子どもの言葉がけにも気を遣おう
やられたー。また熱出たー。
子どもが熱を出すと、どんなスケジュールも吹っ飛んでしまいます。
ワーママは特に大変です。
今お迎えに来いといわれても…!
病院に行くのを誰に頼むか、
仕事はどうするか。
あれをいつまでにこうしようと積み上げていたすべてが吹っ飛ぶ「子どもの病気」。
1歳の冬は特に熱を出すことが多いです。
まわりの人へ仕事の段取りを伝えつつ、すっ飛んで帰る。
予定をキャンセルする。
「すみません」「ごめんね」の連打にクタクタ。
病院はどこも阿鼻叫喚の待合室。
健康であっても、病院にいたら病気になりそうな気さえします。
そんなとき、子どもにはどんな声がけをしていますか?
「もうー!またなの?」
「あー、どうしよう、困った困った」
そんな言葉を知らず知らずのうちに発していませんか?
表情は険しく、眉間に皺が寄っていませんか?
ある程度大きくなると
「伝染ると嫌だから、あっちの部屋にいて、こっちに来ないでね」
なんて言葉も、ついついでているかもしれません。
赤ちゃんはもちろん、多感な幼児、小学生は、本当にママの気持ちをまるごと受け止めてしまうもの。
いやいや、大人であっても家族にそんな態度をとられたら、悲しいですね。
「うつすなよ~」「離れていてくれよ~」と心の中では思っていても
やっぱり、ニッコリして、どーんと構えて
「ママにうつして、早くよくなるといいね~」と言ってあげてください。
どんなに別の部屋に隔離をしていても、
「隔離」という言葉を使わず
「一番日当たりのいいお部屋にいようね」
といったいい方を。
そして、頻繁に覗きに行って
「かわいそうに」
「気分はどう?のどは乾く?」と声をかけてあげてください。
部屋は気持ちよく、換気は頻繁に。
シーツも整え、着替えとタオルはたくさん準備。
そしてママやパパの
「大丈夫かな。今○○ちゃんの体の中で、一生懸命バイキンと戦っているからこんなにお熱が高いんだ。
○○ちゃんはすごいなあ」
といった言葉がけは、大人になっても心に残るもの。
そんな言葉がけをされて育った子なら
大人になっても人の気持ちがわかるに違いありません。
(宗像陽子)