慌ただしい師走も過ぎ去り、空気もシンと清らかな、お正月がやってきます。
さてみなさんは、お正月のさまざまな風習の意味をご存知ですか?
目次
どうしてお正月はめでたいのでしょうか?
お正月には、「年神様」という新年の神様がやって来るそうです。
年神様は、それぞれの家にきて、幸せをもたらしてくれます。
ですから、そんな大事な神様をお迎えするために、家をきれいにしたり(大掃除)
年神様を門でお迎えしたり(門松)
年神様がいる間、不浄のものが入らないようにしたり(しめ飾り)
年神様へのお供えをしたり(鏡餅)
するのです。
「あけましておめでとうございます」 というのは
年が明けて、無事に年神様をお迎えできた喜びをみんなで分かち合う祝福の言葉です。
こうして考えると、お正月の準備もたのしくなってきませんか?
無事に年神様がみなさんのお家にもやってきて、幸せをもたらしてくれますように…。
年神様は、日本版サンタクロースのようなものなのですね。
サンタクロースも年神様もお迎えするわけですから、私たちが忙しいのも道理ですね。
さて、年神様はなにをくださるのでしょうか。
年神様は、それぞれの家に五穀豊穣と幸せをもたらしてくれます。
またその年の「魂」は、年神様からわけていただくと考えられていました。
年神様の「御霊」が宿った餅玉が、その年の「年魂(としだま)」となりました。
それを家長が、家族に「お年魂」として与えたのですね。
今では「お年玉」となって、お金を与えるようになりました。
現代のお年玉も、モチベーションがあがることは間違いないようですけれども
昔はもう少し「魂力のアップ」として与えていたのですね。
お雑煮は「年魂」=お餅を食べるための料理でした。
それぞれの家で味付けは異なりますが、パパの実家、ママの実家のお雑煮のいいところをミックスして
我が家の味を作っていけたらいいですね。
お正月のときには「祝い箸」を用意していますか?
祝い箸は、箸の両側とも使えるようになっているお祝い用のお箸です。
これは、一方が神様用で、神様と人がともに食事をとれるようにという意味があるそうです。
年の初めの改まった時間。
家族でそんなお話をしてみてはいかがでしょうか。
[参考:子どもに伝えたい和の行事を楽しむ絵本(永岡書店) 著:和文化研究家 三浦康子 絵かとーゆーこ)]