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名前はわが子へのはじめての、大切な贈り物。
赤ちゃんの名前を考えるときにぜひともチェックしたいのが、毎年各社から発表される赤ちゃんの名前ランキングです。
今年も株式会社ベビーカレンダー(本社 東京都渋谷)から、2020年生まれの赤ちゃん161,321人の名前に関する調査結果が発表されました。調査期間:2020年1月1日(水)~2020年10月1日(木)調査件数:161,321件(男の子:81,896件/女の子:79,425件)
男の子の名前ランキングTOP3は、1位「蓮」、2位「蒼」、3位「陽翔」。
ベビーカレンダーでは2010年から赤ちゃんの名前調査を行っており、それによると「蓮」は2018年から3年連続の首位。
「蒼」は一昨年15位、昨年8位と順位を上げ、今年は2位にランクイン。人気俳優の中村蒼さんや福士蒼汰さんの名前に含まれる漢字であることも、人気の理由かもしれません。
8位「湊斗」、10位「朝陽」は、ともに昨年TOP10圏外からのランクアップ。「陽」「翔」「湊」の漢字を含む名前がTOP10のなかに2種類ずつランクインしてることから、男の子ではスケールの大きな自然をイメージした名前が人気のようです。
女の子の名前ランキングTOP3は、1位「陽葵」、2位「紬」、3位「凛」。
「陽葵」は昨年2019年に続いて1位に輝きました。
「紬」は一昨年16位、昨年4位と着実に順位を上げ、今年は2位にランクイン。
「紬」のほかにも「凛」「結月」「葵」「澪」や、和風な名前に用いられる止め字「子」を含んだ「莉子」もTOP10入りしていることから、女の子の名前では古風&日本的なイメージの名前が人気のようです。
▼名前ランキング11位〜100位はこちら
男の子11位〜:https://nazuke-nameranking.jp/nameranking2020/name_boys_under10
女の子11位〜:https://nazuke-nameranking.jp/nameranking2020/name_girls_under10
(※) 3位「凛」と16位「凜」は同じ「りん」とよむ名前ですが、漢字のつくりの下部分が「示」か「禾」で異なる異体字です。旧字体の「凜」が先に人名用漢字に追加され、新字体の「凛」は2004年に人名用漢字に追加されました。ベビーカレンダーの調査では、どちらも人気が高い名前であるため、分けて集計されています。
名前のよみにしぼって見てみると、男の子では1位「はると」、2位「みなと」、6位「ゆうと」、8位「ゆいと」、9位「あおと」と、「と」で終わる名前がTOP10内に5つもランクイン!
特に1位の「はると」は2018年から3年連続で首位をキープしており、漢字のバリエーションは「陽翔」「陽斗」「晴翔」をはじめ、約230種類もあるそうです。
また、女の子の名前のよみは1位「ゆい」、2位「めい」、3位「えま」、と2音の名前がTOP3を独占。
ベビーカレンダーの調査によると「ゆい」は3年連続の首位ですが、「めい」は昨年4位から2位へ、「えま」は昨年8位から3位へランクアップしています。
ちなみに「えま」の漢字のバリエーションは「咲茉」「依茉」「愛茉」をはじめ約115種類もあったそう。コロナがなければオリンピックイヤーだったはずの2020年、海外でも通じるグローバルな名前であることも、人気を集めた理由だったかもしれません。
▼よみランキング11位〜100位はこちら
https://nazuke-nameranking.jp/nameranking2020/name_yomi_under10
男の子の名前に使用された漢字ランキングでは、空高く飛ぶという意味を持つ「翔」が1位。2位の「大」、3位の星や宇宙を連想させる「斗」をはじめ、スケールの大きな自然の情景をイメージする漢字が人気です。
女の子では1位の「花」、2位の「菜」をはじめ「莉」や「奈」など草花や果実を表す漢字が上位にランクイン。植物を表す漢字には、やさしい雰囲気に加えて「生命力」や「成長」といったイメージがあります。赤ちゃんの健やかな成長を願って、植物を表す漢字が多く用いられているのかもしれません。
▼漢字ランキング11位〜100位はこちら
https://nazuke-nameranking.jp/nameranking2020/name_kanji_under10
また、ベビーカレンダーの調査によると2020年に大ヒットしたアニメ/マンガ「鬼滅の刃」に関連した名前が早くも確認されているもよう。
人気キャラクター「冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)」と同じ「義勇(ぎゆう)」という名前の男の子は、昨年0人から今年は4人に増加。ほかにも女性キャラクター「甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)」と同じ「みつり」という名前のよみの女の子は、昨年0人から今年は7人に! そのうち2人は漢字も同じ「蜜璃(みつり)」ちゃんだったそうです。
鬼滅の刃ブームはまだ衰えを見せていないので、来年はもっと鬼滅の刃に関連した名前や、舞台となった大正時代から連想されるようなレトロネームが増えるかもしれませんね。