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【世界の子育て】フィンランド子連れホームステイの旅 前編

2019.07.21

少し早い夏休みで、北欧フィンランドに行ってきました。フィンランドは子育てしやすい環境が整っていること、国籍・年齢・性別・見た目に関係なく平等で機会均等な社会を目指す国として知られています。

フィンランド人と国際結婚をした親戚がいる縁で、子連れホームステイをさせてもらって過ごした10日間。

子連れで旅行するには少しハードルの高い印象のあったフィンランドでしたが、本当に子どもに優しい国なのか、3歳の子どもと過ごした現地での経験をふまえてお伝えしたいと思います。

◆    フィンランドってどんな国?

日本から一番近いヨーロッパと言われているフィンランド。日本からのフライト時間は10~11時間程度。成田空港から首都ヘルシンキまでは直行便があり、空港から都市部までは近くてアクセスも良かったです。

フィンランド航空を利用しましたが、アメニティや紙コップがマリメッコのデザインでテンションがあがります♪ 長距離ですが、モニターで子ども向けのプログラムもみることができ、意外とあっという間でした。旅行らしき子連れの家族もみかけましたよ。

フィンランドといえばサンタクロースの国。真冬はヘルシンキでも氷点下となる寒さだそう。日本からもオーロラを見に行くツアーもあるくらいなので冬の印象が強いかもしれません。

とはいえ最近は温暖化で昔ほど気温が下がることもないらしく、ヘルシンキでは常に大雪が降り積もっているというわけでもないので、寒いけれどそこまで生活が大変なわけではないそうです。


▲    ヘルシンキの街中で

夏は過ごしやすく、最高気温が20度くらいの日が多いそうです。今回滞在した6月下旬から7月上旬は、乾燥気味で湿気はなく、風は冷たいけど日中の日差しが強くサングラスは必須。朝晩の寒暖差や気温の変化がとにかく大きいのが印象的でした。

そしてこの時期は白夜なので、明け方のような空がずっと続き、真夜中でも明るいため、時間の感覚が狂いやすいです。冬場には暗くなるのが早く、季節でかなり違う印象を受けそう。

◆    子どもに優しい社会制度がたくさん

フィンランドは男女格差が少ないのが特徴で、女性もフルタイムで働く人が多いことから、子育て支援の社会保障制度が手厚く、社会全体で子育てを応援するような印象です。

男性が子育てをするのは当然のこととされているので、父親と母親のどちらが休んでも構わない「親休業」や父親の育児を促進するための「父親休業」の制度も整っており、利用者は8割にもなるそうです。日本のワーママを悩ませる待機児童もないようでした。

身近なところでは、妊娠の届けを出すと生後9か月までの子育てに必要なベビーグッズがたくさん詰まった「育児パッケージ」がもらえるのは有名な話。しかもこの大きな箱はベビーベッドにもなる優れものなんだそう。

また教育先進国でもあり、大学の学費までもが無料というのも驚きました。さらに大学の生徒の年齢も様々だそうで、ステイ先の大学生の同級生には50代の学生も普通にいるそうです。

日本はまだ「思い込み」や「フツー」であらねばという世間体がまだまだ根強いので、個々に合った学びのタイミングが尊重されるスタイルをうらやましく思いつつ、子育てを初めてから、こうあらねばならないという「思い込み」を脱することができないことが自分の悩みに繋がっていたのかもしれないと気づきました。

◆    フィンランドといえばサウナ♪

フィンランド人はサウナが大好き。サウナが家にある割合も多く、ない場合も多数のマンションに共同のサウナがあるそうです。なんとヘルシンキにある観覧車にはサウナが楽しめるゴンドラもありました!


▲    薪を燃やして使用する自宅サウナ

ステイ先のお宅にもバスルームにはサウナがあり、24時間好きな時に汗を流せてうらやましい限りでした。フィンランドではベビーのころからサウナに入る人も多いそうで、息子もサウナデビューし、気持ちよかったらしく滞在中何度も体験しましたよ。

ヘルシンキにはフィンランドが舞台の映画「かもめ食堂」のラストシーンでも印象的な公共プールなど子どもが入れる室内プールがいくつかありました。そこでもサウナは併設されていて、もちろん子どもも入れます。水分補給や時間管理など気をつければ、サウナで語らうひとときも楽しめますね。

◆    子連れでも過ごしやすい街

ヘルシンキにはトラムという路面電車が走っていて、ベビーカーで乗車する人は無料で利用できます。


▲    三両編成のトラム

歴史の古い建物も多いのですが、階段にはスロープが設置されていたので安心でした。移動の際、東京では特に駅の中ではエレベーターへのアクセスが不便な場所がまだまだ多いですが、ヘルシンキでは不便を感じることは比較的少なかったです。

車輪の大きなベビーカーが主流で、日本のように折りたたんでかついで階段を上り下りしたり、バスに乗車する必要がないからなのだな、と思いました。

そしてフィンランドは環境に配慮し、自転車を利用する人も多かったです。シェアサイクルの利用も年々増えているそう。そのため歩行者と自転車で道路がしっかり分かれていました。

▲    メトロとよばれる地下鉄の車両デザインもスタイリッシュ

自転車で電車にも乗ることができるのですが、車いすやベビーカーの優先スペースと同様に、車内に自転車の置けるスペースがあることに驚きました。もちろんエレベーターも自転車が乗るのに十分な奥行があるので、ベビーカーでも安心なわけです。

◆    子連れのお食事事情

フィンランドでは外食もしましたが、子ども用の椅子がどこへいっても完備されていました。しかも北欧テイストのかわいい椅子が多かったです。

外食先では小さなベビー連れの家族も多く見かけました。そして、体にいい食材を意識している人も多い印象でした。例えばフィンランド発祥のハンバーガーショップにもベジタリアン向けのメニューがしっかりありました。

スーパーマーケットやコンビニでは離乳食が手に入るのですが、オーガニック系の離乳食の扱いも多く、ヘルシンキで多く見かけるKマーケットという大手スーパーには安心できるベビーのお菓子や離乳食、子ども向けの食品の扱いがあり、買いやすい印象でした。


▲    かわいいパッケージに魅かれて選んだジュース

それから、子どものジュースなどはスーパーでまとめ買いしておくことがおススメです。コンビニなどでは炭酸系やちょっとマニアックな味のMIXジュースが多く、特に果汁100%のジュースやオーガニック系など見かけたらキープしておくと安心。

フィンランドに限らず海外に滞在する場合は、炭酸入りの硬水が多いので、日本で子どもが硬水でも大丈夫か試したり、炭酸なしの水はなんていうかをメモしておくと安心ですよね。

◆    環境にもやさしいフィンランド

子連れには欠かせないウェットティッシュは日本から持参するのがベスト。おしりふきはあっても手口ふき用のウェットティッシュは入手に困りましたし、あっても独特の香りがついているので。

ただこれは国レベルでごみを出さない、という取り組みでもあり、飲食店には手を洗う場所は完備されているので、石鹸で手を洗うか、お口ふきにはぬれたおしぼりを持参するのもいいかもしれません。

これは日本での生活を見直すきっかけにもなり、スーパーでかわいい携帯用の液体せっけんが売っているので、ママ友へ配るおみやげにたくさん買いました。

そうそう、買い物にはエコバックを持参しましょう。ビニール袋は有料か、きちんとしたショップでも必要かどうか尋ねられることが多いです。かわいいエコバックもたくさん売っているのでお土産を兼ねて。また、ストローもすでに廃止されているか紙製のところが多かったです。

東京でもプラスチック対策が進んでいますが、フィンランドはもう少し進んでいる印象です。環境にも子どもにも優しいフィンランドをところどころで感じました。

◆    子どものトイレ事情

フィンランドでは50セント程度の有料トイレも多くありますが、ヘルシンキの有名なデパート「ストックマン」は無料で利用できるので覚えておくと安心。


▲    ヘルシンキの巨大な小便小僧

公園のトイレもきれいで、おむつ替えのできる広めの個室も多く、困ることはなさそうでした。我が家はおむつを卒業したものの外のトイレがこわくて座れないという微妙な時期。

確かに特に海外は便座が大きいのでみんなどうしているのだろうと思っていたのですが、遊びに行った動物園やムーミンワールドのような子ども向けの施設にはトイレの個室の外の床におまるが置いてあり、個室内にはのせるタイプの子ども用便座が置いてありました。

はじめてトイレに入ったら子どもがおまるでしているところに遭遇してびっくりしたのですが、それを個室のトイレにママが流していました。何か所かで目にしたので、もしかしたらフィンランドではこれが一般的なのかもしれないです。

そして男性用のトイレにも同じように子ども用のおまると便座があったそうです。日本ではまだまだ男性トイレにはおむつ替えの台がなく困るという話も聞いていたので、こういうところはさすが男女平等に子育てするのがあたりまえという国なのだと感じました。

フィンランドのお国柄、伝わりましたでしょうか?後編では実際に遊びに行った場所を紹介します♪

【世界の子育て】フィンランド子連れホームステイの旅 後編はこちら

(取材・文 アネモネ)