後編では、フィンランドに子連れホームステイをして出かけた公園やプレイスポットなど、子どもの遊び場を中心に紹介します!
【世界の子育て】フィンランド子連れホームステイの旅 前編はこちら!
◆ 鉄道も子連れに優しい♪
フィンランドといえば、ムーミン!ムーミンに出会える島「ムーミンワールド」は、ヘルシンキの東にあるナーンタリにあります。
ヘルシンキを拠点にして、ショートトリップにおすすめの場所のひとつナーンタリへは、前の首都のトゥルクという街からバスで向かうのですが、トゥルクまではヘルシンキ中央駅から鉄道で行くのがおススメ。
▲ 電車に子ども向けのイラストが
なんとこの鉄道には子どものプレイスペースが車内にあるのです。電車の外観もとってもかわいくて、絵本やお絵かきスペースだけでなく、すべり台など体も動かせる、そこそこの広さがあるので子どもは大喜び。2時間弱の旅ではありますが、しっかり遊べて子どもも満たされ助かります。
▲ 車窓からの風景を楽しみながら遊べる贅沢なスペース
▲ これが電車の車内なんです!
▲ すべり台もありました♪
またガラス張りの広めの個室もあり、こちらはベビー連れが利用しており離乳食を食べさせていました。ベビーが泣いてしまうことを心配して出かけることをあきらめなくていいのはありがたい。
◆ 船も子連れに優しい♪
ヘルシンキは港へのアクセスもいいので船の移動も便利です。今回はフィンランドの南に位置し、船で2時間程度の国、エストニアへショートトリップに行ってきました。
▲ この客船でエストニアへ♪
首都タリンへ向かうには高速船などいくつか船の種類があるのですが、今回は大きな客船を利用しました。
甲板や船内ではコンサートやマジックショー、国をまたぐので免税店もあり楽しく過ごせるのですが、それだけでは子どもは退屈しちゃいます。
▲ リクエストを聞いて風船で犬を作ってくれた
▲ 運転するゲームには座るだけでも満足
船内を探検していたら、子どものプレイルームがありました。
▲ 広いプレイスペースに子どもは大興奮
靴を脱いで遊べるとてもゆったりしたスペースで、知育的なおもちゃも豊富。船員さんによるビンゴなどのミニゲームも開催され、思い思いに遊ぶことができました。
▲ 小学生でも楽しめるアイテムがたくさん
息子も大好きなブロックや電車のおもちゃは、やっぱり世界共通なのだと知りました。
▲ フェイスペイントは5ユーロくらいするが船内では無料
フェイスペイントや風船のサービスもあり、色々な国の子どもたちが言葉が通じなくてもうまくコミュニケーションをとり遊んでいてほっこり。
船の旅も2時間弱ではありますが、このプレイスペースのおかげで本当に助かりました。
▲ 甲板からの眺めも最高
フィンランドから気軽に近くの国に遊びに行ける贅沢さと、とにかくおとぎの国のようにかわいいタリンの街並みに、感動しました。
◆ エストニアの街並みが可愛すぎました♪
港で船を降りるとすぐに旧市街と呼ばれる中世の街並みが残るエリアに入るのですが、散歩をするだけでうっとりする、本当に素敵な国でした。
▲ 旧市街の入口付近
フィンランドは物価が日本より若干高いくらいなのですが、エストニアは物価が安く、2ユーロで買った木製のバターナイフが、フィンランドの観光地では6ユーロくらいしたのにはびっくり!
ただ賃金もかなり安くその関係で、ヘルシンキの空港にまた戻ることになりますが、フェリーでエストニアに行ってタリンからヘルシンキ空港を経由して日本へ向かうとかなり航空運賃が安くなるという話も聞きました。
▲ バリアフリーとはいいがたいけど可愛い石畳
ただ石畳や坂や階段が多いので、折り畳みができるようなベビーカーだと、かなりしんどかったです。
▲ タリンの旧市街のマクドナルドもかわいすぎる
エストニアって全部がこんな素敵な雰囲気なのかしらん?とうっとり思っていたのですが、旧市街エリアを出れば、近代的なビジネス街が広がっていました。
そして流れるプールやウォータースライダーもある室内プールがあり、息子を含めた男性陣は3時間くらい遊んで過ごしていました♪
気軽に行ける国ではないと思っていましたが、ヘルシンキからのアクセスは国内の都市に行くのと変わらないくらい便利なので、フィンランド旅行に行く際にはぜひ組み込んでほしいです♪
◆ どこに行っても子どもは公園が大好き
さて、再びフィンランドへ。
フィンランドの面積は日本とほぼ同じくらいなのですが、人口は日本の1/23程度。ゆったりと暮らしています。
▲ ゆったりとした時間が流れる
▲ マンションの共有スペースにある遊具
街中でも遊具のある公園を所々で見かけたのですが、デザイン性の高い遊具が多くて驚きました。モノトーンの遊具の公園もあり、なんとアーティスティックな街!
▲ 木製の遊具もよくみかけました
若手のデザイナーが手掛けたオブジェのある公園や、マンションの敷地内にある小さな公園でもどこかおしゃれでうらやましい限り。
▲ ムーミンワールドのあそび場は一番のお気に入り
多くの有料の施設の中に、砂場や遊具など公園のような場所があったのもありがたかったです。
◆ 島全体が動物園!
ヘルシンキには動物園があるのですが、なんと島全体が動物園になっていて、車でも行けますが、あえてボートで向かう人が多いそうです。
▲ 海から見る街並みも素敵
10分程度で到着しますが、ヘルシンキの街の景色を海側から堪能できるなかなか楽しい時間でした。
▲ 船の乗り場からみた動物園の入口
▲ トナカイにも出会えた
動物園なのですが、檻の中といっても、それがものすごく広いので、どこに動物がいるのかわからないことも多かったです。日本では見たことがない珍しい動物にも出会えました。
▲ フィンランドに来た!という気分になれる場所
動物も楽しかったですが、海に面した場所が、イメージしていたフィンランドののどかな風景そのもので、鳥や動物の声を聴きながらのんびり過ごせました。
▲ 動物園の休憩スペースもこのおしゃれ度の高さ!
休憩スペースではお湯が使え、子ども用のかわいいチェアも完備されており、ベビー連れでも安心して遊びに行けます。有料ですがベビーカーのレンタルもあり、日本で過ごすような快適さもしっかりありました。
▲ 動物園内に砂場や水遊びができるスペースが。
動物だけでなく体を動かして遊べる場所も多く、とにかくすごく魅力的な場所でした。
◆ ショッピングモールの遊び場も充実
ショッピングモールには広い遊び場や子供服のフロアには小さいけど魅力的な遊び場もあり、有料の施設では本格的にボルタリングなどで遊べる場所や映画館などあっておススメです。
▲ このタイプのプレイスペースはよくみかけました
▲ 子ども服売り場の一角にあるあそび場
▲ 郊外のショッピングモールのダイナミックな遊具
日本でもファンの多いマリメッコ本社のアウトレットストアにも、小さいですが子どもが遊べるスペースがあり、アラビアの工場にあるショップでは靴を脱いで遊べるスペースもありましたよ。
▲ おしゃれすぎるアラビア工場内のあそび場
◆ ファーストフード店でも遊びに夢中になっちゃう
フィンランド発祥の「ヘスバーガー」というハンバーガーチェーン店には食事を忘れて夢中になってしまいそうな遊び場が併設されていました。
▲ ヘルシンキでは人気のハンバーガーショップ
▲ フィンランド語がわからなくったって大丈夫!
ちなみにこちらでは、キッズメニューはおもちゃかアイスで選べるようになっていたのがよかったです。
▲ ハンバーガーショップの遊び場とは思えない!
パッケージのデザインもかわいくて、しかもおいしかったのでお気に入りになりました♪
◆ フィンランドは子連れでこそ行ってほしい国でした♪
あっという間の10日間でしたが、他にも夏に過ごす山小屋で自生のベリーやルバーブをとってジャムを作ったり、広大ないちご畑でフレッシュないちごをたくさん食べました。
▲ とっても広いいちご畑でたっくさん食べました♪
▲ もぎたてが最高においしかった♪
色々な場所で動物に出会え、ふれあうことができました。自然を満喫して、子どもも大満足の様子。
▲ ヒツジやヤギに餌やりも体験
長いフライトということや、フィンランド語がメインということで、子連れでは少しハードルが高いと思っていたのですが、英語も通じるし、子どもが飽きることなく楽しめたので、本当に行ってよかったなと思いました。
そして、フィンランドのシンプルなスタイルを肌で感じて、子どもだけでなく自身も親としてこれからの子育ての指針が明確になり、いい影響を受けることができたと実感しています。
手厚い子育て支援や平等な社会の先進国という印象が強いフィンランドも、昔は日本のような状況だったと知りました。フィンランドの子育て制度やワークライフバランスなどを学ぶことは、この先の日本の変化を知ることにもつながるかもしれません。子連れでフィンランド、本当におススメです♪
【世界の子育て】フィンランド子連れホームステイの旅 前編はこちら!
(取材・文 アネモネ)