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第6回「GOOD ACTIONアワード」受賞企業から学ぶ!ママの働き方を考えよう!

2020.02.26

転職情報サイト・リクナビNEXTが主催する、「働く人が主人公になるACTION」を応援するプロジェクト「GOOD ACTIONアワード」。第6回表彰式が、2020年2月4日、東京・銀座の時事通信ホールにて開催されました。表彰企業は7社。表彰式の様子をレポートするとともに、ココフル編集部が注目した2つの企業の「ママの働き方」について紹介します。


▲受賞企業の方々と審査員の皆さん

◆一人ひとりが生き生きと働ける職場って、どんな職場?


▲受賞企業の取り組み事例が展示

「GOOD ACTION」とは、働き方の多様化が求められる現代において、一人ひとりが生き生きと働くための職場の取り組みに光をあてるプロジェクトです。

第6回となる今回は、
⚫現場の声から生まれた取り組み
⚫ユニークさやチャレンジ性がある取り組み
⚫担当者が想いを持って始めた取り組み
など、「自分たちもやってみよう」とヒントになるような取り組みを実践している7つの企業が表彰されました。

◆受賞企業7社を紹介!どの会社も社員が生き生き!

大賞は、介護業界の主な離職理由「残業」「腰痛」「メンタル不調」をなくすための「トリプルゼロ」を実践した社会福祉法人あいの土山福祉会 エーデル土山。
「超働き方改革」を敢行し、離職率40%から7~8%に、年平均残業時間が0.02時間と、介護業界としては驚異の数字となり、「入職待ち」の人もいるそうです。


▲介護業界のイメージを変えるべく奮闘した「エーデル土山」

ワークスタイル・バリエーション賞は、訪問看護の現場で働くスタッフが、健康で幸せに働き続けられる体制を整えたソフィアメディ株式会社と、発達障がい者雇用を推進するグリー株式会社の2社が受賞。

審査員賞は、性別、国籍、年齢、経験の有無にかかわらず多様な人材を正社員採用する株式会社KMユナイテッド、名人の技を動画で配信し、新人がどんどん育つ職人育成制度を作った有限会社原田左官工業所、「社内ラジオ」という手法で社内コミュニケーションを変えた株式会社パネイルの3社が受賞しました。

特別賞は、社員が希望すれば、「個人事業主(フリーランス)」として独立し、業務を受託できるしくみを取り入れた株式会社タニタが受賞しました。


▲審査員によるパネルディスカッションも行われました。

どの企業も、現場の声に耳を傾けながら、従業員一人ひとりが働きやすい環境をつくるためにさまざまな工夫をこらしています。
このような取り組みが、企業、そして働く人を元気にしていることを実感しました。

各企業の取り組みの詳細は、こちら

◆ママの働き方事例 1
妊娠、出産、育児。ライフステージごとに継続的な支援を

受賞企業の中で、ココフルが注目したのは、ソフィアメディ株式会社と株式会社タニタ。それぞれの企業に、「ママの働き方」についてお話を聞きました。


▲ワークスタイル・バリエーション賞を受賞したソフィアメディ株式会社

【ソフィアメディ株式会社】
訪問看護のソフィアメディ株式会社(東京・品川区/従業員約750名)では、現場で働くスタッフを支えるため、独自の働き方改革「ソフィアWOW!」を実行。その内容や、背景などについて、VMS推進本部人材開発グループマネージャー 宗 梨恵子さんに聞きました。


▲ソフィアメディ株式会社の宗 梨恵子さん

—「ソフィア WOW!」の内容と、その背景について教えてください。

当社は女性従業員が全社員の8割を越え、ここ2、3年で、20〜30代の女性も多く入社しました。結婚、妊娠、出産、育児といったライフステージごとに継続的な支援ができるよう、2時間単位で取得可能な有給休暇や、仕事・プライベートのどちらでも相談できる弁護士ホットラインなどを制度化しました。

—2時間単位の有給休暇は、皆さんどのように利用されていますか?

職場と自宅が近いスタッフは、家に帰って夕食の下ごしらえをするなど、さまざまです。
事前申請の義務はなく、その日に上長に申請すればOK。社員の皆さんに、とても好評です。
当社は、地域の高齢の方を対象に訪問看護を行うのですが、その方のご都合で、当日キャンセルになることもあります。
その時間、担当する予定だったスタッフの時間を有効活用する手立てとして、この制度が生まれました。

ーワークライフバランスを支える取り組みは?

いざという時に、仕事だけでなくプライベートの問題も相談できる顧問弁護士とのホットラインを社内外に設けています。また、社内融資制度・給与前払い制度があります。親御さんの介護などの急な出費で困った時などに、家計を助けます。社員の皆さんに安心して働いてもらえるよう、仕事面だけでなく、プライベートも支援していきます。

—そのほかに、ママ社員をサポートする取り組みはありますか?

ベビーシッターさんを利用した場合、利用料の半額を補助しています。
小さいお子さんを持つママ社員は、お子さんの発熱などにより、仕事を休まなければならない状況になることも多いと思います。
それらを見越した上で、各拠点ベースでシフトを組み、臨機応変に対応しています。
妊娠、出産を控えた社員は、このような先輩ママ社員の働き方をみて、「こういう働き方もできるんだ」など、自身の未来をイメージできるようです。

妊娠・出産・育児。ライフステージごとに働き方を見直せる土壌があるからこそ、自分らしく、生き生きと働き続けることができるのですね!

◆ママの働き方事例 2
個人事業主として独立し、仕事と子育てをgoodバランスに


▲「日本活性化プロジェクト」で特別賞を受賞

【株式会社タニタ】
健康総合企業・株式会社タニタ(東京・板橋区/グループ従業員1,200名)は、社員を対象に、「社員か個人事業主か」という働き方を自分で選べる「日本活性化プロジェクト」を実施。希望する社員は、会社と合意に至れば個人事業主として独立し、業務を受託できる取り組みです。2017年に8人の社員が実際に独立してスタート。その中には子育てと両立しながら自分の強みを生かすことをめざして参加する人もいます。一児のママで、このしくみで働く西澤美幸さんに、利用のきっかけや働き方について聞きました。


▲株式会社タニタ 開発部 主席研究員の西澤 美幸さん。
1992年に入社し2017年1月からプロジェクトに参加。
1男(中学生)のママ。

—プロジェクトを利用しようと思ったきっかけを教えてください。

私は以前、開発部門の課長職をつとめていましたが、部下の教育やマネージャー業務は、自分には向いていないと感じていました。その後、産休明けに、グループ会社で健康についてのコラムを書くなど開発部ではあまり担当しない仕事に取り組んだのですが、とても楽しかったんです。そんな経験があったので、より自由に、さまざまな仕事に関われる「日本活性化プロジェクト」に参加しました。

—ある一日のスケジュールを教えてください。

朝は4:30起床。海外の研究者とメールのやりとりをする機会が多いため、時差を考えるとこの時間に返信をしておくと仕事をスムーズに進められます。
朝食後、子どもを送り出してから、8:30にタニタのオフィスで業務を開始、会議に参加したりデータ解析を行ったりします。午後は、大学や病院など共同研究先と打ち合わせを行い、外出先で仕事を終え16:00に帰宅。
子どもの用事や仕事のメールチェックを行い、夕食準備、夕食、入浴。
22:00に子どもが寝たあと、データ解析などを行い、23:30頃就寝…という流れです。

—プロジェクトを利用してみて良かった点、新たな気づきがあれば、教えてください。

働く時間が自由なため、昨年度はPTAや登下校時の旗ふり当番など、子どもの学校での活動にも参加することができました。
また、夜に集中して仕事をすることが私には向いており、社員のように決められた勤務時間にとらわれないことで、仕事が進めやすくなったと思います。開発部門の仕事だけでなく、他部署からの依頼など、興味のある仕事により柔軟に対応できるようになったことも、大きな収穫でした。

—ママの働き方について思うことがあれば、教えてください。

何時までに寝かせるべき、何を食べさせるべきなど、「こうあるべき」にとらわれ過ぎると苦しくなってしまうと思います。
柔軟にとらえ、「ちょっとくらい外れても、後で取り戻せばいい」くらいがよいのではないでしょうか。
ママが気楽でニコニコしていることが、家族の幸せにつながると思います。
わが家では、主に私が料理、主に夫が掃除、洗濯と、お互いの得意分野を生かして家事シェアをしています。パパや家族と協力し合いながら、仕事と家事、育児とバランスよく向き合っていきたいですね。

自由に時間を使える「個人事業主」という働き方は、仕事と子育てを両立させることができる“選択肢のひとつ”となるのですね!

企業や業種により、その速度や内容や異なりますが、「働き方の多様化」は確実に進んでいると思います。
「ママだから働けない」ではなく、「ママとしてどんな働き方ができるのか」と、主体的に考え、人生を切り開いていきましょう!   (長島ともこ)