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【季節】出会いと別れ。転勤族の皆さんへ

2014.03.14

3月、別れの季節。

さて、3月。
別れの季節ですね…。
出会いがあれば別れもある。
別れの切なさは、その人とのつながりを大切に思える関係が出来たからこそであって、
別れてもその思いは消えることがないとは思っていても、やっぱり、切ないですね。
我が家は、函館が子育てが始まってから5つ目の土地。
たくさんの出会いと別れを繰り返してきました。
今、函館に来て1年半。
この春は、その中で知り合った方たちが、転勤などで他の土地に行かれるのを送る側です。
引っ越しによる別れまで行かなくても、この時期は、卒園や卒業で、子どもたちを通した
たくさんのつながりの変化もあり、涙腺が緩くなりますね~。

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ゼロから築き直す生活環境

引っ越しで住む土地が変わることは、新しい土地で、またゼロから様々な関係を
築いていくことになります。
お子さんが過ごす環境の変化に、「大丈夫かな」と心配にもなるでしょう。
大抵の場合、子どもは大人よりも新しい環境にたくましくなじんでいきます。
でも、小さな子どもであっても、不安がないわけではありません。
そして、親もまた、環境の大きな変化という大きなストレスにさらされます。
特に、だんなさんの転勤で全く初めての土地に引っ越した場合、だんなさんや子どもは、
職場や幼稚園、学校などで新しいつながりが自動的にできるのに対して、
母親は、今までの友だち関係や築いてきた仕事がぷっつり寸断され、
取り残されたような気持ちになることも。
私の周りにも、2~3年ごとの転勤による引っ越しが宿命のお母さんたちがたくさんいて、
前向きに地域の活動に積極的に取り組んでいらっしゃる方が多いのですが、
もちろん皆、少なからずの不安やストレスも感じているようです。

繰り返す生活環境の変化の中で

私も、子育て歴が10年になったころ、5つ目の土地の函館に来て、
子どもを伴った引っ越しには慣れているつもりでしたが、やはり、感受性豊かな小学生3人と幼児1人、
さらに乳飲み子を抱えながらの生活、不安の連続でした。

その頃に心がけていたことは
①日々のルーティーンをこなすことを第一に、その中に楽しさを作る。
②その土地の魅力を探しに行く。
③無理して友達を作ろうと気負わない。
とにかく最初の半年は、これに尽きました。
まずは自分が家事のルーティーンをこなして子どもたちが元気に登園、登校できれば、
自分の生活も大きく乱れすぎることはありません。
上の子たちが幼稚園や学校に行っている間には、生後5~6ヵ月だった末っ子と
車で少し遠出をして、この土地ならではの海や山や空が織りなす景色をたくさん眺めました。
函館は海のある土地なので、函館ならではの海産物を使って料理を作る楽しみを
味わったり、今まで苦手だった魚をさばく作業にも挑戦するうちに、
ちょっと見かけはグロテスクだけどこのうえなく美味しい魚も、丸ごと1匹からさばけるようになりましたフグ
その土地を好きになれば、いつかきっとつながりはついてくると信じて、
あまりすぐに友達を作らなきゃとも思わずに過ごしました。

そうこうしているうちに、少しずつ生活のリズムが出来てきて、
末っ子と参加できる親子の集いの場にちょっと行ってみようかな、
自分の興味分野の勉強をしてみたいな、と思えるようになり、
そういった場から少しずつ、自分自身の友だちや仲間、新しい土地での活動や仕事に
結びついていきました。
とはいってもその間には、少し生活が落ち着いてきたころに疲れがドッと出て、
産後の不安定な精神状態もあり、何もやる気が出ない状態に陥ったこともあります。
そこで一番の支えになったのは、子どもたちも新しい土地を好きになってくれて、
時に悩みながらも新しい友達関係を築いていく姿でした。

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好きになれれば、きっと何かが広がる!

2~3年ごとに転勤があるご家庭のお母さんは特に、
目標や新しい仕事を見つけることに大きな困難も伴います。
でも、焦らずに、無理をせずに…。
「色々な土地に行けていいね」とよく言われるような楽しいことばかりではないのが現実です。
そして、その土地を好きになればなるほど、再び来る別れも辛いものですが、
その時、その土地で感じたことや経験したこと、家族みんなで環境の変化を乗り越えたことは、
一生の宝物になるのではないかと思います。

この春、新しい土地での子育てが始まる方々に、心からエールを送ります! (千葉美奈子)

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