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イベント・企画

体感型デジタルアートを体験!「サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―」角川武蔵野ミュージアム

2023.12.21

©角川武蔵野ミュージアム

角川武蔵野ミュージアムで「サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―」が2023年12月20日(水)より開催中です。斬新で新しい体験ができると噂のこのイベントにココフル編集部もさっそく遊びに行ってきました。体感型デジタルアートを子連れで楽しめるポイントを紹介します!

「サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―」

Creative Direction: Gianfranco Iannuzzi
Created by Gianfranco Iannuzzi – Renato Gatto – Massimiliano Siccardi
KCM Editing: Rino Tagliafierro
Production: Culturespaces Digital ®

20世紀を代表するスペイン出身の芸術家、サルバドール・ダリ。日本初の体感型ダリ展「サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―」がついに開幕しました!このダリ展は、3つの会場で“感じ”て“学べ”て“楽しめ”る、まるでミュージカルを観ているような体験ができるユニークな空間でした。

 「体感型デジタルアート劇場」で感じる

座ったり歩いたり踊ってもOK(第一会場)
Creative Direction: Gianfranco Iannuzzi
Created by : Gianfranco Iannuzzi – Renato Gatto – Massimiliano Siccardi
KCM Editing: Rino Tagliafierro
Production: Culturespaces Digital®

全12幕・35分にわたり、ダリの人生がプロジェクションマッピングで楽しめる空間です。どこにいてもどんな格好でも、壁だけでなく柱や床に世界的に知られる数々の名作をはじめ、写真、インスタレーション、映画、記録写真などから構成されてたくさんの映像が360度に映し出される異空間。ピンク・フロイドの楽曲の中、全方位からダリのアートが降り注ぐイメージでしょうか。

ゆったりとできるクッションに座ったり歩き回ったりしながら、思い思いに音楽と映像を堪能しました。アートの領域を拡張したダリと音楽の領域を拡張したピンク・フロイドに共通点を見出してミックス、さらにデジタルを活用した美術展。すべてが非常に調和しており、斬新でとにかく格好いい!と感動しました。

「言葉の回廊」で学べる

メッセージ性が強い「言葉の回路」(第一会場)
©角川武蔵野ミュージアム

サルバトール・ダリの残した数々の言葉の空間「言葉の回廊」は、力強い名言が満載。その展示方法もユニークです。「ダリの作品は誰にも分らない。ダリにもわからない」と自身が話すように、よくわからないけれども夢中になってしまう言葉たち。ぜひ味わってほしいです。そうそう、ダリは7歳でナポレオンになろうとしていたそうです。すごい。

 「永遠の謎ダリ!ダリ?」で楽しめる

第二会場ではダリのことを深く学べる!
©角川武蔵野ミュージアム

ここまでくるともうダリのとりこになっているでしょう。年表とともに巡るダリの生涯や意外なエピソードが 「永遠の謎ダリ!ダリ?」で知ることができます。

ダリのモチーフの謎も解明!?
©角川武蔵野ミュージアム

「永遠の謎ダリ!ダリ?」エリアでは、ダリに持っていたイメージが覆ったり、感心したり、作品も深く知ることができ、見終えた後はダリグッズを買いたくなっているはず!

 ホワイエ「フォトスポットエリア」

ユニークなフォトスポットは無料エリア
©角川武蔵野ミュージアム

また会場入り口にある無料のホワイエにはフォトスポットがあるので要チェック。ダリの有名な作品やダリの写真が壁面にあり、これはまさしく映えスポットです。おすすめはダリの特徴でもある“口ひげ”!かわいいダリがたくさんうまれることでしょう!

「子どもとアート」について質問してみた

 

神野真吾さんとダリ
©角川武蔵野ミュージアム

今回ココフル編集部では、角川武蔵野ミュージアムアート部門ディレクターの神野真吾さんに、一般的な美術館とは違った魅力を「子どもとアート」という視点でお話を伺いました。

「子どもに限らず美術館は敷居が高いと思っている大人にも同様に、アートの入り口、きっかけとして楽しんでほしい。映像なので動きがあり焦点化されているので、“どこを見たらよいのかわからない”という人にもおすすめ」だそう。「そこから想像力で自由に感じていいのだと体感してほしい」ということでした。

特にダリは自由で気軽に楽しめ、アートに親しみのない人にも入りやすい。さらにピンク・フロイドの楽曲で命が吹き込まれたような映像は、クラシカルな美術館を好むママパパにも芸術の世界って奥深くて面白いと感じられるのではないでしょうか。

クリエイティブディレクターの言葉に「子どもたちが壁や床の絵で遊んだり、カップルが音楽に合わせて抱き合ったり踊ったりしている」ところを見たいとありました。神野さんも「子どもたちが感じたことを親と語り合いながら鑑賞できるような空間であってほしい、海外の美術館で体験したように。」と、話してくださり、令和のミュージアムスタイルの先駆けだと感じました。

子連れで遊びに行きたい角川武蔵野ミュージアム

映像の中に入りこめる
Creative Direction: Gianfranco Iannuzzi
Created by Gianfranco Iannuzzi – Renato Gatto – Massimiliano Siccardi
KCM Editing: Rino Tagliafierro
Production: Culturespaces Digital ®

いかがでしたか?ダリ展は斬新でとても刺激的で、子どもたちのアートとの出会いのきっかけになるにはじゅうぶんすぎる場だと感じました。プロジェクションマッピングの内容はお子さんによっては少しこわいと感じるところもあるかもしれませんが、扉もないことから出入りを自由にすることもできました。とはいえ興味の方が勝るような印象なので、ぜひトライしてみてください。

角川武蔵野ミュージアム

そして角川武蔵野ミュージアムは「ところざわサクラタウン」内にあり、見どころが多くとても面白いミュージアムだったことにも驚きました。東所沢は都心からは少し遠いと感じますが、乗り換えも便利になってきているので武蔵野線にアクセスできれば意外とすぐです。

なにより館内は子ども向けの設備は整っており、子ども向けイベントも多く開催されています。そばには広くてターザンロープなど遊具もある東所沢公園、付近にはベビー用品を扱う店もあるので遠くからでも行く価値があるなと思いましたよ。デジタル手法でアートを堪能でき感性を刺激される体験ができるのは素晴らしい。冬休みはぜひ大人も楽しめるダリ展へおでかけに行ってみてください。

(取材・文/アネモネ)

基本情報

名称サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―
主催

角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)

WEBhttps://kadcul.com/
開催期間2023年12月20日(水)~2024年5月31日(金)
ただし第1・3・5火曜日は休館

*休館日、開館時間は公式サイトでご確認ください。
*2024年1月15日(月)~19日(金)は臨時休館となります。
営業時間日~木 10:00~18:00/金・土 10:00~21:00
※最終入館は閉館の30分前
開催場所角川武蔵野ミュージアム1階 グランドギャラリー
料金

■当日窓口料金: 一般(大学生以上):2,500円/中高生:2,000円/小学生:1,300円/未就学児:無料
●オンライン購入(https://tix.kadcul.com/)

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