほかざく切キャベツは、ミネストローネ、お好み焼き、キャベツハンバーグ、無限ツナキャベツなど応用が利くということで、アレンジレシピがたくさん紹介されました。
その後、試食会となりました。豚肉とキャベツのうま塩スープもコールスローもとても5分足らずで作ったとは思えない深みのある味でした。実演はありませんでしたが鯖みそキャベツのレンジ蒸しもレンジのみでできるとのことで、栄養満点の味。
ざく切りキャベツには、芯も使われています。私もシチューやスープなどで芯を煮込むと甘くておいしいことは知っていたのですが、ダイスカットで薄く切られたキャベツの芯が生でも美味しく食べられることは新鮮な驚きでした。汎用性の高さから言っても、この「ざく切りキャベツダイスカット」がとても便利だと感じました!
また、家で野菜を切ると結構な量の野菜くずがごみとして出てしまうので、パッケージサラダを使うとまったくごみが出ないことも、食品ロスの削減につながると思いました。ついつい面倒で、野菜少な目なメニューになりがちな時も、新発売のパッケージサラダを気楽に使って、野菜料理を楽しみたいものですね。(取材・文/ココフル編集部)
料理研究家 ラク家事アドバイザー、食品ロス削減アドバイザー、冷蔵庫収納&食品保存アドバイザー、防災士(防災食/備蓄アドバイザー) ※令和3年 食品ロス削減推進大賞審査委員会委員長賞を受賞
<サラダクラブ>