目次
東京駅丸の内南口を出て徒歩約1分のところにあるKITTEは、日本郵便が手掛ける商業施設です。フロアは地下1階から6階まで。巨大な吹き抜け空間は、開放感がたっぷりです。
思わず手に取ってみたくなる雑貨や良質のものをおくショップが多く、ママも飽きずに楽しめるKITTE。クリスマス時期に飾られる吹き抜けのクリスマスツリーはとても見事で、多くの人がスマホを片手にツリーを見上げています。
エスカレーターに乗ってまっすぐ2階に上がったら正面に入口があるのが『JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」』です。ちょっといかめしい名前なので、KITTEには行ったことがあっても、ここは避けている人もいたかもしれません。
けれども実はこここそ、園児、小学生から大人まで、ぜひ立ち寄っていただきたいおすすめポイントなのです。
「インターメディアテク」とは、日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館が協働で運営を行う公共貢献施設です。もともとKITTEがあった場所は旧東京中央郵便局。新しい施設として生まれ変わりましたが、歴史的な遺産の展示が最先端科学とうまくマッチングして、ユニークな空間を作り出しています。
入ってすぐ左手の壁にどんとそびえるのはマチカネワニの骨格標本。(上記画像の奥に見える標本です)全長7.5メートル以上もあろうかという大物です。しかしこれに驚いていてはいけません。常設展示ルームの中に入ると、そこはまるで自然史ミュージアム。
大きな骨格標本はキリンやクジラなど。
豪快に立ち上がる姿が目に浮かぶようなウマの骨格標本
マサイキリンの骨格の高さは、4メートル以上にも及びます。
やや!人の骨格標本もあったと思ったらサルでした(上画像左)
鳥類の骨格もまた圧巻。ほかにもウサギ、シカ、カエル,カメ、プレーリードッグなど数十種類もの動物の骨格標本が並んでいて実に壮観です。小さなものはまるでブローチかと思われるほどの大きさの頭蓋骨が縷々と並びます。オマキザルの頭蓋骨はほんの3センチほどですし、ハツカネズミの骨格標本は頭胴長が6~9センチ。体重は10~25グラムほど。
どれも少しずつ違えど頭蓋骨、頚椎、肋骨、手、足があることにいまさらながら感動を覚えます。それは、人知を超えた「神の意志」を感じてしまうほど。
さて、2階と3階にわたって広がるインターメディアテク。この骨格標本のある常設展示のほか、企画展示はその都度内容が変わりますが、全体を通して特に順路などはありません。どこからどう見てもよいのです。自分の、または子どもが面白がるところから自由に見ていきましょう。
突拍子もなく紀元前900年~600年の「エジプト神官のミイラ」があったり、巨人症の手のレントゲン写真が出てきたり、アフリカのなんとも不思議な楽器、土偶や骨壺があったりするので、さながら「インターメディアテク」そのものが知と歴史のおもちゃ箱のようなびっくり箱のようなものなのです。
一体自分の子どもは、どんなところに興味をもつでしょうか? そんなことに興味をもち、押し付けず、先回りせず、回ってみてはいかがでしょうか。3階にはミュージアムショップがあり、お土産品を買うことができます。
意外とオタク気質の方には相性が合うと思うので、インターメディアテクはパパと子どもにお任せして、ママはゆったりとほかのフロアのショップ巡りをしても楽しいかもしれませんよ。
レストランも多数ありますが、土日は混雑して行列必至の場合もありますので、ほかの場所の候補もあらかじめ考えておきましょう。授乳室は5階。ベビーシートは2~4階と6階トイレ内、授乳室に設置してあります。
大変価値のある展示なのに、入場は無料。いつもと違う遊び場として、ぜひメモをしておいてください。(取材:文 宗像陽子)
空間・展示デザイン © UMUT works
名称 | インターメディアテク |
---|---|
WEB | http://www.intermediatheque.jp/ |
住所 | 東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE 2・3階 地図を見る |
アクセス | JR東京駅丸ノ内南口から徒歩約1分/丸ノ内線東京駅地下道より直結 千代田線二重橋前駅(4番出口)より徒歩約2分 |
料金・参加費 | 無料 |
お問合せ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
関連情報 | ■休館日:月曜(月曜が祝日の場合は翌日休館)、年末年始、その他館が定める日 |