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イベント・企画

珍しい鳥や史上最大の“飛べる鳥”も見られる!国立科学博物館で「鳥」がテーマの特別展が開催中

2024.11.07

▲特別展「鳥」メインビジュアル

東京・上野の国立科学博物館にて、特別展「鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」が開催中です。(開催期間:2024年11月2日(土)~2025年2月24日(月・休))

最新の研究成果をもとに、“鳥のひみつ”に迫る本展に展示されている鳥標本の数は、なんと600点以上とのこと!
身近な鳥、希少な鳥、美しい鳥、絶滅した鳥など、世界じゅうの鳥たちを間近に見ることができるまたとない機会と思い、生き物好きの娘といっしょにさっそく行ってきました。
鳥づくしの場内の見どころをレポートします。

会場には600点以上の鳥標本が集結!

鳥類図鑑から飛び出したかのような標本の並ぶ会場

遠い祖先である恐竜から、多種多様に進化していった鳥類。展示室に入ると、鳥類の起源となる獣脚類恐竜や、恐竜の面影を最もとどめていると言われるダチョウの仲間たちの標本が並んでいます。

ダチョウ、ヒクイドリ、エミュー、キーウイなど、広く知られている鳥も、こうしてリアルな姿を同時に目にできる場所は、なかなかないかもしれません。

さまざまな種類のペンギンたちが大集合

フクロウもたくさん!

鳥は、都市や山、水辺や極地など、地球上の環境に合わせて多様な進化をとげ、現在その種類はおよそ11,000種とのこと!
展示エリアでは、鳥の種類や生息地ごとに仲間分けされたたくさんの鳥たちを見ることができます。水族館や動物園でおなじみのペンギンやフクロウも、こんなにたくさんの種がいるのかと驚きました。

躍動感あふれるタンチョウの標本(姫路科学館蔵)

頭上にも注目です!二羽のタンチョウや、翼を広げたアホウドリなど、本当に飛んでいるかのような姿で展示されています。

史上最大の“飛べる鳥”の生体復元モデルに圧倒!

「ペラゴルニス・サンデルシ」の生体復元モデル(国立科学博物館蔵)

特に圧巻だったのが、アメリカ合衆国で見つかった新生代の化石をもとに復元された、巨大鳥「ペラゴルニス・サンデルシ」の実物大モデルです。

この鳥の翼を広げた大きさは7メートルほどもあり、今生きている“飛べる鳥”の中で最も大きな「ワタリアホウドリ」の、2倍以上もあるそうです。
歯のようなギザギザの突起にいたるまで緻密に再現された生体復元モデルは、今にも舞い降りてきそうな迫力!まるでグライダーのようなその大きさに圧倒されました。

鳥にまつわるトリビアをわかりやすく紹介

キーウイと卵の展示

“鳥のひみつ”コーナーでは、イラストも交えて鳥の生態がわかりやすく紹介されています。

ニュージーランドの国鳥でもあるキーウイは、体重の20~25%にもなる大きな卵を産む。
キツツキが木にあけた穴を、他の生き物たちも利用している。
ハトは訓練すれば「日本画」と「洋画」を見分けられる。
などなど、意外な豆知識がいっぱいでした!

美しい飾り羽を持つオオフウチョウのオス(国立科学博物館蔵)

近年、都心部の緑地で繁殖しているオオタカの巣(国立科学博物館蔵)

会場には、鳥の化石や巣、巣箱なども展示されています。さまざまな観点から鳥の魅力を知ることができると同時に、身近な鳥や、人との関係、鳥をはぐくんでいる環境にも興味を持つきっかけにもなりそうです。

興味のおもむくままに展示室内を探索中

娘は、絵本や物語に出てきた鳥が気になる様子。
「これが『ももたろう』のお供になったキジだよ」「見て!『11ぴきのねことあほうどり』のアホウドリ!」など、親子で会話もはずみました♪

特設ショップでお気に入りの鳥グッズを見つけて

スヌーピーでおなじみ「PEANUTS」とのコラボグッズも!

会場内の特設ショップには、日常使いしやすいハンカチやポーチ、ぬいぐるみ、書籍など、ラインナップ豊富な鳥グッズが販売されています。
公式図録や、「史上最大の飛ぶ鳥」のぬいぐるみ、特別展オリジナルパッケージのお菓子などの限定グッズもぜひチェックしてみてくださいね。

会場の国立科学博物館までのアクセス

シロナガスクジラの模型が目印

特別展「鳥」の開催されている国立科学博物館は、JR上野駅(公園口)から徒歩5分。動物園や美術館の集まる上野公園内で、ひときわ目を引く実物大のシロナガスクジラの模型が目印です。

特別展専用の入口は、地球館の地下1階。屋外に展示されている、蒸気機関車の右側の通路を進んだ奥にあります。
ベビーカー置き場とロッカーは入口の向かい側にあります。館内でのベビーカー利用は禁止ではないそうですが、一部通路の狭くなっている箇所もありますので、土日などの混雑時には抱っこ紐の利用がおすすめです。

シマエナガ/スズメ目(国立科学博物館蔵)

特別展「鳥」、東京会場での開催は2025年2月24日(月・祝)まで。その後は名古屋市科学館にも巡回するとのことです。

多様で魅力的な鳥たちに、ぜひ会いに行ってみてくださいね!(取材・文/ 桐谷きこり)

基本情報

名称特別展「鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」
WEBhttps://toriten.exhn.jp/
開催期間2024年11月2日(土)~2025年2月24日(月・休)

【休館日】月曜日、1月5日(火)、12月28日(土)~1月1日(水)、1月14日(火)
ただし、11月4日(月・休)、12月23日(月)、1月13日(月・祝)、2月17日(月)、2月24日(月・休)は開館

※2025年3月15日(土)~6月15日(日)名古屋市科学館へ巡回。(詳細は公式WEBサイトをご確認ください)
営業時間9:00~17:00(入場は16:30まで)
開催場所国立科学博物館
住所〒110-8718  東京都台東区上野公園7-20 地図を見る
アクセスJR「上野」駅(公園口)より徒歩5分
東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅(7番出口)より徒歩10分
京成線「京成上野」駅(正面口)より徒歩10分
予約・申し込み

チケット
・オンラインチケット
※日時指定予約は不要。ただし、会場内の混雑等により、入場制限が行われる場合あり。
公式オンラインチケット、オンラインチケット【ART PASS】、電子チケット「アソビュー!」各種プレイガイドにて販売中。

・国立科学博物館 特別展券売所(会期中のみ)
購入順に入場時間が設定されます。入場時間は選択不可。
混雑状況によっては入場まで時間がかかる場合や、売り切れの場合あり。

一般・大学生  (当日券)2,100円 (前売券)1,900円
小・中・高校生 (当日券)  600円 (前売券) 500円
未就学児            無料

※前売券は2024年9月6日(金)~11月1日(金)までの販売
※障がい者手帳を持参の方と、その介護者1名は無料
※学生証ほか各種証明書等は入場の際に提示
※特別展を観覧した同日に限り、常設展示(地球館・日本館)も鑑賞可

駐車場・駐輪場

敷地内に駐車場・駐輪場はなし。公共交通機関での来場を推奨

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